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なぜ腰痛や肩痛は治らないのか?|原因から正しい対処法まで医師が解説

 更新日:2025/12/19
なぜ腰痛や肩痛は治らないのか?|原因から正しい対処法まで医師が解説

腰痛や肩痛は、多くの方が日常的に抱える悩みのひとつです。湿布を貼ったり市販薬を飲んだりしても、なかなか改善しない経験をお持ちの方も少なくないでしょう。実は痛みが長引く背景には、単なる筋肉の疲労だけでなく、姿勢の乱れや神経の問題、さらには生活習慣やストレスといった複合的な要因が関わっています。適切な診断を受けずに対症療法だけを続けていると、痛みの記憶が定着し、かえって治りにくくなることもあります。
本記事では、腰痛・肩痛が治らない理由を医学的な視点から解説し、放置すべきでないサインや医療機関での検査・治療方法について紹介します。

梶原 隆義

監修医師
梶原 隆義(かじわら整形外科 豪徳寺松原院(旧梶原クリニック))

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平成22年 私立東邦大学卒
平成24年より東京慈恵会医科が医学整形外科学講座 入局
平成24年~平成27年12月 関連病院勤務
平成28年1月-令和2年3月まで東京慈恵会医科大学附属病院 脊椎・脊髄センター勤務
令和2年4月-令和4月12月まで東京慈恵会医科大学第三病院勤務 一般整形外科・脊椎診療を担当

腰痛・肩痛の原因は?「筋肉」「姿勢」「神経」の3つの視点から

腰痛と肩痛は「筋肉」「姿勢」「神経」が原因?
腰痛や肩痛の原因は多岐にわたります。痛みが生じる背景を理解するためには、筋肉や関節の状態、姿勢・骨格のバランス、そして神経や内臓の関与という3つの視点から捉えることが大切です。

筋肉や関節の緊張による痛み

長時間同じ姿勢を続けたり、特定の動作を繰り返したりすることで、筋肉や関節には大きな負担がかかります。デスクワークやスマートフォンの操作などで前かがみの姿勢が続くと、首や肩周辺の筋肉が緊張し続け、血流が悪化して痛みやこりを引き起こします。腰部においても、重いものを持ち上げる動作や中腰での作業が多いと、腰椎周辺の筋肉が過度に収縮し、炎症や痛みにつながることがあります。
こうした筋肉や関節の緊張は、単なる疲労として見過ごされがちですが、放置すると慢性化し、関節の可動域が狭まったり、周辺組織にまで悪影響を及ぼしたりする可能性があります。早期に適切なケアを行うことで、痛みの悪化を防ぐことが大切です。

姿勢・骨格バランスの乱れ

姿勢の悪さや骨格バランスの崩れも、腰痛・肩痛の大きな原因です。
猫背や反り腰といった不良姿勢は、脊椎のカーブを本来の形から変化させ、特定の部位に過度な負荷をかけます。たとえば、頸椎が前方に突出するストレートネックになると、頭部の重みを首だけで支えることになり、肩こりや頸部痛が慢性化しやすくなります。腰部でも同様に、骨盤の傾きや脊椎全体のバランスが崩れると、腰椎にかかる負担が増大し、腰痛が発生します。加齢に伴う変性側弯や脊柱管狭窄症など、構造的な変化が進行している場合には、姿勢の改善だけでは根本的な解決が難しくなることもあります。
そのため、骨格や姿勢のバランスを専門的にチェックし、必要に応じて治療やリハビリを行うことが重要です。

神経や内臓疾患が関係するケースも

腰痛や肩痛の中には、筋肉や骨格だけでなく、神経や内臓疾患が原因となっているケースもあります。
頸椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などでは、神経が圧迫されることで手足にしびれや痛みが生じます。こうした神経症状を伴う場合、単なる筋肉痛とは異なり、放置すると運動機能に支障をきたすこともあるため注意が必要です。
また、内臓疾患が原因で腰痛や背部痛が起こることもあります。腎臓や膵臓、胆のうなどの疾患は、背中側に痛みを放散させることがあり、整形外科的な問題と区別しにくい場合があります。発熱や体重減少、排尿異常といった全身症状を伴う場合には、早急に医療機関を受診し、内臓疾患の有無を確認することが大切です。

腰痛・肩痛が治りにくい理由

腰痛・肩痛が治りにくいのはなぜ?
腰痛や肩痛が長引く背景には、痛みの根本原因が特定できていないことや、日常生活での習慣が改善されていないことが大きく関わっています。ここでは、なぜ痛みが治りにくいのか、その理由を見ていきます。

痛みの根本原因を特定できていない

多くの方は痛みが出ると、すぐに湿布や鎮痛薬で対処しようとします。これらの対症療法は一時的な痛みを和らげる効果はありますが、根本的な原因を解決するものではありません。
たとえば、肩こりの原因が頸椎の変性や神経根の圧迫にある場合、表面的な筋肉の緊張だけを緩和しても、根本的な改善にはつながりません。
腰痛も腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった構造的な問題が隠れているケースでは、痛みの部位だけを治療しても効果が限定的です。
痛みの原因を正確に突き止めるためには、専門的な検査と診断が不可欠です。自己判断で対処を続けるのではなく、早めに医療機関を受診し、適切な治療方針を立てることが重要です。

生活習慣やストレスが回復を妨げる

痛みの原因が特定できても、日常生活での習慣が改善されなければ、症状は繰り返し現れます。長時間のデスクワークや不適切な姿勢、運動不足などは、筋肉や関節への負担を増やし続けます。また、睡眠不足や栄養バランスの偏りも、身体の回復力を低下させる要因です。
さらに、精神的なストレスも痛みの慢性化に深く関与しています。ストレスが続くと交感神経が優位になり、筋肉の緊張が持続しやすくなります。加えて、痛みそのものがストレスとなり、悪循環を生み出すこともあります。
このように、身体的な要因と精神的な要因が複雑に絡み合うことで、腰痛や肩痛は治りにくくなるのです。

長期化による"痛みの記憶"が影響することも

痛みが長期間続くと、脳や神経系に「痛みの記憶」が形成されることがあります。これは、実際の組織の損傷が治っているにもかかわらず、痛みの信号が過剰に送られ続ける状態を指します。このような慢性痛は、通常の鎮痛薬だけでは改善が難しく、神経ブロックや薬物療法、さらには心理的なアプローチが必要になることもあります。
痛みの記憶が形成されると、少しの刺激でも強い痛みを感じるようになり、日常生活に支障をきたします。こうした状態を防ぐためには、痛みが慢性化する前に適切な治療を受け、早期に痛みをコントロールすることが大切です。痛みを我慢し続けることは、かえって治療を難しくする可能性があることを理解しておきましょう。

放置してはいけない腰痛・肩痛のサイン

腰痛・肩痛のサイン チェックリスト!
腰痛や肩痛の中には、放置すると重大な疾患につながる可能性があるものも存在します。以下のようなサインが見られる場合には、速やかに医療機関を受診することが重要です。

安静にしても痛みが続く、夜間痛がある

通常、筋肉や関節の疲労による痛みは、安静にすることで徐々に改善していきます。しかし、横になっても痛みが治まらない、夜間に痛みで目が覚めるといった症状がある場合には、注意が必要です。こうした夜間痛は、脊椎の感染症や腫瘍、圧迫骨折などの深刻な疾患のサインである可能性があります。
特に、安静時にも痛みが持続する場合には、単なる筋肉痛や疲労ではなく、骨や神経、あるいは内臓に問題が生じている可能性を考慮すべきです。痛みの性質や持続時間、増悪因子などを詳しく観察し、早めに医師の診察を受けることが大切です。

手足のしびれ・力が入らないなどの神経症状

腰痛や肩痛に加えて、手足にしびれが出たり、力が入りにくくなったりする場合には、神経が圧迫されている可能性が高いです。
頸椎椎間板ヘルニアや頸椎症性脊髄症では、上肢にしびれや筋力低下が生じることがあります。腰部では、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアによって下肢にしびれや痛み、脱力感が現れることがあります。
こうした神経症状は、放置すると運動機能の低下や歩行障害、さらには排尿障害など、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。
早期に適切な治療を行うことで、神経の障害を抑え、機能の回復を図ることができます。しびれや脱力感を感じたら、軽視せずに医療機関を受診しましょう。

発熱や体重減少を伴う場合は早急に受診を

腰痛や肩痛に発熱や体重減少、全身倦怠感といった全身症状が伴う場合には、感染症や悪性腫瘍などの重大な疾患が隠れている可能性があります。脊椎の感染症である感染性脊椎炎や、がんの骨転移などは、放置すると生命に関わることもあります。
また、内臓疾患が原因で背部痛が生じている場合もあります。腎盂腎炎や膵炎、胆のう炎などは、腰や背中に痛みを放散させることがあり、整形外科的な問題と混同されやすいです。発熱や体重減少、食欲不振などの症状がある場合には速やかに医療機関を受診し、必要に応じて血液検査や画像検査を受けることが重要です。

医療機関で行う腰痛・肩痛の検査と治療

腰痛・肩痛の検査と治療の方法
腰痛や肩痛の原因を正確に診断し、適切な治療を行うためには、医療機関での専門的な検査が欠かせません。ここでは、整形外科で行われる主な検査方法と治療アプローチについて解説します。

画像検査(レントゲン・MRI・エコー)で構造的異常を確認

腰痛や肩痛の診断において、まず行われるのがレントゲン検査です。
レントゲンでは骨の形状や配列、骨折や変形の有無を確認できます。しかし、レントゲンでは軟部組織や神経の状態を詳しく見ることはできません。そのため、神経症状がある場合や、レントゲンで異常が見つからないにも関わらず症状が続く場合には、MRI検査が必要になります。
MRIは、椎間板や神経、筋肉などの軟部組織を詳細に描出できるため、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腱板損傷といった病変の診断に有効です。また、超音波検査(エコー)は、リアルタイムで筋肉や腱、関節の状態を観察でき、炎症や損傷の程度を評価するのに役立ちます。
これらの画像検査を組み合わせることで、痛みの原因を多角的に把握し、適切な治療方針を立てることができます。

薬物療法・神経ブロック・リハビリなど多面的アプローチ

腰痛や肩痛の治療には、薬物療法が基本となります。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や筋弛緩薬、神経障害性疼痛に対する薬剤などが用いられ、痛みや炎症を抑えます。しかし、薬物療法だけでは十分な効果が得られない場合や神経症状が強い場合は、神経ブロック注射が選択されることがあります。神経ブロックは、痛みを伝える神経に直接薬剤を注入することで、痛みの信号を遮断し、症状を緩和します。
さらに、リハビリテーションも重要な治療の柱です。理学療法士による運動療法や物理療法を通じて、筋力の強化や関節可動域の改善、姿勢の矯正を図ります。超音波下ハイドロリリースといった治療法も、筋膜や神経周囲の癒着を解消し、痛みを軽減する効果が期待されています。
このように、薬物療法、注射療法、リハビリテーションを組み合わせた多面的なアプローチによって、腰痛や肩痛の改善を目指します。

再発を防ぐための生活指導・運動療法

治療によって痛みが改善しても、日常生活での習慣が変わらなければ、再発のリスクは高まります。医療機関では、痛みの再発を防ぐために、生活指導や運動療法の提案も行われます。正しい姿勢の保ち方やデスクワーク時の椅子の高さ、荷物の持ち方といった具体的なアドバイスを受けることで、日常生活での負担を軽減できるでしょう。
また、自宅でできるストレッチや筋力トレーニングを継続的に実践することで、筋肉や関節の柔軟性を保ち、痛みの再発を防ぐことが期待できます。運動療法は、単なる痛みの治療だけでなく、健康寿命を延ばして長期的な身体機能の維持にもつながります。
医師や理学療法士と相談しながら、自分に合った運動プログラムを見つけ、継続することが大切です。

腰痛・肩痛ならかじわら整形外科 豪徳寺松原院(旧梶原クリニック)にご相談を

かじわら整形外科 豪徳寺松原院(旧梶原クリニック)
慢性的な腰痛や肩の痛みは、原因が一つではなく生活習慣や姿勢、筋力バランス、ストレスなど複数の要因が絡み合って起こります。だからこそ、自己流のケアだけでは改善しきれないことも少なくありません。症状の背景まで丁寧に見極め、根本から改善へ導ける医療機関を選ぶことが大切です。
かじわら整形外科 豪徳寺松原院(旧梶原クリニック)は、整形外科専門の医師による丁寧な診療と、患者さん一人ひとりに寄り添った治療を提供しています。ここからは、かじわら整形外科 豪徳寺松原院(旧梶原クリニック)の特長を紹介します。

整形外科専門の医師による総合的な診療体制

かじわら整形外科 豪徳寺松原院(旧梶原クリニック)では、日本整形外科学会 整形外科専門医である梶原 隆義院長が診療を担当しています。梶原先生は東京慈恵会医科大学 整形外科学講座に入局後、関連病院での勤務を経て、脊椎・脊髄センターや第三病院で豊富な臨床経験を積んできました。日本整形外科学会 運動器リハビリテーション医・リウマチ医や日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科指導医でもあり、脊椎疾患に関する高度な知識と技術を持っています。
梶原先生は、大学病院で学んだ先進的な治療法を地域医療に還元したいという思いから、地元である世田谷区で診療を行っています。幅広い整形外科疾患に対応できる体制を整え、患者さんの症状を多角的に評価して適切な診断と治療を提供することで、痛みの根本原因にアプローチされているそうです。

リハビリ・運動療法にも対応した再発予防型診療

かじわら整形外科 豪徳寺松原院(旧梶原クリニック)
かじわら整形外科 豪徳寺松原院(旧梶原クリニック)では、診断と治療だけでなく、リハビリテーションや運動療法にも力を入れています。
痛みを一時的に抑えるだけでなく、再発を防ぐための身体づくりをサポートすることが、かじわら整形外科 豪徳寺松原院(旧梶原クリニック)の診療方針です。理学療法士による運動指導や物理療法を通じて、筋力強化や柔軟性の向上、姿勢の改善を図るといいます。
また、装具治療にも対応しており、必要に応じて患者さんの症状に合わせた装具を提案するなど、日常生活での負担を軽減して回復を早めるよう努めているそうです。さらに、超音波検査を活用した診断や、超音波下ハイドロリリースといった先進的な治療法も取り入れており、患者さんにとってより効果的な治療の提供を目指されています。

地域に根差した丁寧な診療と通いやすい環境で患者さんの健康をサポート

かじわら整形外科 豪徳寺松原院(旧梶原クリニック)は、世田谷区で約20年にわたり診療を行ってきた地域のかかりつけ医です。梶原先生自身が世田谷区代田に生まれ、この地域で育ったこともあり、地域の方々への恩返しという思いを持って診療に取り組んでいるそうです。患者さん一人ひとりの生活背景や悩みに寄り添い、丁寧な説明と納得のいく治療を心がけられています。
診療科目は整形外科や脊椎外科、リハビリテーション科、リウマチ科に加え、内科にも対応しています。高血圧や糖尿病といった内科疾患の管理も可能であり、整形外科疾患と内科疾患の両方を持つ患者さんにも安心して通院していただける環境です。診療時間も平日の夜間や土曜日にも対応しており、仕事や家事で忙しい方でも通いやすい環境が整っています。

腰痛や肩痛でお困りの方は、一人で悩まずかじわら整形外科 豪徳寺松原院(旧梶原クリニック)に相談してみてはいかがでしょうか。専門的な知識と豊富な経験を持つ医師とスタッフが、健康と快適な生活をサポートしてくれるでしょう。

かじわら整形外科 豪徳寺松原院(旧梶原クリニック)の基本情報

アクセス・住所・診療時間

小田急線 豪徳寺駅・梅ヶ丘駅より徒歩7分

東京都世田谷区松原6-35-6

診療時間
9:00〜12:30 - - -
15:00〜18:00 - - - -

★:9:00〜13:00
▲:15:00~18:00/18:30~20:00

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