美しさと噛みやすさを整え、未来の歯を見据えた矯正治療【大阪府寝屋川市 東デンタルクリニック】


矯正治療は、「歯をそろえる見た目のため」と思われがち。ただ、歯並びが凸凹だと磨き残しが増え、むし歯や歯周病リスクも高まっていくという現実がある。そうしたなか、大阪府寝屋川市の「東デンタルクリニック」では、見た目はもちろん、噛み合わせと清掃性を整えて歯を長く残すことを大切に、保定やメンテナンスまで長期的にサポートしている。今回は同クリニックの東直矢院長に、矯正治療の本来の考え方や治療後のケアについて話を伺った。
東 直矢(ひがし なおや)
東デンタルクリニック 院長
2016年に大阪大学歯学部を卒業後、近畿大学医学部附属病院歯科口腔外科に勤務。その後、伊丹市はまだ歯科、医療法人英悠会やまもと歯科、東歯科医院、近畿大学医学部附属病院(現:近畿大学病院)、医療法人たんぽぽ会歯科、医療法人おさむ歯科クリニックなどの医療機関で研鑽を積む。2022年8月、東デンタルクリニックを開院。日本口腔外科学会所属。大学病院や地域の歯科医療機関で培った知識と経験を活かし、患者一人ひとりに寄り添う丁寧な診療を大切にしている。
目次 -INDEX-
- 磨き残しを減らし、むし歯を防ぐ、高品質な矯正
- まず、よい歯並びとはどのようなものなのかを教えてください
- 噛み合わせに問題のある人は、正常な噛み合わせの人と比べて、どれくらい噛めていないと先生はお考えですか?
- 噛み合わせが悪いことで、日常的な負担やストレスにつながることはありますか?
- 機能的に悪影響があると考えられる歯並びにはどのようなものがありますか? しっかり矯正したほうがよい歯並びを教えてください
- 噛み合わせを改善すると将来的に歯を残しやすくなるといわれます。その理由と、噛み合わせの重要性について教えてください
- 歯並びは整っていても、噛み合わせに問題があるようなケースはありますか? 噛み合わせが正しければ見た目の歯並びが悪くとも問題はないのでしょうか?
- きれいな歯並びを叶え、笑顔がこぼれる口元へ
- 一人ひとりに寄り添う、長期的なサポート体制
- それでは貴クリニックでの矯正治療の流れを教えてください
- 貴クリニックの設備や機器について説明をお願いします
- 矯正治療を始める前に、患者さんが準備しておくことは何かありますか? 矯正を成功させるために患者さんが日常気を付けるべきことがあればご教示ください
- 矯正後に患者さんが気をつけたほうがよいことはありますか?
- 貴クリニックの矯正治療の費用について教えてください
- 先生は、矯正治療で一番大切なことは何だとお感じになっていますか?
- 矯正治療を考えている人にとって、クリニック選びは重要なポイントだと思います。矯正を希望されている人はどのようなクリニックを選べばよいと先生はお考えですか?
- 最後に、これから矯正を受けようと考えている方、Medical DOCのサイトに訪問している読者に何かメッセージをお願いします
磨き残しを減らし、むし歯を防ぐ、高品質な矯正
まず、よい歯並びとはどのようなものなのかを教えてください
よい歯並びは、見た目だけでなく、左右のバランスや上下の中心、きちんと噛み合うこと、力が一部に偏らず全体で噛めることが大事です。さらに当院では「むし歯・歯周病を防ぎやすい状態」を重視しています。歯並びが整うと磨きやすくなり、結果として長期的に歯の健康につながります。

噛み合わせに問題のある人は、正常な噛み合わせの人と比べて、どれくらい噛めていないと先生はお考えですか?
「何割噛めていないか」を数字で一概にお伝えするのは難しいですね。大切なのは、前歯でうまく噛み切れているか、奥歯ばかりに負担がかかっていないか、あるいは特定の歯に力が集中していないか、といった噛み方の偏りを見極めることです。こうした偏りは、食事のしやすさだけでなく、歯のすり減りや傷み、将来的な歯の寿命にも関わってきますので、当院では日常生活への影響も含めて総合的に見ています。
噛み合わせが悪いことで、日常的な負担やストレスにつながることはありますか?
噛みにくい状態が続けば、お口まわりに負担がかかり、知らないうちにストレスにつながる可能性はあります。特に成長期のお子さんでは、見た目だけでなく、噛むことや、呼吸するという機能面にも目を向けて治療することが大切だと思います。
機能的に悪影響があると考えられる歯並びにはどのようなものがありますか? しっかり矯正したほうがよい歯並びを教えてください
出っ歯や受け口、八重歯、前歯が噛み合わない開咬、すきっ歯などは、噛みにくさや負担の偏りにつながることがあります。
特に開咬は前歯で噛みにくく、奥歯に負担が集中しやすいうえに、舌が後ろに落ち込みやすい状態につながることもあるため、機能面から見ても注意が必要です。
噛み合わせを改善すると将来的に歯を残しやすくなるといわれます。その理由と、噛み合わせの重要性について教えてください
噛み合わせが整うと、噛む力が特定の歯に偏りにくくなり、バランスよくお口全体に力がかかるようになります。歯並びが整えば歯磨きもしやすくなるため、むし歯や歯周病のリスクを抑えやすくなり、結果として将来的に歯を残しやすくなります。
また、口元が整うことで自信を持って笑ったり話したりしやすくなり、営業職の方やモデルなど、人前に出る機会の多い方にとってはより前向きな気持ちにもつながります。

歯並びは整っていても、噛み合わせに問題があるようなケースはありますか? 噛み合わせが正しければ見た目の歯並びが悪くとも問題はないのでしょうか?
歯並びが整っているように見えても、噛み合わせに問題がある方は結構いらっしゃいますね。逆に、多少のガタつきがあったとしても、大きな問題がない場合もあります。
ただ、磨きにくさがあって、むし歯や歯周病を繰り返したり特定の歯に負担がかかる場合は、矯正を考えたほうがよいでしょう。見た目だけでなく、噛み合わせや歯磨きのしやすさまで含めて判断することが大切です。
きれいな歯並びを叶え、笑顔がこぼれる口元へ

矯正治療は後戻りすることがありますか? また、大人の矯正と子どもの矯正にはどのような違いがありますか?
大人の矯正は、骨が少しずつ吸収と再生を繰り返しながら歯を動かしていく治療のため、年齢を重ねてからでも受けることが可能です。ただし、矯正後は歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こりやすいため、それを防ぐための固定が重要です。特に就寝時のマウスピースを継続して使用することが大切になります。
一方、小児矯正は、成長期ならではの骨格の発育を利用できる点が大きな利点です。顎の成長を生かしながら、より望ましい方向へ導いていくことができます。
子どもの頃の矯正と、大人になってからの矯正では矯正期間が異なるのでしょうか? それぞれおおよその矯正期間を教えてください
どちらも治療期間の目安は2~3年です。ただし、小児矯正はまず一期治療で顎の成長や歯並びを整え、その後の成長に応じて二期治療が必要になることがあります。特に下顎は18歳頃まで成長するため、成長後の状態を見て追加治療を検討するケースがあります。
また、矯正後の安定にはさまざまな要因が関わりますが、とりわけ大切なのが後戻りを防ぐための固定をきちんと続けることです。
貴クリニックではワイヤー矯正をはじめ、マウスピース型矯正を行っておられます。それぞれの矯正方法と、その特徴や治療の際の使い分けについて教えてください
ワイヤー矯正は歯の動きを細かくコントロールしやすく、特に抜歯を伴う症例や大きく歯を動かすケースに向いています。
マウスピース型矯正は目立ちにくいことが利点ですが、患者さんがきちんと装着し続けることが大切です。症例によっては動かし方に限界があり、仕上げにワイヤーを併用することもあります。
人によって矯正が難しいようなケースはあるのでしょうか?
歯周病が進行し、歯を支える骨や歯ぐきが弱っている場合は、まずその治療を優先します。また、顎変形症のように骨格に問題がある場合は、歯だけを動かす矯正では対応が難しく、オペを含めた治療が必要になることもあります。そのような場合は、大学病院などの専門機関と連携しながら検討していきます。

一人ひとりに寄り添う、長期的なサポート体制

貴クリニックの設備や機器について説明をお願いします
矯正治療を始める前に、患者さんが準備しておくことは何かありますか? 矯正を成功させるために患者さんが日常気を付けるべきことがあればご教示ください
矯正後に患者さんが気をつけたほうがよいことはありますか?
矯正後に一番大切なのは、後戻りを防ぐための固定を続けることです。特に就寝時のマウスピースは、できるだけ長く続けていただくことが理想です。
それと、装置の状態や噛み合わせを確認しながら必要に応じて調整を行い、併せてむし歯や歯周病を防ぐためのメンテナンスも続けていきます。
貴クリニックの矯正治療の費用について教えてください

矯正治療を考えている人にとって、クリニック選びは重要なポイントだと思います。矯正を希望されている人はどのようなクリニックを選べばよいと先生はお考えですか?
矯正治療は高額で、しかも長期間にわたる治療ですので、まず通いやすいことが大切だと思います。
また、ただ治療を進めるだけでなく、患者さんの話をきちんと聞き、相談しやすい雰囲気があることも欠かせません。長く安心して付き合えるクリニックかどうかを基準に選んでいただくのがよいのではないでしょうか。
最後に、これから矯正を受けようと考えている方、Medical DOCのサイトに訪問している読者に何かメッセージをお願いします
矯正治療は見た目を整えるだけでなく、噛み合わせや歯磨きのしやすさを改善し、長期的に歯を守ることにもつながる治療です。治療には一定の期間がかかり、患者さんご自身の協力も大切になりますので、まずはご自身がどうなりたいかを明確にすることが重要です。当院では、お口の状態をしっかり見ながら、一人ひとりに合った治療をご提案しています。
編集部まとめ
矯正治療は「見た目の改善」と捉えられがちですが、東先生のお話で一貫していたのは「歯を長く残すため」という視点でした。噛み合わせの偏りを整えて負担を分散し、清掃性を上げてむし歯・歯周病リスクを下げる。さらに、ワイヤーとマウスピースを症例に応じて使い分け、治療後は保定とメンテナンスで“維持する”ところまで見据える姿勢が印象的です。矯正を検討する際は、通いやすさや相談のしやすさも含めて、長く付き合える医院を選ぶことがポイントだと思いました。




