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人と人の関係を重視。対話型診療が「頑張れる」「継続できる」予防につながる【京都市下京区 日の丸歯科医院】

 公開日:2026/02/25

人と人の関係を重視。対話型診療が「頑張れる」「継続できる」予防につながる
人と人の関係を重視。対話型診療が「頑張れる」「継続できる」予防につながる

近年、むし歯や歯周病の予防のために歯科医院に通う人が増えつつある。しかし、一方で何となく「症状のないうちから通ったほうがいい」と思ってはいるものの、実行に移せていない人も少なくない。そこには「具体的に何をするのか?」「どんな効果が期待できるのか?」「時間・頻度・料金は?」といった疑問があるのかもしれない。京都市営地下鉄・五条駅近くにある「日の丸歯科医院」では、一人ひとりに応じた予防計画を立て、地域の信頼を集めている。今回は予防治療の重要性について、同院の日丸全人院長に聞いてみた。

Doctor’s Profile
日丸 全人(ひのまる まさと)
日の丸歯科医院 院長

大阪歯科大学卒業後、2014年に「日の丸歯科医院」を開業。一般歯科・小児歯科・予防治療・審美治療入れ歯治療・口腔外科などに対応する。歯科医師と患者である前に「人と人」としてのつながりを大切にした診療が地域の患者の信頼を集めている。予防・治療のいずれにおいても、患者一人ひとりに合わせたオーダーメイドの計画を立て、常に寄り添いながら進めていく。

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健康やQOLの維持と増進に不可欠な予防治療

まず基本的な質問です。改めて予防治療について教えていただけますか?

「定期的な歯科検診」と「毎日の丁寧な歯磨き」を柱として、むし歯・歯周病といったお口のトラブルを予防する診療科のことを指します。この2つをセットで行うことで、より確実性の高い予防が可能になります。

健康やQOLの維持と増進に不可欠な予防治療

なぜ、セットで行うことが大切なのでしょうか?

歯磨きが必要な理由は、わかりやすいと思います。プラーク(磨き残し)を放置していると、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。歯科検診では、歯磨きでは除去できない歯石の除去、歯面清掃、歯磨き指導、むし歯・歯周病の検査、噛み合わせの検査、詰め物・被せ物・入れ歯のチェックなどを、歯科医師や歯科衛生士が行います。

むし歯・歯周病の検査では、具体的にどんなことを行いますか?

むし歯については、目視や拡大鏡による観察、必要に応じてレントゲン検査を実施します。歯周病の検査では、細い器具で歯周ポケットの深さを調べる検査、歯の揺れの有無を調べる検査などを主に行います。

貴院では、開院当時と比べて患者さんの予防意識の変化などは感じられますか?

若い世代を中心に、予防への意識が右肩上がりに高くなっているのを感じます。ただ予防は、むし歯・歯周病になったことがない人だけでなく、むし歯・歯周病になった人にとっても大切なことなんです。ですから、予防の重要性はまだまだ広めていく必要があると思います。

先生がおっしゃる「むし歯・歯周病になった人の予防」とは、どういうことでしょうか?

むし歯・歯周病になってしまった人も、多くの場合、それまで歯磨きをはじめとする何らかの予防に取り組んでいます。むし歯・歯周病になってしまったということは、その予防法が間違っていた・不十分だったということです。
当院では、「どこが間違っていたのか」、「不十分だったのか」を個々に調べ、オーダーメイドの治療と再発予防に取り組みます。

再発を予防する大切さについて、教えていただけますか?

むし歯を繰り返すと、最初は小さな詰め物で済んでいたものが、神経を抜く処置が必要になったり、被せ物が必要になったりと、だんだんと治療が大がかりになります。
また、神経を取ったり、大きく歯を削ったりすることで歯の寿命は確実に短くなります。「しっかり治す」といっても、完全に元通りになるわけではないのです。

治療期間が長くなる・お金がかかるといった問題も出てきそうですね

そうですね。特に神経を除去して根管をきれいにする根管治療、歯を失った場合の入れ歯・ブリッジ・インプラントといった治療が必要になると、時間・費用がかかります。さらに、噛む・喋るといったお口の機能の低下は、全身の健康やQOLにも影響を及ぼします。

では、歯周病の予防の大切さについてはいかがでしょうか?

歯周病は、ある程度進行すると顎の骨を溶かします。顎の骨の吸収が進むと、そこに立つ歯が揺れ始め、最終的には抜け落ちてしまいます。歯ぐきの退縮による見た目の悪化、歯ぐきの腫れや出血、口臭の悪化といった症状も見られます。また、むし歯と同様、進行するほど治療に時間・費用がかかります。

歯周病もやはり、治療を行っても完全に元通りになることはないのでしょうか?

歯周病は、むし歯以上に見た目・機能を回復させることが難しい病気といえます。治療によって炎症が治まれば出血・腫れ・歯の軽い動揺は落ち着くことが期待できますが、退縮した歯ぐき、溶けた顎の骨を回復させるには外科的な治療が必要になります。

健康やQOLの維持と増進に不可欠な予防治療

再発予防に取り組むかどうかで、将来のお口の健康が大きく変わってくるわけですね。ところで、歯磨きが上手で、むし歯・歯周病になったことがない人にも歯科検診は必要ですか?

先述のとおり歯石除去や検査はご自身ではできないので、むし歯・歯周病になったことがないと思っている人にも歯科検診は必須です。
また、年齢を重ねると少しずつお口の環境は変化し、それに応じたケアも必要になります。いまある健康を維持するためにも、すべての方に定期的な歯科検診をおすすめします。

対話によって構築された信頼が、患者の「頑張ろう」につながる

対話によって構築された信頼が、患者の「頑張ろう」につながる

多くの歯科医院が「予防治療」を標ぼうしています。予防治療の内容に、歯科医院ごとの違いはありますか?

保険診療として行う場合、実施する項目自体に変わりはありません。しかし、やはり人が行うことですから、一つひとつをどれだけ丁寧にするかといったところで、歯科医院ごとに違いは出てくると思います。

貴院の予防治療では、どんなことを大切にされていますか?

患者さんをよく知ることを大切にしています。お口の中の状態だけでなく、食習慣・生活習慣などについて把握することで、本当にその患者さんに合った予防・治療法をご提案できると考えています。これは予防に限らず、診療全体で大切にしていることですね。

食習慣というと、たとえば「どうしてもお菓子を食べてしまう」といったようなことでしょうか?

そうですね。ただそれを聞いても、「お菓子をやめてください」といった指導はしません。お菓子の選び方、歯磨きの方法、食べる・歯磨きをするタイミングなどについて、無理なく改善できる方法をお伝えします。好きなものを食べるのも、人生において欠かせない喜びですからね。

歯磨きについては、どのような指導をされていますか?

口腔の広さや歯並び、手の力などに合わせて、歯ブラシの選び方・持ち方・磨き方を指導します。デンタルフロスや歯間ブラシの使い方についても、同様に丁寧にお伝えします。また小さなお子さんの場合には、お母さん・お父さんに仕上げ磨きの指導も行います。

患者さんとの対話、寄り添う姿勢を重んじていらっしゃるのですね

歯科医師と患者さんという関係以前に、人と人として接することで、食べるとき・歯を磨くときに「そういえば先生がこんなこと言ってたな」と思い出してもらえる気がするんです。
当院には、ベテランの歯科衛生士さんが一人いるので、歯科検診の際には毎回必ず私とその衛生士さんが診ることになります。ダブルチェックをする事で、患者さんの現状をよく知ることができ、一人ひとりに合ったアドバイスが出来る要素になっているように思います。また、前回のお口の状態と比較しやすいことで、より細やかなチェック・指導ができます。

毎回同じ先生・衛生士さんに診てもらえるのは安心ですね。先生から見て、どんな衛生士さんですか?

開院時から働いてくださっていて、腕がいいのはもちろん、とてもよく気がつきます。首が痛いという患者さんがチェアに座るときにスッとクッションを差し出す、そんなことを自然にできる衛生士さんです。

対話によって構築された信頼が、患者の「頑張ろう」につながる

病気やリスクに対して、一緒に向き合ってくれる歯科医院選びを

病気やリスクに対して、一緒に向き合ってくれる歯科医院選びを

定期的に歯科検診に通えない・歯磨きがおろそかになる原因として、「面倒くさい」という気持ちが多少なりともあるのではないでしょうか?

多少というか、それがほとんどすべてだと思います。私たち歯科医師・歯科衛生士も、自分が歯科検診に通う・毎日丁寧に歯磨きをすることを考えると、確かに面倒くさいと感じます(笑)。ですから患者さんに対しても、「面倒くさいかもしれないけど、お口と身体の健康のために一緒に頑張ろうね」というスタンスで接しています。
特にお子さんの場合、慣れるまでが大変です。乳歯が生え始める生後半年くらいから通い始め、雰囲気や人に慣れておくのが理想ですね。顎の発達・歯並びの経過を見られるという意味でも、幼い頃から歯科検診に通うことが大切です。

むし歯や歯周病の予防・早期発見のためには、どれくらいのペースで歯科医院に通えばいいのでしょうか?

一般的には3~4カ月に1回と言われていますが、当院ではお一人おひとりのお口の状態に合わせて、1~6カ月に1回と幅を持たせています。たとえば、歯ぐきの腫れや出血がある人では通院の頻度は高くなります。ただその後、歯石取りや歯磨き指導によって歯ぐきの状態がよくなれば、間隔を延ばしていけます。1回あたりの所要時間は、約30分です。

「通院の間隔を長くしたい」ということも、モチベーションのひとつになりそうですね

はい、頻繁に通わなくてよくなるように頑張りましょう。モチベーションといえば、歯石取りや歯面清掃で歯石・着色を落としますので、歯の美しさを維持できるということも歯科検診のメリットになります。
また、当院では歯科検診とは別に、ご希望の方にはハンディジェットという機器を用いた自費のクリーニングも行っております。

ハンディジェットとは、どのようなものなのでしょうか?

専用のパウダーを噴射し、コーヒー・お茶・タバコなどによる着色、バイオフィルムを除去します。ホワイトニングのように薬剤で歯を漂白するものではありませんが、着色を落とし歯の本来の白さを取り戻したい方・ホワイトニングには抵抗があるという方におすすめです。
歯石取りを含めて治療時間は、1回につき30~60分程度になります。ただし、あくまで歯石取りを行った患者さんのオプションとしての処置とお考えください。口腔内のケアを維持するには3~6ヶ月に1回の定期検診を推奨しています。

病気やリスクに対して、一緒に向き合ってくれる歯科医院選びを

歯科検診には保険が適用されますが、費用の目安はどれくらいになりますか?

3割負担の方の場合、2,500円~3,500円程度となります。レントゲン検査を行った場合は、別途1,000~1,500円くらいがかかります。基本的に、歯科検診で5,000円を上回ることはないとお考えください。
なお、ハンディジェットは、税込みで初回が3,850円、2回目以降が2,750円となっています。

ありがとうございます。最後に、読者の方へメッセージをお願いします

当院は、対話型診療を掲げる歯科医院です。検査でわかるお口の状態だけでなく、ライフスタイルや考え方などを把握することで、その人の「予防力」を高める方法が見えてくると考えています。お口の健康に自信がある方もそうでない方も、ぜひ一度、お気軽に当院にご相談ください。

編集部まとめ

日丸先生の「人と人」という言葉がとても印象的でした。一方で、歯科医師として患者さんのお口・身体の健康を守りたいという強い責任感も、ひしひしと感じられました。予防に取り組みたいという方だけでなく、すでにむし歯・歯周病になっている方も、安心して、また楽しく通えそうです。京都市下京区内とその近隣にお住まいで、歯科医院選びでお困りの方は、ぜひ一度、日の丸歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。

日の丸歯科医院

医院名

日の丸歯科医院

診療内容

予防治療 歯周病治療 むし歯治療 など

所在地

京都市下京区室町通六条下ル西魚屋町235

アクセス

京都市営地下鉄烏丸線「五条」駅より徒歩4分
各線「京都」駅より徒歩15分
京都市バス「烏丸六条」バス停留所より徒歩6分

この記事の監修歯科医師