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入れ歯が合わない、目立つのが気になる…。そんな悩みに応える「ノンクラスプデンチャー」という選択【京都市下京区 本多歯科医院】

 公開日:2026/01/26
医療法人社団 本多歯科医院

入れ歯が合わない、目立つのが気になる…。そんな悩みに応える「ノンクラスプデンチャー」という選択
入れ歯が合わない、目立つのが気になる…。そんな悩みに応える「ノンクラスプデンチャー」という選択

歯を失ったときの治療法としては、「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」が挙げられる。この3つのうち近年はインプラントが注目されがちだが、しかし入れ歯は比較的身体への負担が少なく、未だに多くの人の選択肢となっている。ただ一方で、「外れやすい」「噛みにくい」「見た目が気になる」といった不満の声があるのも事実。そのような入れ歯の課題を補う治療法として今注目されているのが、金属のバネを使わないノンクラスプデンチャーだ。今回は京都市の医療法人社団 本多歯科医院の本多院長に、入れ歯が合わない原因からノンクラスプデンチャーの特徴、治療の流れまで、詳しくお話を伺った。

Doctor’s Profile
本多 易史(ほんだ やすし)
医療法人社団 本多歯科医院 院長

1995年大阪歯科大学卒業後、京都大学医学部附属病院歯科口腔外科にて研修医として勤務。1996年より公立豊岡病院歯科口腔外科に赴任後、日本赤十字社和歌山医療センター歯科口腔外科、洛和会音羽病院京都口腔健康センター、京都市立病院歯科口腔外科にて歯科医長を歴任。2007年10月、本多歯科医院院長就任。2016年には医療法人社団 本多歯科医院を設立。2019年から2021年まで京都市下京歯科医師会会長、2021年から2023年まで京都府歯科医師連盟理事、2023年より京都府歯科医師会理事を務めている。

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入れ歯が「合わない」「使いにくい」と感じる理由

せっかく作った入れ歯が合わない、噛みにくいと感じる方も多いようです。なぜそのようなことになるのでしょうか?

一口に「入れ歯」と言っても、失った歯の本数や残っている歯の状態によって条件は大きく異なります。1本だけ歯がない場合もあれば、ほとんど歯が残っていない場合もあり、それぞれで入れ歯の合いにくさの原因は変わってきます。
入れ歯が合わない」という悩みの背景には、単純なつくりの問題だけでなく、お口全体の環境が関係していることが多いですね。

入れ歯が「合わない」「使いにくい」と感じる理由

残っている歯の本数や状態は、入れ歯の安定性にどの程度影響しますか?

たとえば総入れ歯の場合、加齢や歯の喪失によって顎の骨が痩せてくるため、どうしても安定しにくくなります。
部分入れ歯でも、支えとなる歯の本数が少なかったり、歯周病で歯が弱っていたりすると、入れ歯を十分に支えることができません。結果として、外れやすさや噛みにくさにつながります。

入れ歯が「合わない」「使いにくい」と感じる理由

噛み合わせの乱れも、入れ歯が合わなくなる原因になるのですか?

そうですね。噛み合わせが不安定な状態が長く続くと、入れ歯を入れるためのスペース自体がなくなってしまうことがあります。
前歯だけが噛み合っていて、奥歯にほとんど隙間がない場合は、入れ歯をつくること自体が難しくなることもあります。噛み合わせ自体はゆっくり時間をかけて変化していくので本人が自覚しにくく、気づかないうちに治療の選択肢が狭まっていることも少なくありません。

ノンクラスプデンチャーとは?保険の入れ歯との違いとメリット・デメリット

ノンクラスプデンチャーとは?保険の入れ歯との違いとメリット・デメリット

ノンクラスプデンチャーとは、どのような入れ歯ですか?

ノンクラスプデンチャーとは、金属のバネを使用しない部分入れ歯のことです。歯ぐきに近い色調の樹脂で歯を支えるため、装着しても見た目が自然で、入れ歯を使っていることがわかりにくいのが特徴です。

保険診療の部分入れ歯と比べた場合、どのような違いがありますか?

保険の部分入れ歯は、プラスチック製の床と金属のバネを用いて固定します。費用を抑えられる反面、金属が目立ちやすく、異物感が出やすいという側面があります。
ノンクラスプデンチャーは金属を使用しないため、見た目の違和感が少なく、装着時のストレスを軽減しやすい点が大きな違いです。

見た目や装着感の面では、どのようなメリットがありますか?

前歯に装着しても入れ歯が目立ちにくく、歯と入れ歯の境目もすっきり仕上がります。
「人前で話す機会が多いため、入れ歯だと気付かれたくない」という方にとって、見た目への配慮は大きな安心材料になるのではないでしょうか。

金属を使わないことで、耐久性に不安を感じる方もいると思いますが、その点はいかがでしょうか?

ノンクラスプデンチャーは弾力性のある素材を使用しているため、金属のバネのように細かな調整がしにくいという欠点があります。
また、経年劣化により部分的に破損することもありますが、修理は可能です。噛む力が強くかかる部位では、裏側の見えない部分に金属床を併用するなど、耐久性を高める工夫を行う場合もあります。

使用やお手入れの際に注意すべき点はありますか?

素材の特性上、市販の入れ歯洗浄剤の中には使用できないものがあります。そのため当院では、使用可能な洗浄剤について一覧表をお渡しして説明しています。
日常的なお手入れ自体は一般的な入れ歯と大きく変わりませんが、適切なケアを続けることが長持ちにつながります。

入れ歯のお手入れを怠ると、どんな影響があるのでしょうか?

入れ歯に汚れが付着したまま使用していると、歯ぐきに炎症が起きたり、口腔内の細菌が増えたりする原因になります。
残っている自分の歯をどれだけ長く健康に保てるかが非常に重要なのですが、入れ歯の清掃が不十分だと、入れ歯がかかっている歯や周囲の歯ぐきに負担がかかり、歯周病が進行してしまうこともあります。
残っていた歯がさらに抜けてしまうと、入れ歯の範囲が拡大することになり、状態が大きく変化するようなら入れ歯を作り直すことになります。
快適に入れ歯を使うためには、入れ歯そのものだけでなく、残っている歯や歯ぐきも含めた口の中全体を大切にしてお手入れをすることがとても重要です。

ノンクラスプデンチャーとは?保険の入れ歯との違いとメリット・デメリット

自分に合った入れ歯治療を考えるために知っておきたいこと

自分に合った入れ歯治療を考えるために知っておきたいこと

ノンクラスプデンチャーはどんな方に向いていますか?

インプラントを入れるために必要な骨の量が不足していてインプラントが入れられない方、インプラントを入れるのに抵抗を感じる方、ブリッジをするために健康な歯を削りたくないといった場合、入れ歯で歯を作ることになります。
かといって保険の入れ歯では金具が見えるのが気になる、入れ歯の異物感を減らしたい、より自然な口もとにしたい、こういった方にはノンクラスプデンチャーがおすすめとなります。
金属床と組み合わせることにより、快適性・機能性と審美性を両立することも可能です。

院内に歯科技工士さんが常駐しているそうですね。それにはどんなメリットがありますか?

入れ歯は、実際に使っていく中で割れたり、歯が外れたりすることがあります。そうしたトラブルが起きたとき、院内に歯科技工士がいることで迅速に修理が完了します。
破損状態や来院時刻にもよりますが多くの場合で、当日中に義歯をお返しできることができます。
また、歯を抜いた後にお使いの入れ歯に歯を追加する必要が出た場合でも、条件が合えば抜歯当日に歯を足してお返しすることが可能です。

入れ歯を使えない期間をできるだけ短くできる点は、患者さんにとって大きな安心材料になりますね

そうですね。当院では、セレックによる補綴物の作製設備も院内に備えており、詰め物や被せ物についても、症例によって即日対応(※治療前・治療後に通院が必要になる場合があります)が可能な場合もあります。入れ歯に限らず、治療に伴う不便や待ち時間をできるだけ減らすことを心がけています。

入れ歯治療において、先生が特に大切にされていることは何でしょうか?

患者さんが入れ歯に対して、何を一番重視しているのかを丁寧に聞くことです。ひとくちに入れ歯と言っても、患者さんによって考え方や優先順位は大きく異なります。
たとえば、「多少不安定でもいいから、とにかく入れ歯を小さくしてほしい」「入れ歯の厚みが気になるので多少壊れやすくても厚みを薄くしてほしい」と希望される方もいます。一方で、「見た目よりも、できるだけしっかり噛めて、長く使える入れ歯がいい」と安定性や耐久性を重視される方もいます。
歯科医学的には、しっかり粘膜を覆い、金具を増やした方が安定する、厚みを持たせた方が壊れにくいといった“理想的な設計”がありますが、それが必ずしも患者さん自身の理想と一致するとは限りません。
医療者側の考えを一方的に押し付けるのではなく、その方がどんな場面で、どのように使いたいのかを踏まえたうえで、無理なく使い続けられる入れ歯を一緒に考えることを大切にしています。
せっかく作った入れ歯も使われなかったら意味がありません。お気に入りの一品として使っていただきたいと思っています。

自分に合った入れ歯治療を考えるために知っておきたいこと

ノンクラスプデンチャーの費用について教えてください

欠損している歯の本数や設計によって異なりますが、132,000円(税込)~275,000円(税込)が目安となります。
なお、治療期間はお口の状態にもよりますが、2~4週間程度で、治療回数は3~5回が一般的です。

ありがとうございました。最後に、ノンクラスプデンチャーを検討している方や、Medical DOCの読者の方へメッセージをお願いします

入れ歯に限らず、歯を補う方法にはいくつもの選択肢があります。ノンクラスプデンチャーが気になっていても「自分に合っているのかどうかわからない」という不安を抱えている方も多いと思います。
実際には、お口の中の状態や、何を重視したいかによって、適切な治療法は変わります。ノンクラスプデンチャーが合う方もいれば、保険の入れ歯や別の方法のほうが適している方もいます。
大切なのは、「これしかない」と決めつけずに、まずは今の状態をきちんと知ることです。
当院では、無理に自費治療をすすめることはありません。保険診療も含めて、患者さん一人ひとりにとって納得できる選択肢を一緒に考えていきたいと考えています。
入れ歯について不安や疑問がある方は、どうぞ気軽にご相談ください。

編集部まとめ

入れ歯治療は「仕方なく選ぶもの」「我慢して使うもの」という印象をお持ちの方もいるかもしれません。しかし今回の取材を通して、入れ歯にもさまざまな選択肢があり、重視する価値観によって治療の考え方は変わるのだと感じました。ノンクラスプデンチャーに限らず、患者さん一人ひとりの思いや生活背景に目を向け、「その人にとって納得できる選択」を一緒に考えるという先生の姿勢がとても印象的でした。
医療法人社団 本多歯科医院の診療室の大きな窓の向こうにはお庭が広がり、治療中も四季折々の景色を目にすることができます。こうした環境づくりも、患者さんが安心して治療を受けられるための一つの要素と言えるでしょう。入れ歯のことでお悩みの方は、本多易史院長に相談されてみてはいかがでしょうか。

医療法人社団 本多歯科医院

医院名

医療法人社団 本多歯科医院

診療内容

入れ歯治療 審美治療 インプラント など

所在地

京都府京都市下京区大宮通丹波口下る大宮1丁目554番地

アクセス

JR山陰本線「丹波口」駅より徒歩12分
阪急京都線「大宮」駅より徒歩15分
バス「島原口」停留所から徒歩1分
バス「大宮五条」停留所から徒歩3分

この記事の監修歯科医師