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見えない矯正で美しく・健康な噛み合わせへ。「抜かない矯正」を追求するインビザライン専門クリニック【神戸市東灘区 クラッセ歯科・矯正歯科】【神戸市中央区 神戸ST歯科・矯正歯科】

 公開日:2025/12/25

見えない矯正で美しく・健康な噛み合わせへ。「抜かない矯正」を追求するインビザライン専門クリニック
見えない矯正で美しく・健康な噛み合わせへ。「抜かない矯正」を追求するインビザライン専門クリニック

きれいな歯並びへの関心は高まっている一方、「痛そう」「目立ちそう」「高そう」といった理由から、矯正治療に踏み切れない人はいまだ多い。神戸市の「クラッセ歯科・矯正歯科」と「神戸ST歯科・矯正歯科」では、透明なマウスピース型矯正インビザライン(※)」のみで矯正治療を行い、「なるべく歯を抜かない」「顔全体・体全体を診る」ことを矯正の柱としている。これまで数多くの症例を手がけてきた同院の山﨑圭一先生に、マウスピース型矯正の特徴や難症例への向き合い方、医院選びのポイントなどについて聞いた。(※) 未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。

Doctor’s Profile
山﨑 圭一(やまさき けいいち)
クラッセ歯科・矯正歯科、神戸ST歯科・矯正歯科 院長

2009年、朝日大学歯学部卒業。神戸市内の歯科医院にて予防治療を中心に臨床経験を積む。その後、大手審美治療グループにてマウスピース型矯正およびセラミック治療を学んだのち、西宮市の一般歯科や小児専門歯科にて幅広い診療技術を研鑽。2018年、神戸市東灘区にクラッセ歯科・矯正歯科、2025年に三宮に神戸ST歯科・矯正歯科を開院。
日本成人矯正歯科学会、日本小児歯科学会、日本顎咬合学会インビザライン社クリニカルスピーカー、PBMグローバルスピーカーに所属。

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矯正を迷っている人におすすめしたいマウスピース型矯正

きれいな歯並びには憧れるが、矯正治療に踏み切れないという人は多いように感じます。迷う理由を先生は何だとお考えですか?

やはり「コスト」と「期間」がネックになっていると思います。矯正というと、長く通う、多額の費用がかかるというイメージがありますよね。また、従来のワイヤー矯正だと「痛そう」「装置が目立ちそう」という印象も大きいと思います。

矯正を迷っている人におすすめしたいマウスピース型矯正

貴院では、マウスピース型矯正のみで治療されているそうですね。治療期間の目安を教えていただけますか?

ケースにもよりますが、多くの方は2年以内で終えられます。私たちは「スピード矯正」も得意としていて、1年ほどで終えられるケースも珍しくありません。もちろん歯や骨に無理をさせるわけではなく、動かし方を工夫することで、できるだけシンプルに、短い期間で治療を完了できるよう計画しています。

ワイヤー矯正との違いはどこにありますか?

まず、痛みについてですが、マウスピース型矯正はワイヤー矯正の10分の1といわれています。たまに痛みを訴える方もいますが、それが理由でやめた方は今のところゼロです。
見た目については、ほとんど目立たず、ご家族にも半年ほど気づかれなかったという方もいるくらいです。

一般的に、矯正といえばワイヤーのイメージが強いと思いますが、マウスピース型矯正を選ぶ方は増えていますか?

確実に増えていると感じます。特に「ワイヤーかマウスピースか」で悩むのではなく、最初からマウスピースを前提に情報収集される方が多くなりました。

その背景にはどんな理由があると思われますか?

治療中の負担が少ないことではないでしょうか。取り外しができる、比較的痛みが少ないことはもちろん、目立ちにくいことも心理的負担の軽減になっていると思います。矯正したい気持ちはあるものの、ワイヤーへの抵抗感から踏み切れなかった方が、マウスピースなら始められるというケースが増えていると感じます。

その“目立ちにくい”という特徴は、日本では特に大きなポイントになりそうですね

そうですね。欧米には、「きちんとした家庭で育った証」や「教育水準の象徴」として、あえてワイヤーを見せるという考え方がありますが、日本ではむしろ治療中であることを見せたくない方が多い。見た目の自然さは大きな安心材料なんです。そういった意味で、マウスピース型矯正は日本人の感覚に非常に合っていると思います。

矯正を迷っている人におすすめしたいマウスピース型矯正

先生がマウスピース型矯正に特化しようと思われたきっかけは何だったのでしょうか?

ひとつは、今お話ししたような日本人との相性のよさです。もうひとつは、通院の負担を減らせる点ですね。ワイヤー矯正だと3~4週間に一度は来院していただく必要がありますが、インビザラインは、一度精密な歯型を取ってしまえばマウスピースを順番に交換していけるので、通院間隔を数カ月~半年に1回まで延ばすことも可能です。そのため遠方の方や、転勤が多い方、海外に行かれる方などさまざまなケースに対応できると考え、マウスピース専門のクリニックを開院しました。

見た目ばかりではない矯正治療後の機能的な価値

見た目ばかりではない矯正治療後の機能的な価値

矯正治療というと、まず「見た目の美しさ」が頭に浮かびますが、それ以外のメリットについて教えてください

矯正の本質は「噛み合わせと構造を整えること」にあります。その結果として「見た目も整う」という考え方です。人間の噛む力は、男性で約100kg、女性でも70~80kgほどになるとされています。噛み合わせが乱れていると、その強い力が一部の歯に集中して、歯がすり減ったり傾いたり、最終的には抜歯につながることもあります。

噛み合わせを整えることで、どのような変化が期待できますか?

まず、しっかり噛めるようになることで食事がしやすくなります。また、噛み合わせのバランスをコントロールすることで、歯の寿命が大きく延びるといわれています。
正常な噛み合わせを保っている方の多くは、80歳になっても20本以上の歯が残っていますが、出っ歯や受け口など噛み合わせの問題が大きい方では、その割合が1割以下、ゼロに近くなることもあります。

「健康寿命」との関係もありそうですね

日本人の平均寿命と健康寿命の差は、およそ10年あるといわれています。この10年は、要介護など自分一人での生活が難しくなりがちです。しかし、歯が残っていればしっかり食事をとることができるので、平均寿命と健康寿命の差を縮める助けになります。矯正治療は見た目のコンプレックスを減らして笑顔に自信を持っていただく治療であると同時に、歯の寿命を延ばし、健康寿命を延ばすための治療でもあるといえます。

見た目ばかりではない矯正治療後の機能的な価値

「なるべく抜かない」「顔全体・体全体を診る」矯正

貴院では「なるべく歯を抜かずに矯正する」ことを大切にされていると伺いました。なぜそこにこだわっておられるのでしょうか?

大人になってからの矯正では、どうしても抜歯が必要なケースもあります。確かに歯を抜くことで矯正しやすくなるかもしれませんが、横顔のバランスが崩れたり、ほうれい線が出やすくなったり、「抜かないほうがよかったのでは」と感じることも少なくありません。そのため当院では、横顔のラインや骨格、顔全体のバランスを分析したうえで、治療計画を立てています。

「なるべく抜かない」「顔全体・体全体を診る」矯正

具体的にどのようなことをされているのですか?

私は「顔タイプアドバイザー」の資格を持っており、その方のお顔立ちの印象や、骨格的にどこまで動かせるかなどを考えながら、口元だけでなく顔全体がきれいに見えるようにデザインしていきます。
また、神戸ST歯科・矯正歯科には整体も併設しており、姿勢や全身のバランスも併せて見ることができます。噛み合わせが悪いと姿勢が歪むこともあれば、姿勢が悪いことで歯並びや顔に歪みが出ることもあるからです。

過去に「マウスピースでは無理」「歯を抜かないと難しい」と言われた方も相談に来られるそうですね

はい。最近はそういった方が来院されるケースが増えました。インビザラインは世界中で2千万人以上の症例があり、私自身も3院すべての治療計画を一人で作成してきた経験を生かし、できる限り「抜かない」「マウスピースで完結させる」方向性を模索しています。

「なるべく抜かない」「顔全体・体全体を見る」矯正

貴院では、マウスピース型矯正のインビザラインを導入されていると聞きました

インビザラインマウスピース型矯正のひとつの種類ですが、世界中で非常に多くの症例があり、治療データも蓄積されています。
きちんとしたシステムと経験のあるドクターを選んでいただきたいと思っています。

治療の進め方と費用、日常生活で気をつけたいこと

治療の進め方と費用、日常生活で気をつけたいこと

矯正治療の大まかな流れを教えてください

まずは無料の矯正相談にお越しいただきます。そこでお悩みやご希望を伺い、マウスピース型矯正でどこまで改善できそうかをお話しします。
矯正を進める場合は、2回目にレントゲンや口腔内写真、口腔内スキャナーによる歯型データなどの精密検査を行います。そのデータをもとに、私がすべての症例について治療計画を作成します。患者さんにご説明の上、ご納得いただけたらマウスピースの装着を開始し、数カ月~半年ごとに来院していただきながら、歯の動きを確認していきます。
治療が終わったあとは、約2年間の固定期間を設けて、後戻りを防ぐための装置を使っていただきます。

設備や機器の面で、貴院では特徴的な点はありますか

昔は粘土のような材料で歯型を取っていましたが、今は3院とも口腔内スキャナーを導入しており、お口の中をデジタルデータとして記録します。これにより、嘔吐反射が強い方でも負担が少なく、型取りの時間も従来の十分の一程度に短縮できました。また、3次元のCTも併用して治療計画を立てているので、歯や骨の状態を立体的に把握しながら、より精度の高いシミュレーションができるようになっています。

マウスピース型矯正ならではの「デメリット」や、日常生活で気をつけるべき点があれば教えてください

デメリットは、「取り外しができること」です。装着時間を守れないと、どれだけよい治療計画をつくっても歯が動きません。ですから、患者さんのライフスタイルをしっかりお聞きし、どの時間帯なら無理なく着けていられるかを一緒に考えていきます。無理をすると続かないので、今の生活の中に自然に組み込むことが大切だとお伝えしています。
また、紛失にも注意が必要です。ティッシュにくるんで置いていたら、家族に捨てられたり、飲食店で片付けと一緒に捨てられてしまったりということがあります。外したときは必ずケースに入れて保管する習慣をつけていただきたいですね。
飲み物については、マウスピース装着中は基本的に水を選んでいただくのがベストです。炭酸飲料は糖分が入っていなくても酸性度が高いため、マウスピースの中に長時間残ると歯が溶けやすくなりますし、コーヒーやお茶は茶渋などがつきやすいので、「飲むときは一度外して、飲み終わったらきちんと装着し直す」という工夫をお伝えしています。

費用について教えてください

当院の矯正治療は、診断料や装置代、調整料、治療終了後の保定装置代までをすべて含めた「トータルフィー制度」です。治療が長引いても追加料金はかからないので、「結局いくらかかるのかわからない」ということはありません。また、デンタルローンを利用した分割払いにも対応しており、月々の負担を抑えながら始めていただくことも可能です。医療費控除の対象にもなりますので、費用面に不安がある方も、一度ご相談いただければと思います。
※2026年1月に料金体系が変更となるため、具体的な金額はクリニック様へご確認ください。
費用(税込):¥400,000(税込)~¥948,000(税込)
治療期間:半年~3年
治療回数:2~3ヵ月に1回

矯正を始める前に、患者さん側に準備しておいてほしいことはありますか?

まずは、「自分に合った医院を探す」という意識を持っていただきたいです。ホームページなどで、その先生がどんな考え方で治療をしているか、症例数はどのくらいかといったところをしっかり見てほしいと思います。SNSなどで、あまりにも安さだけを強調している矯正には注意が必要ですし、ぜひ信頼できる先生と出会ってほしいですね。

治療の進め方と費用、日常生活で気をつけたいこと

矯正治療において、先生が一番大切にしていることは何でしょうか?

自分本位にならないことです。歯科医師側の理想だけを押しつけるのではなく、患者さんの主訴や悩みをしっかり聞いて、「どうなりたいか」というゴール設定を共有することを大切にしています。
本当は歯を抜きたくないのに、「矯正だから仕方ない」と言われてしまったら、患者さんにとって満点ではないと思うんですよね。もちろん医学的な安全性や限界はありますが、そのなかでできるだけご希望に寄り添えるように、時間をかけてお話を聞くようにしています。

ありがとうございました。最後に、これから矯正を考えている方やMedical DOCのサイトを訪れる読者の方にメッセージをお願いします

矯正治療は時間もお金もかかる治療です。その分、「またやり直す」ということはできれば避けたいですよね。だからこそ、料金だけでなく、歯科医師の考え方や医院の雰囲気、続けやすさなどを総合的に見て、自分に合った医院を選んでいただきたいと思います。
ワイヤー矯正もマウスピース型矯正もあくまで「手段」です。当院では、日本人の生活スタイルや価値観に合った痛みの少ないマウスピース型矯正を軸に、「なるべく抜かない」「顔全体・体全体を診る」ことを大切にしています。
インビザラインマウスピース型矯正について少しでも気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

編集部まとめ

歯列矯正に興味はあっても、痛みや費用などの不安から「見た目のためにそこまでしなくてもいいかもしれない」と感じてしまう方は少なくありません。私自身も、矯正は見た目を整えるための治療という印象を持っていました。
しかし取材を通して、矯正の本質は噛み合わせを整え、歯を長く健やかに保つための治療であり、それが生活の質にも深く関わることを知りました。また、山﨑先生の“生活背景まで踏まえて計画を立てる姿勢”からは、技術と同じくらい診療哲学が大切だということも伝わってきました。
矯正は短期で終わる治療ではありません。だからこそ、費用や方法だけでなく、治療方針に納得し、安心して通える医院を選ぶことが大切だと感じます。

クラッセ歯科・矯正歯科

医院名

クラッセ歯科・矯正歯科

診療内容

矯正治療 小児矯正 予防治療 など

所在地

兵庫県神戸市東灘区御影中町3-2-1
御影クラッセ4F

アクセス

阪神本線「御影」駅直結

神戸ST歯科・矯正歯科

医院名

神戸ST歯科・矯正歯科

診療内容

矯正治療 小児矯正 予防治療 など

所在地

兵庫県神戸市中央区三宮町1丁目4−3
クレフィ三宮8階

アクセス

阪急線神戸三宮駅西口より徒歩3分

この記事の監修歯科医師