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エビデンスに基づいた診断が、永続性のあるインプラント治療を可能に!【大阪市中央区 医療法人タニオ歯科クリニック】

 公開日:2023/11/01

エビデンスに基づいた診断が、永続性のあるインプラント治療を可能に!
エビデンスに基づいた診断が、永続性のあるインプラント治療を可能に!

「見た目が自然で美しい」「強く噛める」「自分の歯のように磨ける」といったインプラントのメリットは、広く知られるようになってきた。しかし、当然ながら“どの歯科医院で受けても同じ結果になる治療”ではない。骨が不足している場合には、骨造成GBR法などの補助的な治療が必要になることもある。その人に適したインプラント治療とは、どのようなものなのか。また、どうすればより良い治療に巡り会うことができるのだろうか。大阪市中央区にある「医療法人タニオ歯科クリニック」の谷尾和正院長に詳しく話を伺った。

Doctor’s Profile
谷尾 和正
医療法人タニオ歯科クリニック 院長

2002年朝日大学歯学部卒業後、医療法人健志会ミナミ歯科クリニックに勤務し、南清和先生に師事。2008年、医療法人タニオ歯科クリニックを開業。国際口腔インプラント学会・ドイツ口腔インプラント学会・日本口腔インプラント学会。大阪SJCD常任理事。日本顎咬合学会咬み合わせ指導医・常任理事。エビデンスに基づいた診断・治療を重要視し、院外での講師・インストラクターを多数兼務する。

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インプラント、入れ歯、ブリッジのそれぞれに“価値”はある

現在、貴院にはどれくらいの年齢層の患者さんがいらっしゃいますか?

オフィス街ということもあり、20~60代くらいの、働く世代の方が多いですね。駅から近く通いやすいということも、当院を選んでいただける理由の一つとなっているようです。連携の医院さんからも、ご紹介いただく場合もあります。

インプラント、入れ歯、ブリッジのそれぞれに“価値”はある

インプラント治療の紹介もありますか?

はい。そもそもインプラント治療に対応されていない医院さんから、あるいはインプラント治療には対応しているけれど、技術的・設備的に十分な安全を確保することが難しいという場合にご紹介いただいています。毎日どなたかが、インプラントの治療かメンテナンスのために当院にいらっしゃいます。

歯を失った場合の治療法としては、入れ歯やブリッジもありますが、インプラントは高額です。やはりそれだけインプラントに価値があるということなのでしょうか?

自然な美しさを取り戻せる、自分の歯のように噛める、磨けるといったメリットの多いインプラント治療は、やはり価値は高いといえます。
ただ、入れ歯やブリッジにも、それぞれの価値があります。インプラントを念頭に置きながらも、入れ歯やブリッジと比較して治療法を選択することが大切です。

入れ歯、ブリッジの価値とは、それぞれどのようなものでしょうか?

入れ歯は、基本的にインプラントのような外科的な処置は必要ありません。また、ブリッジのように両隣の歯を削ることもありません。残存歯を含めた口腔や身体に対して、比較的負担の少ない治療といえるでしょう。
ブリッジはある程度強く噛め、さらに入れ歯のような違和感や異物感ほとんどありません。また、どちらもインプラントと比べると費用が大幅に抑えられます。

患者さんとしては、やはり費用面も気になりますからね

歯が再生する・新しく生えてくるということはありませんので、「もし今後さらに歯を失ったときにどのような治療を行うか」「どんな費用が発生し得るか」ということを含めて、事前に歯科医師とよく話し合っておきましょう。
またインプラント治療においては、「定期的にメンテナンスにちゃんと通えるか」ということも重要になります。

インプラント治療では、メンテナンスの重要性がよく聞かれます。入れ歯やブリッジの場合は、メンテナンスは不要なのでしょうか?

すべての歯科治療には、その後のメンテナンスが必要です。ただインプラントは、メンテナンスを行わなかった場合の代償が非常に大きくなります。
インプラント周囲炎などのトラブルによって、インプラントが脱落してしまうことがあります。健康面でも、費用面でも、大変な負担となってしまうのです。私がもっとも大切にする“治療の永続性”を守るためにも、メンテナンスは欠かせません。

インプラント、入れ歯、ブリッジのそれぞれに“価値”はある

万が一再治療が必要になった場合、その費用はどうなるのでしょうか?

当院では治療後に保証書をお渡ししています。定期的にメンテナンスに通っていただくなど、一定の条件を満たしている場合には、治療からの期間に応じて治療費のすべて、または一部を保証しています。
歯科医院によって制度の有無や内容は異なりますので、そういったところも歯科医院を選ぶ際に参考にしてみてはいかがでしょうか。

精密で負担の少ないインプラント治療を可能にする「デジタル化」

精密で負担の少ないインプラント治療を可能にする「デジタル化」

インプラント治療を長く行う中で、先生が感じる“進化”というものはありますか?

材料の品質がよくなり、以前と比べると術後の腫れが少なくなっています。また、メーカー自体の数、メーカーが取り扱うインプラントの種類が増えたことで、お口の状態に合わせてインプラントを使い分けるということができます。あと、最近では歯科治療のデジタル化が進んでいます。

歯科におけるデジタル化とは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか?

たとえば当院では、口腔内スキャナーを導入しています。従来の粘土のような印象材を使用せず、非接触で口腔内の3Dデータを取得できます。そしてそのデータをもとに、3Dプリンターで被せ物をつくります。患者さんは、不快感なく、より精密な治療を受けることができるのです。

そういったデジタルデータは、被せ物の作製以外にも使用できるのでしょうか?

歯科用CTで撮影したデータ等と組み合わせ、インプラントの理想的な埋入位置を決定したり、サージカルガイドを作製したり、上部構造(人工歯)を取り付けたところまでをシミュレーションしたりと、当院ではさまざまな場面ですでに応用しています。技工士との連携もよりスムーズになりました。

貴院では、歯科技工室「Dental Ceramist Lab(デンタルセラミストラボ)」を併設されていますね

現在、6名の歯科技工士が詰め物や被せ物、入れ歯などの作製にあたっています。インプラントで使用する被せ物、またその被せ物を取り付ける前の仮歯も、ここでつくります。私や患者さんからの要望がしっかりと反映された技工物を提供できます。

患者さんの「歯の形をこうしたい」といった要望も反映されるのでしょうか?

はい。まずは噛み合わせや顔貌・残存歯とのバランスを考慮したシミュレーション画像をご覧いただき、その中で可能な限り対応いたします。もちろん、白さの調整もいたします。
「かわいい感じ・かっこいい感じにしたい」といったご要望があれば、遠慮なくおっしゃってください。院内技工により外注が不要であるため、迅速な対応が可能です。

「迅速な対応ができる」ということは、治療期間が短くなるということでしょうか?

治療期間が短くなるというよりも、一つひとつの対応が早いということです。たとえば仮歯であれば、インプラントの埋入をしたその日のうちに作製し、取り付けるということも可能です。症例によって異なりますが、できる限り患者さんが治療期間を快適に過ごしていただけるよう努力しています。

インプラントの治療期間の長さをネックに感じている人もいるようです。治療期間を短くする、ということは難しいのでしょうか?

インプラント治療では、インプラント体と顎の骨の結合を待つ「治癒期間」が3~6カ月と、治療期間の大部分を占めます。治療期間を短くするということは、この治癒期間を短くするということであり、たとえ歯科医院で「もっと早くできますよ」と言われた場合も注意が必要です。
少なくとも当院では、早く治療を終わらせるためにリスクをとる、ということはありません。

精密で負担の少ないインプラント治療を可能にする「デジタル化」

永続性のあるインプラント治療を提供するために

永続性のあるインプラント治療を提供するために

先生は、インプラントに関する外部での講師やインストラクターを多数務めています。そこではどのようなことを伝えているのでしょうか?

技術・知識に関する指導やアドバイスをするのはもちろんですが、常々口にしているのが「デビデンスに基づいた診断をしてください」ということです。
「著名な先生が大丈夫と言っていたから」「この方法で教わったから」といった理由でエビデンスを無視した診断を行うのは、非常に危険です。

すべての治療に共通する大切なことですね。インプラントに限っていえば、具体的にどのような問題が起こり得るのでしょうか?

顎の骨の量が少ない場合には、GBR法サイナスリフトソケットリフトという骨造成という治療によって、骨の量を回復させる必要があります。
ある医院で、エビデンスに基づいた診断によって「GBR法が必要」という診断が出たとします。すると追加費用が発生するのですが、続けて他院に相談して「GBR法なしでも大丈夫」と言われると、患者さんは後者を選んでしまいがちです。

患者さんからすると、先生たちは「正しいことを言ってくれる、してくれる」という想いがありますから、安く済む方を選んでしまうのもわかる気がします……

オプションとなる検査や治療を提案された場合であっても、頭から「高いから違うところで」と考えるのではなく、そのオプションが必要である根拠を先生からきちんと聞くようにしてください。当院でも、わかりやすい言葉、画像、データなどを活用し、「治療が必要である根拠」を患者さんに示すようにしています。

お話を伺っていると、インプラントは「治療が終わればそれでOK」ではなく、「治療後も長く快適に過ごせること」が大切なんだということを改めて感じます

おっしゃる通りです。GBR法サイナスリフトソケットリフトのほか、インプラントを正確な位置・角度・深さに埋入するためのサージカルガイドが必要になることもあります。基本となる治療をベースに、必要に応じてカスタムすることで、患者さん一人ひとりに合った治療が可能になり、それはすなわち、私が一番大切にしている「治療の永続性」につながります。

永続性のあるインプラント治療を提供するために

それでは、貴院のインプラントの費用を教えてください

インプラント代、上部構造(人工歯)、精密検査、診断、手術費用などを含め、1本あたり税込みで55万円です。GBR法サイナスリフトソケットリフトサージカルガイドなどが必要になった場合には、別途費用が発生します。

最後に、読者の方に向けてメッセージをお願いします

おいしくごはんを食べられる、ニッコリと歯を見せて笑える、そんな毎日の喜び、幸せをもたらしてくれるのがインプラントです。保険・自費の入れ歯やブリッジにも対応しておりますので、治療法を迷っている方もお気軽にご相談ください。
あなたにとっての最適な治療法を、当院で一緒に考えましょう。

編集部まとめ

インプラントは決して万能な治療ではないこと、お口の状態によって少しずつ治療内容も異なることがわかりました。治療直後の快適な状態を長持ちさせる――先生の言葉を借りれば「治療の永続性」を獲得するためには、費用や治療期間よりも、自分に適した治療が行われているかどうかが大切になりそうです。インプラント治療を検討している方は、ぜひ一度相談してみましょう

医療法人タニオ歯科クリニック

医院名

医療法人タニオ歯科クリニック

診療内容

インプラント 審美治療 入れ歯治療 予防治療 など

所在地

大阪府大阪市中央区南船場2丁目4-1
美貴ビル2F

アクセス

大阪メトロ各線「長堀橋」駅2B出口より徒歩1分

この記事の監修歯科医師