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総入れ歯の方もOK。注目のインプラント技術で生涯しっかり噛める歯を目指して【大阪市西区 フリージア歯科クリニック オリックス本町ビル院】

 更新日:2023/05/11

総入れ歯の方もOK。注目のインプラント技術で生涯しっかり噛める歯を目指して
総入れ歯の方もOK。注目のインプラント技術で生涯しっかり噛める歯を目指して

歯をほとんど失っている方や総入れ歯の方、あるいは歯周病で多くの歯がボロボロになっているような場合、インプラント手術を断られてしまうケースがある。代替歯の治療数が多くなってくると、個々のインプラントで対応するのが困難になってくるからだ。しかし、口腔内の状況を問わず、多くのケースに適応可能な「オールオンフォー」と呼ばれるインプラントの技術もある。高い安全性、そして身体的・経済的負担が抑えられる治療法として現在注目されている。その特徴について、「オールオンフォー」による治療を数多くこなしているフリージア歯科クリニックの浦栄吾院長に話を伺った。

Doctor’s Profile
浦 栄吾(うら えいご)
フリージア歯科クリニック オリックス本町ビル院 院長

2000年大阪歯科大学歯学部卒業。04年に同大学院歯学研究科 博士課程を修了後、大阪歯科大学 口腔外科学第1講座 非常勤講師に。05年より兵庫県警警察本部 歯科医長に就任。07年から大阪市立総合医療センター 口腔外科に勤務。09年から北大阪インプラントセンター勤務を経て、11年にフリージア歯科クリニック オリックス本町ビル院を開院。「日本口腔インプラント学会(専修医)」「セブ医科大学 客員講師」「日本口腔外科学会」「日本歯科審美学会」「日本歯内療法学会」「日本臨床歯科CADCAM学会」「日本歯科睡眠学会」に所属。

「オールオンフォー」と、従来のインプラント治療はどこが違うのでしょうか?

オールオンフォー」とは、最少4本のインプラントを埋入し、それを支えとしてブリッジ状の人工歯を固定する手法です。通常のインプラントは1本ずつ手術していきますが、それに対して、上顎、下顎のトータルで代替歯を構築していきます。
歯をほとんど失ってしまった方や総入れ歯の方、歯周病で歯がぐらついているような方の場合、「骨造成」を勧められたり、「骨が薄すぎる」と断られたりするケースがあります。しかし「オールオンフォー」では基本的に「骨造成」を避け、今ある骨の位置に対してインプラントをいかに配置できるかを綿密に計算できるので、そのような方でも手術が可能なことが大きな特徴ですね。

上顎、下顎トータルで歯を再構築する新技術

手術当日から食事ができると伺いました

従来のインプラントでは、下顎で約2カ月、上顎で約3カ月間待ってから仮歯を入れていました。一方、「オールオンフォー」は手術当日に仮歯が入り、「歯がない期間」がありませんので、やわらかいものであれば食事が可能です。
ただ、手術直後につける第一段階の仮歯はプラスチック製で少し厚みがありますので、活舌が悪くなりやすいというデメリットはあります。ですが、もちろん最終の被せ物は薄くなります。

上顎、下顎トータルで歯を再構築する新技術

見た目や費用面で、従来のインプラントとの違いはあるのでしょうか?

オールオンフォー」は、最終の被せ物に歯茎の部分がついてきます。見た目として、そこを気にされる方がいらっしゃるかもしれませんが、トータルに歯並びを治しますので、「歯並びのきれいさ」という意味では理想的といっていいと思います。
1本ずつインプラントを入れていく形ですと、残っている歯との位置調整で、歯並びがガタガタしてしまう可能性もありますからね。昨今はマスクなしでの日常生活が始まりましたが、口を大きく開けて笑っても違和感はないと思います。
費用については、従来のインプラントに比べてリーズナブルです。ただし、一度にトータルに歯を入れますので、合算すると、どうしても高額になります。当院では片顎のみで297万円(税込)、上下で550万円(税込)という料金でセラミックの被せものまで入ります。また4本でも6本でも値段は変わりません。

2段階の仮歯を経て、最終歯をつくって綿密に調整

2段階の仮歯を経て、最終歯をつくって綿密に調整

治療期間は、どれぐらいが目安ですか?

資料を取り寄せいただいてから、最終の歯が入るまで、全体で5~6カ月程度が目安です。
具体的には、初来院から手術までの約1カ月に、まずは口腔内全体をデジタルスキャン、レントゲン、CT撮影をして、インプラントの位置や被せ物のデザインなどを念入りにシミュレーションしていきます。
次に、それらのデータから、インプラントを埋入するのに適切な位置を決めて、ガイド装置や仮歯をデザインしていきます。完成後に手術を行いますが、術後、たとえば下顎であればインプラントと骨が接着するまでに約2カ月を要します。そこから様子を見ながら、仮歯や歯茎の調整をしていきます。

仮歯や歯茎の調整はどのように行うのでしょうか?

術後はすぐに第一段階の仮歯を入れますが、そこから歯茎の形が3カ月くらいは変化しますので、その様子を見ていきます。元の歯の抜歯後にすぐに手術をするので、一度歯茎が痩せて、その後自然に歯茎が収縮するのと同時に骨が治っていくのを待つというわけです。
この変化が落ち着いたタイミングで第二段階の仮歯を入れ、再び噛み合わせを綿密に調整します。そして、最終の被せ物の型取りをして、これをデザインして装着するという工程が全体の流れになります。

治療中の身体への負担という視点で、従来のインプラントとの違いはありますか?

当院では、治療計画通りにインプラントの角度、深度、位置を再現する「フルアーチシステム」というガイド装置を使って手術の準備を事前に行ないます。ですから、従来のインプラントよりも身体へのリスクや負担は少ないと思います。
ただし、「オールオンフォー」の場合、骨とインプラントとの接合力が「強すぎず・弱すぎず」という状況でないと、仮歯とインプラントの密着が難しいという特徴があります。術後すぐにインプラントを入れて噛んでいきますので、その力加減が重要で、手術者の技量と経験が求められます。

「オールオンフォー」に、“認定医”などの資格はあるのでしょうか?

特にはありません。ただ、私は「オールオンフォー」のコンセプトを世に打ち出した、ポルトガルのパウロ・マロさんから直接講習を受けて技術を身に付けましたので、手法は熟知していると自負しています。
さらに、月に1回院内で勉強会も開催し、メーカーである「DIOデジタル」の方による講習を受けるなど、スタッフ全員で技術を高めています。
「DIOデジタル」を選んでいる理由は、「オールオンフォー」のガイド装置から仮歯までを一貫してデジタルで正確に製作できる「フルアーチシステム」を採用しているからです。

「オールオンフォー」で用いる貴院の治療設備や体制について教えてください

当院では「オールオンフォー」の治療におけるさまざまな工程を可能な限り内製化しています。そのための治療機器を数多く揃え、歯科技工士も在院しています。手術を担当する私と歯科技工士、歯科衛生士がチームとなって治療に当たることで、患者さんに大きなメリットをもたらすと考えています。
オールオンフォー」の治療に使用する機器で特徴的なのは、インプラントの表面を活性化させる「光機能化」の機器です。これを使うことで、インプラントの接着をよくしたり、骨との結合をよくすることができます。
そのほか、1本のセラミックから「オールオンフォー」で使用する12本の歯を削り出す機器や、手術用のガイド装置をつくるための3Dプリンターなども揃えています。

2段階の仮歯を経て、最終歯をつくって綿密に調整

「しっかり噛んで、しっかり食べる」当たり前の事ができる喜びを感じてほしい!

「しっかり噛んで、しっかり食べる」当たり前の事ができる喜びを感じてほしい!

手術の痛みについては、従来のインプラントと「オールオンフォー」で違いはありますか?

すべての歯を一気に処置しますので、通常よりは多少痛みが伴います。ですが、当院は親知らずの抜歯の症例が多く、痛みのコントロールについては高い技術を持っていると自負しています。希望の方は手術中、笑気麻酔静脈内鎮静法にて対応が可能です。

「しっかり噛んで、しっかり食べる」当たり前の事ができる喜びを感じてほしい!

「オールオンフォー」の治療を受ける医院を選ぶ際に、注意すべきことはありますか?

オールオンフォー」は技術が必要な手術ですので、治療実績の多い医院を選ばれるのがおすすめです。
また、インプラントは、その後の長い人生を伴走していくものです。長年メンテナンスを続けて、できるだけ長持ちさせていかなければなりませんので、アフターフォローをしっかりやってもらえる医院選びが重要だと思います。

それでは最後に、読者の方にメッセージをお願いします

歯科治療にはなかなか行きづらく、不安もあるかもしれません。しかしインプラント、特に「オールオンフォー」は、劇的に歯並びや噛み合わせの高さなど、口元のまわりが一気に変わる治療法です。
治療開始前にCTスキャンで骨の状況を確認しますし、手術中も、あらかじめ準備したガイド装置を使って安全に行いますので、マイナスのリスクはほぼありません。気になる方はぜひ一度ご相談ください。
また当院は、歯科恐怖症の方にもしっかりと対応できるよう、スタッフ一同学んでおりますので、歯医者が苦手という方も、どうぞ安心してご来院いただけたらうれしい限りです。

編集部まとめ

一生自分の歯で食事ができることは、QOLの向上、ひいては長生きにもつながるのではないでしょうか。そういった意味で、「オールオンフォー」の技術は、一般的な歯科でインプラント手術を断られた方にとって、「最後の砦」といえる存在かもしれません。フリージア歯科クリニックは新しい機器を備え、歯科技工士も在院されるなど、大阪市内でもインプラントに関する実績豊富な歯科医院です。お悩みのある方は、ぜひ一度ご相談に行かれてみてはいかがでしょうか。

フリージア歯科クリニックオリックス本町ビル院

医院名

フリージア歯科クリニックオリックス本町ビル院

診療内容

インプラント 審美治療 予防治療 ホワイトニング など

所在地

大阪府大阪市西区西本町1丁目4番1号
オリックス本町ビル2F

アクセス

大阪メトロ四つ橋線「本町」駅直結

この記事の監修歯科医師