治す治療から、守る治療へ、予防の為の矯正治療を。【神戸市垂水区 春藤歯科医院】

第一に、歯の隙間に歯ブラシが届きにくくなり、口腔内に汚れが残りやすくなるということ。また、歯並びの悪さは嚙み合わせにも影響します。噛み合わせがよくないと顎の骨や顎関節に加わる力が分散されず、場合によっては片頭痛や肩こり、ほうれい線のシワの深さ、お顔のたるみ、睡眠時無呼吸症候群などの要因になるといわれています。
お子さんの場合、嚙み合わせは脳の発達に影響します。脳は上顎がきちんと広がっていないと発達していきません。そして脳の入れ物である上顎は12～13歳まで歯の噛み合う刺激を受けて発達するので、この期間に嚙み合わせがよくないと、刺激が不足して上顎が十分に発達しないこともありえます。

マウスピース型矯正歯科装置を用いた治療の最大の特徴は、治療に取り組んだ後の歯並びを見られることです。専用ソフトで矯正を終えた時点の歯並びを表示するだけでなく、その理想の歯並びをご本人の笑顔に入れ込むこともできます。コンプレックスから解放された自分の笑顔を見ることは、患者さんの意欲につながることでしょう。

インビザラインは、マウスピース型矯正装置の世界でも有数のシェアを誇る矯正メソッドです。このシステムが日本に上陸しておよそ20年が経ちますが、その間にもどんどん進化しています。
たとえばマウスピースの材質です。粘りがあって割れにくく、矯正のためにかける圧にも柔軟に耐えてくれます。そうした耐久性がありながら、薄さは約0.75mm程度と薄く、見た目にもほとんど影響しません。
アタッチメントも、インビザラインシステムの大きな武器ですね。アタッチメントとは、マウスピース型矯正装置を歯にしっかり固定し、歯を動かす圧力をかけるためのものです。歯をどのように動かしていくかといった患者さんの希望に沿って、形や数、設置場所を選べるのもうれしい点でしょう。こうした素材のよさからくる矯正力や、先行してきた分だけ蓄積された症例数もあり、私はインビザラインシステムを導入し続けています。

はい。インビザライン治療を行えるのは、講習を受けた歯科医師のみで担当しており、主に私が治療を担当しています。また年間1000症例以上(2021年12月〜2022年12月実績)のインビザラインによるマウスピース型矯正の治療経験がある歯科医師と連携し、顎の関節や骨格などから診療を行い、クリンチェックについても連携して行っています。当院では治療に妥協したくないという思いからこうした体制を取っています。

出来上がったマウスピースをお渡しし、装着方法や注意点などをご説明した後は、基本的に4週間ごとの来院をお願いしています。
そのとき、医師としては正しくマウスピース型矯正歯科装置を使えているか、お口の健康状態は保たれているかをチェックし、都度適切な提案・アドバイスを行います。
無事に歯を動かす段階が終われば、固定装置を一定期間入れていただきます。これは、せっかく矯正した歯が元あった位置に戻ろうとする動きを防ぐための処置です。このとき、固定装置を入れ忘れてしまうと、せっかく動かした歯が戻ってしまうこともあります。

基本的に保険外の施術となります。当院では、技術料などを含めたパッケージ料金を設定しています。
成人の方であれば、93.5万円（税込）、お子さんの場合は46.2万円（税込）を頂戴しています。お支払いについては、現金、クレジットカード、デンタルローンなど臨機応変にご相談をお受けしております。なお、デンタルローンについては、ご利用条件に審査の通過があることをご承知おきください。

健康な歯が多く残っている方が生涯にかける平均医療費は、歯が残っていない方に比べて少ないということがデータで証明されています。「なぜ歯の有無が？」と不思議に思われるかもしれませんが、歯の健康は、全身の健康に大きな影響を与えているのです。
頬杖や姿勢といった悪習慣で歯並びと嚙み合わせが悪くなれば、それだけ虫歯や歯周病リスクが高まります。食事もうまく咀嚼できず、胃腸に負担をかけるでしょう。
歯周病の炎症によって発生する毒性物質が歯茎の血管に入りこんで全身を回ると、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞を引き起こすきっかけにもなります。
こうしたさまざまなリスクを可能なかぎり減らす近道は、お口のケアを行うこと以外にありません。歯並びがよくない方は、まずは歯列を整えることから始めるのもよいでしょう。矯正治療によって口内の衛生環境を維持できるようになったら、予防治療で定期的に歯の健康をチェックする。このサイクルの重要さをもっと多くの患者さんにお伝えし、健康寿命と実際の寿命との差を減らしていきたいと考えています。