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健やかな体の成長をサポート! RAMPAセラピーで歯並びの根本的解決をめざす【東京都港区 こどもと女性の歯科クリニック】

 更新日:2023/07/14

健やかな体の成長をサポート! RAMPAセラピーで歯並び根本的解決をめざす
健やかな体の成長をサポート! RAMPAセラピーで歯並び根本的解決をめざす

こどもの歯並びが悪い――と悩み、小児矯正治療を検討しつつ、「どのクリニックを選ぶべきかわからない」とさらに悩みを深める親御さんは少なくない。そんな中、「歯並びを整えるこだけでなく、その“原因”を探ることが重要」と提唱し、一般的な矯正治療とは視点の異なる『RAMPA(ランパ)セラピー』を実践しているのが「こどもと女性の歯科クリニック」の岡井有子院長だ。RAMPAセラピーとはどのような治療法なのか、そしてその効果について詳しく伺った。

Doctor’s Profile
岡井有子
こどもと女性の歯科クリニック 院長

看護師として京都市内の産婦人科に勤務した後、大阪歯科大学に入学し、同大学大学院歯学研究科で小児歯科学を専攻。一般歯科医院勤務を経て、2017年7月、東京都港区に「こどもと女性の歯科クリニック」を開院。妊婦さんや赤ちゃんのための歯科治療、顎顔面口腔育成治療「RAMPAセラピー」などを中心に、こどもの歯や呼吸、姿勢などのお悩みに応える。日本小児歯科学会、日本小児耳鼻咽喉科学会、顎顔面口腔育成研究会所属。

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「歯並びの悪さ」だけでなく、呼吸の不調や悩みにも注目!

まだあまり馴染みがない「RAMPAセラピー」ですが、どのような治療法なのでしょうか?

「RAMPAセラピー」は、歯並びが悪くなる原因は主に「中顔面の骨格的な発達不良にある」という考えのもと、特殊な器具を装着しながら、鼻まわり、中顔面の骨格と筋肉のバランスを正しく整え、根本的な原因の改善をめざす治療となります。それによって、歯がきれいに生える土台を整えることもできます。

「歯並びの悪さ」だけでなく、中顔面の不調や悩みにも注目!

一般的な矯正治療とは考え方も目的も異なるということでしょうか?

矯正と聞くと、「悪い歯並びを治す治療」というイメージがあると思います。一方で、RAMPAセラピーは歯並びだけでなく、鼻や顎の骨格へとアプローチを広げ、形を整え、舌を本来の「上顎にしっかり付く」位置に持ってくることを目的としています。ですから、歯列矯正とは少し異なる治療となります。

中顔面領域の骨格バランスが崩れていると、どのような症状・不調が起きてくるのでしょうか?

中顔面の骨格が歪んでいると鼻づまりなどの耳鼻科系疾患を引き起こす要因にもなります。口呼吸によって舌が下がって気道が狭くなると、いびき、無呼吸、姿勢が悪くなるといった症状にもつながります。

実際に来院されるお子さんは、どのような悩みで来院されることが多いですか?

「歯並びが気になる……」と来院される方もいますが、やはりそれ以外にも鼻が詰まりやすい、いびきをかく、口が常にポカンと開いているといった気になる症状があって、「何か原因があるのでは?」と訪ねてこられる方が多いですね。患者さんの年齢層も3歳くらいから中学、高校生くらいまで非常に幅広いです。

「歯並びの悪さ」だけでなく、中顔面の不調や悩みにも注目!

治療を始めるのに最適な年齢というのはあるのでしょうか?

RAMPAセラピーは、何歳からでも始められる治療ではありますが、大人になればなるほど治療時間が長くなりますので、5歳から6歳くらいから始めるのがよいかと思います。この時期に歯並びが悪い、鼻づまりやいびきが気になるなどの症状が気になるようであれば、ぜひ一度検査に来て欲しいですね。

鼻づまりやイビキなどの原因を探り、根本的改善をめざす

それでは、実際の治療の流れを教えてください

まずは問診で、患者さんのこれまでの食事や生活習慣、姿勢やクセなどを細かくお伺いします。その後、口や顔、姿勢の写真やCTを撮り、その画像を見ながら治療計画をご説明します。まずは中顔面の骨格を本来あるべき形に整え、正しく歯が生える土台をつくった上で、歯列を整える治療を行います。

鼻づまりやイビキなどの原因を探り、根本的改善をめざす

問診で生活の様子や食事内容まで確認されるのはなぜでしょうか?

鼻や顎が歪んだりする原因の多くは、お子さんがまだお母さんのおなかにいるときから始まり、誕生後、抱っこの仕方や授乳時の姿勢など様々なことも関係しています。
しかし、「お悩みの原因をしっかり探る」ことができ、改善することができれば、治療後も矯正や薬がいらない状態を保てると考えています。

治療に使用する装置について教えてください

RAMPAセラピーでは、ヘッドギアのような口腔外装置と口腔内装置を連結させて装着します。見た目はちょっと物々しく感じるかもしれませんが、無理に押したり広げたりといった装置ではないので、痛みも少なく、お子さんたちも見た目や違和感にもすぐに慣れ、頑張って治療を続けてくれます。

治療時は、専用装置をどのくらいの時間装着するのでしょうか?

治療中は専用の装置を、5、6歳は10時間、小学生は12時間、中学生以上は15時間程度装着してもらいます。1クール90日で、2~3クール続けていただいたのちに歯列矯正に移ります。
専用装置は頬や頭部分のパットがしっかりフィットしていれば、痛みを感じることはありません。ただ、装着時間が長いと不便もありますから、やはり早めに治療を始めることをおすすめしています。

治療中に何か気を付けるようなことはありますか?

RAMPAセラピーでは、装置をしっかり装着し続けることが大切です。きちんと装置を付けていればスムーズに治療が進みますし、装着時間が短いと治療が長引くことになります。

鼻づまりやイビキなどの原因を探り、根本的改善をめざす

治療にあたって先生が一番心がけておられることはどんなことですか?

お子さんに楽しく治療を受けて欲しいと考えていますので、院内も「遊びに来ている」感覚になるような雰囲気づくりを心掛けています。
当院では、チームラボ作品も展示しておりますので、お子さんも飽きずに治療を受けることができます。また、治療に使う専用装置も色を選べるようにし、好きなシールで飾り付けて、「自分だけ」のデザインにできるように工夫もしています。

「健全なお口」をつくるための正しい知識を身に付ける!

実際に治療に取り組んだ方の反応、その後の経過はいかがですか?

状態によって差はありますが、RAMPA治療開始後2週間程度で鼻づまりやいびきの改善を実感される方は多いですね。骨格からアプローチしますので顔の歪みや姿勢が整い、すっきりとした見た目になります。

鼻づまりやイビキなどの原因を探り、根本的改善をめざす

呼吸が改善することで、お子さんの発達にもよい影響が見られるそうですね?

舌が上顎にしっかり付かず、下がってしまうと、気道をふさいで呼吸がうまくできなくなります。また、口呼吸は発達にも影響が出るといわれています。あくまでも骨格を整えた際の“治療の副産物”ではありますが、実際に当院でも治療後、多動の症状が治まったなど、さまざまな事例があります。

そのようなお子さんの変化を見た親御さんの反応はいかがですか?

RAMPAセラピーに取り組んで、お子さんの歯や骨格に対する考え方が大きく変わるようです。
「なぜ歯並びが悪くなったのか」を考えていきますので、その後、2人目、3人目のお子さんに対して、「矯正の必要がないお口」にするには何をすべきなのかをしっかり考え、実践する方も増えています。

貴院の「赤ちゃん歯科」を利用される方も多いと聞きました

「矯正の必要がない口」をつくるためには、赤ちゃんのときから抱っこの仕方、座る姿勢、離乳食の選び方など「正しい知識」を身に付け、それを実践する必要があります。私は産婦人科看護師の経験もありますので「赤ちゃん歯科」では、親御さんに口腔ケアや育児アドバイスを提供し、よりよいお口の発育を促すよう努めています。

RAMPAセラピーによる治療にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?

RAMPAセラピーは保険適用外の治療となります。費用としては、骨格を整え、歯並びを治すところまで含めて143万円(税込)となります。治療後も当院では12歳臼歯が正しい位置に生えているか、親知らずの状態はどうかまでしっかりとチェックするようにしています。

鼻づまりやイビキなどの原因を探り、根本的改善をめざす

特にどのようなお子さんにRAMPAセラピーをおすすめしたいとお考えですか?

歯並びの悪さだけでなく、鼻づまりや鼻炎で長く耳鼻科に通院しているなどの症状もあるお子さんには、検査をおすすめしたいですね。実際、「いろんな病院で、原因の説明を受けてきましたが、すごく納得できました!」と治療を決断され、症状を改善された患者さんもたくさんいらっしゃいます。

今後、矯正を受けようと考えている方や、矯正すべきか悩んでいる方にメッセージをお願いします。

「歯並びが悪くなる」、そして「鼻が詰まる」「姿勢が悪い」「いびきをかく」といった気になる症状には必ず原因があります。だから「歯並びだけ」を治そうとするのではなく、その根本・本質を治そうとする治療に取り組んで欲しいと思います。
お子さんの鼻づまりやいびきが続くのは決して正常なことではありません。「いつものこと」と放置せず、「おかしなこと」だと認識し、検査を受けるようにしてください。

編集部まとめ

ちょっと聞きなれない「RAMPAセラピー」という治療法。単なる見た目の歯の矯正ではなく、その原因からアプローチして根本的に治す治療法とのこと。確かに、本来正常に並ぶはずの歯並びが乱れてしまうのは、そこには何らかの原因があるのでしょう。また、その歯並びを乱す元が「鼻づまり」や「いびき」などにつながっているという岡井先生の説明にも大いに納得がいきました。歯並びに加え、呼吸で何か気になる症状のあるお子さんをお持ちの親御さんは、岡井先生の「こどもと女性の歯科クリニック」に相談してみてはいかがでしょうか? きっとよい解決策が見つかることでしょう。

こどもと女性の歯科クリニック

医院名

こどもと女性の歯科クリニック

診療内容

こどもの矯正治療 こどもの歯科治療 女性のための歯科 赤ちゃん歯科 など

所在地

東京都港区元麻布1-4-27-101

アクセス

東京メトロ南北線・都営地下鉄大江戸線「麻布十番」駅より徒歩7分
東京メトロ日比谷線「広尾」駅より徒歩8分

この記事の監修歯科医師