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心の不調はひとりで抱え込まず、ホリスティック医学に基づくメンタルクリニックへ【東京都港区 赤坂溜池クリニック】

 更新日:2023/03/27

心の不調はひとりで抱え込まず、ホリスティック医学に基づくメンタルクリニックへ
心の不調はひとりで抱え込まず、ホリスティック医学に基づくメンタルクリニックへ

職場で、学校で、家庭で、いろんなことがうまくいかない。いつも胸のあたりが重く、頭痛や腹痛も続くのに、病院では異常なしとの診断。仕方なく、薬を飲んでだましだまし過ごしている……。そんな悩みを「心」「体」「魂」の三方向から解きほぐし、本当の意味での改善を目指すのがホリスティック医学と呼ばれるメンタル療法。それを実践しているのが赤坂溜池クリニック院長の降矢英成先生だ。ちょっと耳慣れない言葉だが、ホリスティック医学について降矢院長に伺ってみた。

Doctor’s Profile
降矢英成
赤坂溜池クリニック 院長

東京医科大学卒業後、LCCストレス医学研究所心療内科帯津三敬病院勤務。1997年にホリスティック医学の実践の場として、丸野医師と共に赤坂溜池クリニックを開院。日本心身医学会専門医。日本ホリスティック医学協会常任理事、日本メディカルハーブ協会副理事長、日本森林療法協会理事、日本フィトセラピー協会副理事長を務めている。

ホリスティック医学に基づくメンタルケアとは?

貴院はホリスティック医学に基づくメンタルクリニックということですが、そもそもホリスティック医学とはどういうものなのか教えてください

ホリスティックとは、ギリシャ語のholosを語源とした、「全体」「つながり」などと訳されている言葉です。ホリスティック医学では、人間を部分的に捉えるのではなく、体(body)・心(mind)・魂(spirit)の三方向から総合的に捉えます。そして患者を部分的に診るのではなく、環境やこれまでの生き様なども丸ごと全体として捉え、患者と医師が共にその癒す力を高めていくのです。
ホリスティック医学は1960年代にアメリカで起こったとされ、日本では帯津三敬病院がいち早く取り入れたことから、がん療養での実績が高く評価されています。

ホリスティック医学に基づくメンタルケアとは?

先生はなぜホリスティック医学でメンタルの診療を行おうと思ったのですか?

ひとつには、医学生だったときに祖父が悪性腫瘍を患い、現代医学の限界を超えてアプローチしたいと思ったことがあります。
ちょうどホリスティック医学の機運が高まっていた頃でした。心身医学の認定医を取るために学ぶなかで、ストレスの緩和や精神的な症状は投薬だけで和らげられるものではないと感じるようになったのです。そこで、メンタルヘルスケアの分野で、ホリスティック医学に基づいた診療を志すようになりました。
当院の開院は1997年です。当時はホリスティック医学を実践しているクリニックは珍しかったと思いますが、だからこそ、もっと身近なところでホリスティック医学に基づいた診療を行うべきだと考えたのです。

具体的にはどんな治療を行いますか?

初診の方にまずやっていただくのは、チェックシートに答えていただくことです。これは15~20分程度で終わります。体の状態・精神の状態はもちろん、食生活や体の状態でも循環器系や消化器系のどこに問題を抱えているのかなど、心身両面で細かく患者の状態を捉える内容になっています。
この結果を詳細に見ることで、体が原因なのか、心が問題なのか、それとも両方なのかを探り、その後のアプローチを決めていきます。
また、自律神経測定もほとんどの方にやっていただいています。3分ほど指先にセンサーを当てることで、自律神経の疲労度・交感神経と副交感神経のバランスがわかります。

ホリスティック医学に基づくメンタルケアとは?

診断結果はどのように治療法に反映されるのでしょうか?

皆さん、いらっしゃるときには「薬を飲み続けても頭痛が治らない」「自律神経がおかしいのではないか」「うつ病なのではないか」などと、いろんなことを考えていらっしゃるんですね。しかし診断してみると、実は心ではなく体や環境の問題であったり、その逆であったり、あるいはその両方であったりということがわかります。
まずはそのように原因をきちんと捉えて、患者さんにしっかり理解してもらうことが必要になります。その上で、体に問題がある場合はアロマテラピー・鍼灸などの代替医療を選んでいただき、心に問題がある場合はカウンセリングを行います。セラピスト、カウンセラーとはそれぞれに連携を取り、状況に応じて院長との診察を行います。

代替療法で体と心の両方を解きほぐす“癒し”の体験を

代替療法で体と心の両方を解きほぐす“癒し”の体験を

抗うつ剤なども活用されるのでしょうか?

うつ状態が非常に重い方には、抗うつ剤を処方することがあります。また、赤坂という土地柄、仕事が多忙でまずは投薬を必要としているという方に、ホリスティックの考えを押しつけることはしていません。
ただ、ホリスティック医学本来の考え方としては、薬に頼ることは本意ではありません。なぜかというと、抗うつ剤には効果だけではなく副作用もあり、長くなればなるほど影響も大きくなるからです。そして何よりも、薬に頼ることで、根本的な問題に気づいたり環境を変えたりする機会が失われてしまうからです。
環境などを変えるのは大変ですから、とりあえず薬で楽になりたいというお気持ちはわかります。しかし、本当の意味でよくなるためには、やはりカウンセリングや代替医療を活用した根本的な治療が欠かせないと考えています。

では、その代替医療にはどういったものがありますか?

代替医療とはalternative medicineの訳語で、「通常医療の代わりになる医療」とされています。科学的検証が複雑な面があるため、日本ではまだいかがわしいイメージを持たれがちなのですが、ハーバード大学に代替医療の研究センターが設置され、イギリスでは英国王室基金の援助を受けた代替医療データの構築が行われるなど、世界的に高まりを見せている医療です。
当院では、鍼灸・カイロプラクティック・整体・アロマテラピー・フラワーエッセンスなど20種に及ぶメニューのほかに、食事指導・森林療法セッションなども行っています。

先生がこれまで代替療法を実践してきたなかで、何か印象的なエピソードなどはありますか?

教育関係のお仕事をされていて、非常に真面目で倒れるまで働いてしまい、心身のバランスを崩してしまった方がいらっしゃいました。常にご自分に厳しく、休まないといけないのに「休み方がわからない」という人だったんですね。
ところがアロマテラピーを試したところ、「至福でした。こんな経験は初めてです」と生き返ったように明るく輝く表情でおっしゃって…。アロマテラピーという体験を通して、心身を休めるとはどういうことなのかを身をもって初めて理解されたというのです。
あまりの変貌ぶりに、医師である私自身も驚いたほどでした(笑)。言葉で何度言っても伝わらないことが、たった一度の体験で実感できてしまう。そのように狭まった視野を広げてくれることが、代替療法の効果のひとつだと考えています。

アロマテラピーなどをクリニックで受ける場合と、通常の店舗で受ける場合では、どんな違いがあるのでしょうか?

一番の違いは、クリニックはあくまでも「治療」として行っているということです。治療ですから、重い症状だと受け付けられないということはなく、症状が重いからこそ施術を行います。
また、性別・年齢にかかわらず、その人に合った代替療法を選んでいただけるようにさまざまなメニューを揃えています。
さらに、施術するセラピスト自身が、医療という観点で治療という心構えと経験を備えているということが挙げられます。その上で、院長である私と連携を取っているので、ただ癒されるだけではなく、継続的に快方に向けた治療が可能になるということです。

代替療法で体と心の両方を解きほぐす“癒し”の体験を

心の不調は大切な気づきのサイン、クリニックは気づきを共に語り合う場

心の不調は大切な気づきのサイン、クリニックは気づきを共に語り合う場

10代など、若年層の患者さんも多いのでしょうか?

不登校の方、受験生など、10代の方も男女問わずいらっしゃいます。10代の方にはカウンセラーと連携して、心理的サポートをすることが多いですね。志望校や勉強法など具体的な面まで聞き取って問題を解きほぐし、合格までサポートすることもしばしばです。
また、高校生くらいになると、家庭など環境の問題を自分の問題として受け止めていく作業も大切になります。つらいことですが、そういった本質に迫るサポートも行っています。

心身に不調を感じているにもかかわらず、メンタルクリニックの受診をためらっている人もいると思うのですが?

表面的な心の動きよりももっと深いところで悩みを抱えている人というのは、実は不安や痛みがストレートに出ないことが結構あるんです。心に悩みがあれば、落ち込んでしまうなど心に症状が出るのがストレートなあり方なのですが、そういう人は、本当は落ち込まないといけないのに、心に出ないから体に症状が出てしまうんです。
難しいのは、ご本人に「心が原因だった」と理解してもらうこと。治療はなかなか大変ですが、いきなり本質的なアプローチをするのではなく、徐々に徐々に働きかけていきますので、安心してご来院いただきたいですね。

心の不調は大切な気づきのサイン、クリニックは気づきを共に語り合う場

コロナ禍で新たに増えている症例などはありますか?

新入生や新入社員など、新しい環境に飛び込んだのに、オンラインやテレワークばかりというのがコロナ禍のよくある社会状況ですね。それでなかなか他者との交流が持てず、心身のバランスを崩してしまう。あるいは年配の方で、ソーシャル・ディスタンスを気にするあまりに孤立感を深めてしまう人などが増えています。
しかし、WHO(世界保健機関)が「ソーシャル・ディスタンス」を「フィジカル・ディスタンス」と言い換えたように、コロナ禍では物理的(フィジカル)な距離が求められているだけで、社会的(ソーシャル)な関係を排除する必要はないんです。もしもコロナ禍で心に不調を感じていらっしゃるなら、「こんなことで…」などと思わず、まずはご相談に来ていただきたいと思います。

最後に、読者にメッセージをお願いいたします

心の不調を抱えてしまうことはもちろん辛いことですが、しかし、それはある意味「気づきのサイン」ともいえます。
せっかくそういう“お知らせ”が来ているわけですから、それに気がついて、変わったり成長したりするきっかけにしていけばいい。ピンチは全部チャンスになります。少しでも気になることがあったら、語り合う気づきの場として、ぜひ当院を活用してください。

編集部まとめ

ホリスティック医学という解釈の難しい医療について、やさしく解きほぐして話してくださった降矢院長。10代から高齢者まで性別を問わず多くの方が通院されているのは、院長先生の「全体を見る」という信念に信頼を置いているからなのでしょう。心に何か不調を感じているならば、赤坂溜池クリニックを一度訪ねてみてはいかがでしょうか。

赤坂溜池クリニック

医院名

赤坂溜池クリニック

診療内容

心療内科 精神科 内科

所在地

東京都港区赤坂1-5-15
溜池アネックスビル5階

アクセス

東京メトロ銀座線・東京メトロ南北線「溜池山王」駅9番出口より徒歩9分
東京メトロ千代田線「国会議事堂前」駅9番出口より徒歩9分

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