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美しさだけではない!? 歯科医が総合的に判断するインプラント審美治療のメリット【東京都北区 医療法人社団裕慈会こばやし歯科クリニック】

 更新日:2023/03/27

医療法人社団裕慈会こばやし歯科クリニック
医療法人社団裕慈会こばやし歯科クリニック

虫歯や歯周病の悪化、あるいは事故によるアクシデントなど、歯を失う原因はさまざま。それが特に前歯であれば、できるだけその跡が目立たないように治療したいと誰もが思うもの。歯の欠損の治療手段には数々の方法があるが、美しさばかりでなく、機能面も含めて総合的に判断すると、インプラントによる治療がベストといわれる。インプラントによる審美治療のメリットを、こばやし歯科クリニックの小林裕直院長に伺った。

Doctor’s Profile
小林 裕直
医療法人社団裕慈会 理事長

日本大学歯学部卒業。1999年こばやし歯科クリニック開院。2001年医療法人社団裕慈会設立。2002年に宮の前歯科クリニックを、2016年にせんげん通り歯科クリニックを開院。
日本顎咬合学会、日本口腔インプラント学会、日本歯科保存学会、Camlog Academy所属。
患者に選ばれる歯科医を目指して日々治療に励んでいる。

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インプラントは見た目が美しく、長く持つ上に口の中の健康に貢献

インプラントによる審美治療は、どういった方に向いていますか?

入れ歯の金具が気になる方や、欠損した前歯などをきれいに治したいという方にはインプラントがおすすめです。治療後は自然の歯と見紛うほどきれいに仕上がるので、多くの患者さんに喜んでいただいています。
しかも、見た目のよさばかりでなく、歯科医の立場からいえばインプラントは予後がとてもいいのです。ブリッジのように周囲の歯に影響を与えないので、おすすめしたい治療法です。

インプラントは見た目が美しく、長く持つ上に口の中の健康に貢献

見た目でいえばブリッジも目立ちにくいと思いますが、歯の健康にとってブリッジは避けたほうがいいのでしょうか?

1本の歯を失った場合、今まではブリッジによる治療が一般的でした。ブリッジは欠損した箇所の両隣の歯を支えとして、その名のとおり橋を架けるように代替歯を固定する方法です。ただし、それには支えとする両隣の歯を削る必要があります。しかも、治療後も、噛むときには両隣の歯に大きな負担がかかります。
お口の中の環境を全体的に考えて歯を長持ちさせるなら、やはりインプラントです。インプラントは1本ずつ自立しているので、周囲の歯に負担をかけることはありません。以前は審美的な観点から、前歯のみインプラントにするという方が多かったですが、近年は奥歯もインプラントにしたいという方が増えています。見た目のよさに加え、周囲の歯に負担がなく、しかも機能的に優れている。そういった点を兼ね備えている治療法となると、やはりインプラントです。

貴院ではどのような方がインプラント治療を受けていらっしゃいますか?

すでに当院に通っておられ、歯を抜かなければならなくなったときにインプラントを選択される方が多いです。地元の方が多いので、インプラントにしたほかの患者さんの感想を聞いて、「私もやろうと思う」と言われる方もいらっしゃいます。
最初は「施術が怖い」、「どんな施術をされるんだろう」、いろいろ不安があると思います。もちろん安心して治療を受けられるようにご説明しますが、一度施術をすると、ほかの箇所も「インプラントに」と言う患者さんは多くいらしゃいます。治療を経験していると、インプラントのよさがわかるのでしょうね。

見た目も美しく、長く持つ上に歯の健康にとてもよいのがインプラント

ただ、インプラントは値が張ります。まだ収入の少ない若い方には敷居が高い気もします。

いえ、若い患者さんは結構多くいらっしゃいます。歯科医の立場としても、むしろ若い方はインプラントを選択するほうがよいと思います。
骨の中に埋め込んだインプラント体そのものは長く持つので、その上にかぶせている人工歯がたとえ経年劣化しても、それだけを治すことができるからです。費用をかけるのであれば、早くインプラントにして長く使っていただくほうがよいのではないかと考えています。

施術する歯科医の技量が左右する、仕上がりの自然さや施術時の痛み

施術する歯科医の技量が左右する、仕上がりの自然さや施術時の痛み

インプラントはどのような流れで治療を行うのでしょうか?

まずはカウンセリングをしっかりと行います。患者さんによっては全身的な疾患を抱えていたり、飲んでいるお薬のこともありますから。詳しくお話を伺って患者さんの体の状態を把握することから始めます。その過程を経てからCTによる撮影を行います。ここで三次元的に骨の厚みなどを解析し、実際にインプラントができるかどうかを判断します。

インプラントを入れたらどんな見た目に仕上がるか、施術前に確認できるそうですね?

型を取って模型をつくり、こういう形になるというのをお見せしてご説明します。そこで治療後の仕上がりをイメージしていただけると思います。前歯のインプラントで、笑ったときに歯茎がよく見えるような人の場合は、特に患者さんのご希望を聞くように注意しています。

見える部分の歯の色の選択肢はいろいろあるのでしょうか?

歯の色については細かな調整が可能です。ただ、患者さんが自分で色を選ぶのは難しいので、歯科医が一番調和の取れたものを選びます。
実は、歯は白くすればいいというわけではありません。個人によって歯の色はそれぞれ違うので、シェードガイドという、さまざまな歯の色があるガイドを参照し、どの色が合うか判断して決めていきます。実際にセットしたときに、「もっと白くしてほしい」といったご要望があれば、もちろん対応は可能です。

やはり前歯は目立つので色は気になると思います。

そうですね。見た目は前歯でも奥歯でも考慮しますが、前歯は特に気を遣って自然な見た目になるように配慮しています。
ただし、前歯の部分は奥歯に比べて骨の量が少ないなど、インプラントを埋め込むには難しいケースもあるので注意が必要です。それでも骨の量があって施術が可能ということであれば、長期的に安定した美しい歯を実現できるインプラントはぜひおすすめしたいところです。

インプラントは手術が伴うので、患者さんには何となく怖いというイメージがあると思います。それに対して、先生はどんな配慮をなさっていますか?

施術中はどういうことをされるのか、患者さんは不安に思っていらっしゃるので、十分な説明が大切です。言葉で言うだけではなかなか伝わらないので、イラストを使ったり、シミュレーションのアニメなども使ったりして、「こういうふうにやっていきます」と説明するわけです。
当院ではインプラントに何を用いるか、施術時間はどうなのかなど、かなり事細かく説明しています。説明は1回だけではなく、何回か話すことで患者さんも安心されるので、そのプロセスを経てから手術に入ります。やはり患者さんからの信頼をしっかり得てからでないと、インプラントは簡単に取りかかれる治療ではありません。

施術にあたって先生が留意されている点についてはいかがでしょうか?

強く緊張してしまうような人には、麻酔科の先生に来てもらって鎮静をお願いすることもあります。
ただ、そこまでを必要とする患者さんはそれほど多くはいらっしゃいません。
それでも最初の麻酔は非常に大切なんです。最初に麻酔をする段階で少しでも痛い思いをしたとすれば、施術中にずっと緊張が続いてしまうのでかなり気を遣います。そこで、麻酔注射をする前には塗り薬による麻酔をしっかり行い、注射で刺すところも痛みを感じないようにしておきます。その上でゆっくり麻酔を打っていくと、「いつ麻酔したの?」とおっしゃる方もいるぐらい、痛みを感じることなく治療を進められます。

施術する歯科医の技量が左右する、仕上がりの自然さや施術時の痛み

著しく進歩しているインプラント治療。一生ものと思って治療に臨む

著しく進歩しているインプラント治療。一生ものと思って治療に臨む

インプラント治療にはどれくらいの期間が必要ですか?

最近はかなり短い期間でできるようになっています。インプラントの素材や表面の加工技術どんどん改良されてきて、施術後にインプラントが顎の骨と結合して固定されていくスピードが早くなっているんです。上の歯と下の歯でいうと、歯の密度が違うので、治療は下の歯のほうが早く終了します。下の歯は3カ月、上の歯も4~5カ月といったところでしょうか。下の歯は早ければ2カ月で終了します。

インプラントは、治療が終わった後のアフターケアも大切ですね。

そのとおりです。まず、メンテナンスの仕方を衛生士と一緒に勉強し、自分で歯磨きを正しく行えるようになる必要があります。それから、1カ月に1回ぐらいは通院していただいて、歯磨きのチェックをします。
きちんと歯磨きができていれば通院の頻度は下がりますが、それでも定期的なチェックは絶対に必要です。インプラントは「治療をしたら終わり」ではありません。長くいい状態を保ち続けるためにも、「治療が終わったらケアが始まる」と認識していただきたいと思います。

著しく進歩しているインプラント治療。一生ものと思って治療に臨む

インプラント治療の価格は決して安くはないですが、見た目の美しさや長く持つことを考えると、非常に価値のある治療法といえますね。

当院では、インプラント治療は1本30~40万円ほどです。それにプラス、GBR(骨が足りない場合に骨を再生させる方法)などのオプションがかかることもありますが、一生ものと思えばインプラントの費用対効果は大きいのではないでしょうか。
その意味でもインプラントを長持ちさせることは非常に大切であり、そのように患者さんにも伝えています。
骨の中に埋まっているインプラント本体は長く持つんです。しかし、硬い食べ物が好きな人や歯ぎしりの強い人など、人によってインプラントにかかってくる日常の負担は異なります。そこで、当院ではナイトガードというマウスピースをつくって、歯ぎしりの強い人には寝るときに装着していただいています。
歯ぎしりというのは本当に強い力がかかるんですよ。起きているときには出せないような力なんです。歯磨きによるアフターケアもそうですが、ナイトガードなどインプラントを長持ちさせるための工夫も大切といえます。

最後に読者へメッセージをお願いします。

インプラント治療の前に、お口の中の治療が必要な人は結構いらっしゃいます。虫歯や歯周病があれば、インプラントをする前にしっかり治しておかなければなりません。
インプラントというのは、通常の治療の先にあるものと考えてください。まずは、インプラントによる治療ができる環境を整えておくこと。それによってお口の中が健康になり、さらにインプラントをすれば噛む機能が向上し、見た目も美しくなります。インプラントにしようかどうしようか悩んでいる方は、ぜひご相談していただければと思います。

編集部まとめ

見た目がよく、長く持つというインプラントの長所が小林院長のお話から改めて理解できました。また、インプラント自体もどんどん進歩しているとのこと。そうした知識をアップデートさせていくことも大切なのでしょう。歯の健康や、これから先のことも考えて、インプラントをはじめ総合的にメリットのある治療法を検討したいものですね。

医療法人社団裕慈会こばやし歯科クリニック

医院名

医療法人社団裕慈会こばやし歯科クリニック

診療内容

インプラント治療 歯科一般 歯周病治療 小児歯科 矯正歯科 など

所在地

東京都北区上中里3-18-3

アクセス

都電荒川線「梶原駅」より徒歩1分
JR東北本線「尾久駅」より徒歩7分
JR京浜東北線「上中里駅」より徒歩7分

この記事の監修歯科医師