知っておいて欲しい、歯を抜かないという選択肢について【新宿区 新大久保礒田歯科医院】 2020/03/19

新大久保礒田歯科医院
新大久保礒田歯科医院

歯の根の治療について、次のようなイメージを持っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
「『歯の根の治療』と聞いてもどのような治療を行うのか想像できない」
「治療について検討してはいるけれど、どんなメリットがあるのか分からない」
「歯の根に治療するとなると、痛みが伴ってくるのではないだろうか」
 
このような疑問を抱えたまま、治療に臨むのは不安ですよね。
 
そこで今回は、【新大久保礒田歯科医院 院長 礒田 浩太先生】にお話しを伺いました。
 
・治療を知ることで天然歯を残すことが可能になるのか?
・歯の根の治療に伴う痛みと症状とはどのようなものか
・医院選びのポイントと初期治療の重要性について

Doctor’s Profile
礒田 浩太
新大久保礒田歯科医院 院長

日本歯科大学生命歯学部卒業。日本歯科大学附属病院総合診療科助教として歯内療法チームに所属し診療と研究、教育に務める。その後、新大久保礒田歯科医院 顕微鏡診療センターを開院し現在に至る。日本歯内療法学会 歯内療法専門医、日本歯科保存学会 認定医であり多数の学会にて活動中。

まずは「歯の根の治療」とは、どのようなものなのか、詳しくご紹介します。歯髄が炎症や感染を起こした時に必要になる治療で、手順としては以下の通りです。
 
1.痛んだ歯髄※(しずい)を除去して、根管を注意深く清掃
2.再度の感染を防ぐために根の中に詰め物をする
 
歯を抜かずに、極力自分の歯を残したいという場合には考慮すべき治療法といえるでしょう。

※歯髄(しずい):歯の中にある神経や血管を含む組織

歯の根の治療とは?~必要性と症例~

歯の根の治療が必要になる症状

次に、歯の根の治療が必要となる症状について、解説します。
 
1.歯髄炎(しずいえん)
 
進行した虫歯菌が、歯の根元部分にある歯髄にまで達すると、「歯髄炎(しずいえん)」となると考えられています。炎症が収まった場合は「不要歯髄除去(根管治療)」、炎症が収まらず、強いと診断された場合には「歯髄除去(根管治療)」がそれぞれ必要となります。
 
【症状】
・冷たいものや温かいものがしみる
・じっとしていても鈍い痛みを感じることがある など
 
2.歯髄壊死(しずいえし)
 
歯髄炎を放置しておくと、歯髄が死んでしまい、温度刺激による痛みが感じなくなることもあります。これが、「歯髄壊死(しずいえし)」という状態です。さらに外傷により脱臼した歯が歯髄壊死となることもあります。
 
【症状】
・歯の色が変わってくる
・虫歯があって冷たいものがしみていた歯の感覚がなくなった など
 
3.根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)
 
骨の中まで炎症が進行すると、「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」に発展することがあります。レントゲン上では、根尖部(根の先)にレントゲン透過像が認められるようになり、根尖病変(こんせんびょうへん)と呼ばれています。
虫歯を治療せずに放置して根尖性歯周炎にまで進行するパターンよりも、一度根管治療を行った歯が根尖性歯周炎となっていることのほうが頻度としては多いようです。
 
【症状】
・噛むと痛い
・歯茎から膿が出る
・たまに強い痛みを感じる
 
「厚生労働省e-ヘルスネット」によると、新潟市で行われた高齢者の追跡調査においては、根管治療されている歯は全体の約3分の1程度、根管治療されている歯の中で根尖病変を有する歯は約4割と、比較的高い割合の歯が根管治療を必要とする状態となっています。(2019年12月 厚生労働省「e-ヘルスネット」調べ)

歯の根の治療とは?~必要性と症例~

以上の通り歯髄炎、歯髄壊死、根尖性歯周炎の3つは歯の根の治療が必要とされる状態です。

【礒田先生 談】歯髄炎が進行すると「感染根管治療」が必要になる可能性も

では次に、実際に治療を行う医師の立場から歯の根の治療が必要な症状とはどのようなものなのか、改めて礒田先生の見解を伺いしました。

【礒田先生 談】歯髄炎が進行すると、「感染根管治療」が必要になる可能性も
虫歯が進行して治らない歯髄炎になった場合、神経を取るという形になります。ただし軽度の歯髄炎であれば、神経を保存できることもあります。
また、一度神経を取った歯の根に再感染がおこった場合には、感染根管治療が必要になります。なお、根管治療と感染根管治療は、治療行為そのものは似ているものの、治療対象は違うものになります。

礒田先生がお話くださった内容のうち、以下の2点は、特に大事なポイントとして注目したいところですね。
・虫歯が進行して治らない場合は歯の根の治療で神経を取る
・神経を取ったのに再感染した場合は感染根管治療を行う

 
歯の根の治療により、抜歯せずに自分の歯を残せる可能性がありますが、症状は自己判断ではなく、医師の適切な判断の上、必要な治療を進めていくように進めていきましょう。
 
とはいえ、なかには他院で抜歯を勧められたものの納得がいかず、セカンドオピニオンとして新大久保礒田歯科医院にご来院されるケースもあるといいます。
そういったケースにおいて、実際には何割の方が抜歯を防ぐことができるのか?これについても礒田先生に伺います。

状況にもよりますが、当院にセカンドオピニオンへいらした方のうち、だいたい半数以上は保存できたケースがあるかと思います。とはいえ、「いつまで持たせたいか」、患者様が求める程度にもよります。たとえ数年でも自分自身の歯で、というのならば、セカンドオピニオンによってより保存できる確率は上がるかもしれませんね。
 
また自身で歯の根の治療を選択する方は、自分自身の歯で生活していきたい、自分の歯を大切に考えている方が多いです。さらに、治療するならば再治療にならないようにしっかりとした治療を希望される方が多いですね。

「再治療にならない」というのは、日常生活でつい意識をおろそかにしてしまいがちですが、実はとても大事なことですよね。再治療にならないように、医師の指導の下、治療後の予防対策を心がけましょう。

感染根管治療とは

再治療として感染根管治療が必要だと判断される原因には、次のような問題が考えられるといいます。
 
1.治療中に唾液などが歯の内部に入り、汚染されたまま密封されてしまう
2.汚染部位の除去が甘く、内部に汚染された組織が残る
3.歯の根の充填が不十分で内部に空洞が残ってしまう
4.歯に亀裂が入っている、治療中に歯の根に穴を開けてしまう

 
これらの理由で再度感染してしまった場合は、再び治療する必要が発生します。

【礒田先生 談】歯髄炎が進行すると、「感染根管治療」が必要になる可能性も

歯の根の治療が受けられない可能性もある

感染根管治療などを含め、歯の根の治療を行うことで自分の歯を残す可能性が高いという内容でここまで詳しくご紹介しましたが、別のパターンとして
歯の根の治療を受けることができない、という場合もあるのでしょうか?

歯が大きく割れている場合には、根管治療をすることは難しいといえます。また虫歯が極度に大きく歯があまり残っていない場合も難しいでしょう。

根管治療が必要だといわれても、セカンドオピニオンで必要がないとわかるケース、そもそも根管治療が難しいケースも存在する、とのお話でした。
 
繰り返しになりますが、こういったさまざまなケースについて患者様が自己判断をするのはお勧めできません。「どうせ大したことはないだろう」と症状をそのまま放置して、さらに悪化してしまう可能性も否定できないので、何か気になる症状があれば、医師に相談するようにしましょう。

【歯の根の治療に伴う痛みと症状とはどのようなものか】

ここまでで根管治療の症状や治療の必要性について、ご紹介してきましたが、次は気になる「治療の痛み」について解説していきます。
 
耐えられないくらい痛いのか、麻酔が必要になるのではないか?治療後にも痛みは長く続くのか?など色々と想像して考えてしまいますよね。痛みの度合いを知ることで治療に対する不安を解消できるのではないでしょうか。
 
そこで、治療中に痛みを感じるのか、治療後の痛みはどのくらい続くのか、について礒田先生に伺ってみました。

【歯の根の治療に伴う痛みと症状とはどのようなものか】
治療後の痛みに関しては、生じる方と生じない方がいらっしゃいます。

治療後の痛みについては、個人差が大きいようですね。
では次に、新大久保礒田歯科医院では、治療中や治療後の痛みに対してどのような対応をしているのかについても伺ってみましょう。

治療中に痛みがある場合には、局所麻酔下で処置を行います。また、事前に抗生物質などをお渡しするなど、痛みへの対処をしておりますのでご安心ください。
【歯の根の治療に伴う痛みと症状とはどのようなものか】

痛みへの対処法も十分に考えられているとのことで、その点について過度に心配する必要はないということがわかりましたね。また痛みの対処法を実践しても、気になる痛みを感じる場合には、医師へと相談することで、新たな対処法を提案していただけることでしょう。

【医院選びのポイントと初期治療の重要性について】

実際の歯の根の治療は、以下の手順で行われます。
 
1.痛みや、歯肉の腫れ具合、歯の外観を注意深く調べて観察
 
2.その結果をもとに病状の原因となる歯の根の中心を通る細い管である「根管」の処置を行う

 
文章で読むと簡単なように感じられますが、入り組んだ神経や細い管「根管」の処置は相当な技術が必要となります。
それだけに治療を受けるにあたっては医院選び、技術力のある医師選びも非常に重要なポイントです。どういった点に医師の技術力が現れるのか、また、どんな医院を選べばいいのかについて礒田先生にお話を伺いました。

【医院選びのポイントと初期治療の重要性について】
正確な根管治療についての知識を持っている医師は、信頼できるでしょう。なぜなら、「正確な知識があってこその技術」だからです。またどんな医院を選ぶべきかについてですが、現在の状態の明確な説明をしてもらえる医院が良いかと思います。良いことも悪いことも含めて説明してくれる歯科医師が良いのではないでしょうか。

歯の根の治療については医院選び、医師選びが特に重要となってきます。それは、歯の根の治療は再治療が非常に困難で、具体的には保険診療での治療成功率は50%程度、単純計算では2人に1人は再治療になるためです。またこの状況を元に考えると、初期治療の失敗は、実際に起こり得るものだということがわかりますね。(2019年12月 厚生労働省「e-ヘルスネット」調べ)
 
では、初期治療に失敗した場合、どのような結果になるものなのでしょうか。また、新大久保礒田歯科医院では初期治療に関してどのように取り組んでいらっしゃるのか、礒田先生に伺ってみましょう。

初期治療に失敗すると、再発(咬合痛、腫れなど)がおこります。再治療は可能になりますが、次のような状態になることも考えられます。
 
・治療を繰り返すことで歯質が薄くなり破折の可能性が高くなる
・感染が強くなることで治療予後が悪くなってしまう など
 
そのため当院では、初期治療の大切さをご説明し、ご希望の患者様にはマイクロスコープを使用して精密治療を施行しております。
【医院選びのポイントと初期治療の重要性について】

初期治療に失敗した場合の症状などを挙げていただきましたが、やはり重要なのは正確な知識と技術力を併せ持った医師、医院と出会うことでしょう。新大久保礒田歯科医院のように設備、医師の技術力ともに総合力の高い医院なら安心できますね。

治療を正しく理解し、医院選びをすることが大切である

歯の根の治療を知ることで抜歯以外の選択肢を増やすことが可能になってきます。歯科の費用や施術内容については、事前に十分確認しておきましょう。

医院情報

新大久保礒田歯科医院

新大久保礒田歯科医院
所在地 〒169-0072
東京都新宿区大久保1-16-13
新大久保SHKビル3F
アクセス JR山手線 新大久保駅 徒歩約3分
東京メトロ副都心線 東新宿駅 徒歩約8分
診療内容 歯科一般 小児歯科 矯正歯科 精密根管治療 歯髄温存治療 インプラント
新大久保礒田歯科医院の根管治療費
初診料 10,000円(税別)
再診料 2,000円(税別)
検査料(CT撮影、デジタルX線)×1回 10,000円(税別)
前歯 一本40,000〜70,000円(税別)
小臼歯 一本70,000〜90,000円(税別)
大臼歯 一本90,000〜130,000円(税別)
根管内異物除去料(ファイバーポスト、破折ファイル等) 20,000円(税別)
根管内穿孔封鎖(MTAによる封鎖) 20,000円(税別)
MTA覆髄治療(う蝕除去~覆髄処置までを含む) 20,000円(税別)