歯科医師に聞く!インプラントのメリットと安心な治療を受けるための注意点【桑名市 Toki Dental Clinic】

Toki Dental Clinic
Toki Dental Clinic

義歯治療を検討している方であれば、一度は「インプラント」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。しかし、耳にしただけで「どのような治療なのか詳しくは知らない」、「どのようなメリットがあるかは分からない」と言う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は「日本口腔インプラント学会認定 口腔インプラント専門医」であるToki Dental Clinicの加藤時規院長に、インプラントのメリットを中心にお話を伺いました。インプラント治療を検討する際には、ぜひ参考にしてみてください。

Doctor’s Profile
加藤 時規
Toki Dental Clinic 院長

大阪大学歯学部卒業、同大学院研究科博士課程(研究テーマはインプラント)。大阪大学歯学部附属病院の医員として勤務した後に、2018年に「Toki Dental Clinic」を開業。2019年に日本口腔インプラント学会認定 口腔インプラント専門医インプラント専門医取得。現在に至る。日本補綴歯科学科、日本口腔インプラント学会に所属。

一般的にいわれているインプラントのメリットには「よく噛める」、「食事がおいしく感じる」、「歯がきれいに見える」などありますが、これらのメリットをより深く理解するには、インプラント治療の仕組みを知っておくことが大切です。そこで、まずはインプラントとはどのような治療法なのかを確認しておきましょう。

インプラントの仕組みから考える主なメリットとは

インプラント治療とは?

虫歯や歯周病、外傷などによって歯を失った場合に行われる治療です。少し詳しく説明すると、歯茎を切開したうえで「インプラント体」と呼ばれるチタン・合成チタン製の土台部分をあごの骨に埋め込み、そのインプラント体に「上部(人工歯)」を装着・固定し噛めるようにする治療のことを「インプラント治療」と言います。

義歯治療には入れ歯やブリッジなどがありますが、これらの治療と一番の違いは、インプラント体を直接骨に埋め込むため、隣接している周囲の歯を削らず無傷のまま治療することができる唯一の治療であることです。
これによりインプラント治療には、ほかの義歯治療には見られないさまざまなメリットを期待することができます。次からは、メリットを一つずつ確認してみましょう。

メリット1.健康な歯を残すことにつながる

インプラント以外の義歯治療の場合は、失った歯に隣接する健康な歯に何かしらの負担をかける可能性が高いです。このことについて加藤院長は以下のようにお話ししています。

インプラント以外の義歯治療を選択した場合、必然的にほかの歯の負担を増やすことになります。その結果、早い段階で周囲の歯をさらに失う可能性が高くなり、さらなる欠損の拡大につながるリスクがあります。

例えば、部分入れ歯の場合は、入れ歯を固定するため隣接する歯に「クラスプ」という金属製の留め具をかける必要があります。また、ブリッジの場合は、失った両脇にある歯を支えにするため、健康な歯を削らなければなりません。
 
しかし、インプラントの場合はあごの骨に直接インプラント体を埋め込むため、部分入れ歯のように残存歯に負担をかけることはありませんし、ブリッジのように健康な歯を削る必要もありません。そのため、健康な歯を残せる可能性が高くなるのです。

メリット2.耐久性が10~15年と長い

世間では「一生使うことができる」、「手入れをしなくてもいい」など、インプラントに関する根拠のない噂も多いようです。そこでインプラントの耐久性について加藤院長にお伺いしました。

まず保険診療時のブリッジですが、7~10年で虫歯になったり、歯茎の状態が変化して再治療の必要になる可能性が高いです。特に過去、根管治療を受けている場合は破折の可能性も考えられますね。また、部分入れ歯であればクラスプ(金属部分)をかけられている歯に負担がかかってしまい、ひどい場合は抜歯をすることになります。結果として、さらなる入れ歯部分の拡大へとつながり、残存歯の崩壊へとつながってしまうのです。

一方、インプラントは、きちんとしたメンテナンスを受けていただければ、10~15年は再治療なく使用することができるとされています。骨が痩せたり、歯茎が下がったりするなど、体の経年的な変化に合わせて被せものを作り直す可能性はあるかもしれませんが、それ以上の年数が経っていればインプラント自体が抜けてしまうリスクは低いです。

いくつかの義歯の耐久性を比較してみると、ブリッジや部分入れ歯よりもインプラントのほうが長く使用できると言えそうです。ただし、きちんとメンテナンスをしていればということなので、インプラント治療後は定期的に歯科医院を受診し、日頃の口内ケアも丁寧に行うことを心がけましょう。

メリット3.自然な噛み心地を得られる
 
インプラント治療は、インプラント体を直接あごの骨に埋め込むので、ブリッジや入れ歯よりも噛み心地が安定するといわれています。また、自分の歯のように強く噛むこともできるので、快適に食事をすることもできます。
 
デメリットとしては、インプラント治療後自然な噛み心地になるまでには、ある程度の期間(定着期間)が必要になることです。そこで、加藤院長にインプラント治療後、噛み心地が自然に感じるようになるまでどれくらいの期間がかかるのかについて伺いました。

骨の状態が良いなどの条件下では早くて半年、遅いと1年ぐらいかかります。

個人差はあるものの、インプラント治療後の噛み心地が安定するまでは半年~1年程度かかると思っておいたほうがよさそうです。なお、この期間は普通の食事は可能ですが、治療中の歯で硬い食べ物を噛むことは避けるなどの注意が必要です。
 

メリット4.あごの骨を健康に保ち、脳の老化を防げる

インプラント治療により、自分の歯のようにしっかりとものを噛むことができると、あごの骨や脳にとっても良い作用が期待できます。例えば、あごの骨であれば、強く骨を刺激できるようになり、骨が痩せることを防げるといわれています。また、脳であれば、よく噛めるようになることで血液の循環がよくなり、脳細胞の働きを活性化するとされています。

メリット5.見た目が自然の歯に近い

インプラントで使われている人工歯は、レジン(プラスチック)やセラミック(陶器)などで作られていて、天然歯に近い白色を表現することが可能です。また、オーダーメイドの人工歯は、歯の大きさや形なども患者それぞれに合ったものにできるので、より自然な印象の歯に近づけることができます。

メリット6.発音がはっきりする

歯は、発音を正しくするための役割も担っています。仮に歯がなかったり、すきっ歯だったりすると、発音の際に空気が漏れてしまい、サ行やタ行などを発音しにくくなります。インプラント治療ではあごの骨にインプラント体を固定するため、会話中にずれたり、空気が漏れたりすることが少ないです。そのため、はっきりと発音できるようになります。また、入れ歯の場合、大きな形をした義歯床と呼ばれる人工歯以外の部分が大半を占め、かなり大きな異物を口の中に入れることになります。そのため、治療後の装着感・違和感・発音のし易さに大きな違いが生まれます。

インプラントの仕組みから考える主なメリットとは

メリット7.洗浄時に取り外す面倒がない
 
入れ歯の場合は、洗浄の際に一回一回取り外すため手間がかかります。一方、インプラントは、洗浄の際の取り外しは不要なので、自分の歯のように扱うことが可能です。ただし、インプラントは周囲炎などを起こすリスクがあり、日々の手入れが重要になります。歯間ブラシやマウスウォッシュを使うなど、天然歯よりもていねいに歯磨きをするよう注意しましょう。
 
メリット8.インプラント自体は虫歯にならない
 
虫歯とは、虫歯菌が生成する酸により酸が歯のエナメル層などを溶かしてしまう病気のことです。しかし、インプラントでは、土台部分にチタンや合成チタンなど、人工歯にレジンやセラミックなどが使われているため、酸によって溶けることはなく、インプラント自体が虫歯になることはありません。

加藤院長に聞く「歯を残すことの重要性」とは?

インプラントとほかの義歯治療を比較した際のメリットについては説明しましたが、そもそもなぜインプラント治療をはじめとした義歯治療が必要になるのでしょうか。このことについても加藤院長にお話を伺いました。

本来、歯を失った場合はほかの歯で噛む力を支えないといけないので、当然一本当たりの負担が増えてしまいます。そして、ほかの歯に負担がかかってしまうと、欠損が広がってしまうリスクがあります。しかし、インプラントであれば強くかむこともできますし、1本あたりの歯の負担を軽減できます。

加藤院長のご意見によると、インプラント治療や差し歯など義歯治療を行う目的は、1本あたりの歯の負担を減らして、歯の欠損拡大を防ぐためということが分かります。それではなぜ歯の欠損を防ぐといいのでしょうか。次はこの重要性について確認してみます。

加藤院長に聞く「歯を残すことの重要性」とは?
加藤院長に聞く「歯を残すことの重要性」とは?

歯を残すことは健康状態の向上につながる

なぜ歯を残すと良いのかというと、歯は単に咀嚼の役割を担っているだけでなく、咀嚼によって脳や身体に対しても良い影響をあたえるからです。このことについては、1989年に厚生省(現・厚生労働省)と日本医師会によって提唱された、「8020運動」でもいわれています。
 
例えば、しっかりと噛むことができれば、ご飯をおいしく食べることができて心の満足感を得られるようになります。また、唾液が増えるので胃腸への負担を軽減したり、脳へも刺激が伝わってボケを防止したりする作用も期待できます。そのほかにもメリットがあるため、歯を残すことは将来健康的な生活を送るためには重要だとされているのです。
 
なお、8020運動は「80歳になっても20本以上自分の歯を残そう」という運動ですが、20本以上残っていなくても良いとされています。なぜなら「義歯でもきちんと噛めている場合は健康状態が高い」といわれているからです。そのため、何かしらの理由で歯を失ってしまった場合は、インプラントなどによってしっかりと噛めるようにすることが重要なのです。

適切な治療を受けてこそ、メリットを得ることができる

インプラント治療はメリットが多い義歯治療ですが、適切な処置を受けないと思わぬトラブルが起こる可能性があるようです。トラブルと聞くと「インプラントは怖いもの」と思う方もいるかもしれません。そこでインプラント治療のトラブルについて、加藤院長にお伺いしてみました。

昔は、インプラントの埋入位置がずれることによって、患者さんが歯ブラシをはじめ歯のケアを行うことが難しかったという歴史があります。そのため、インプラントが長持ちせず、悪いイメージが残ってしまったのではないでしょうか。

現在は、こうしたトラブルは少なくなっているようですが、それでもインプラントの埋入位置がずれたりするとトラブルになる可能性はあるようです。そこで、Toki Dental Clinicで行っている「インプラントの安全性を向上させるための取り組み」について伺いました。

 

適切な治療を受けてこそ、メリットを得ることができる

取り組み1:歯科用CTを使った術前検査を行っている

インプラント治療は、インプラント体をあごの骨が十分にある場所に埋入する必要があります。その際に役立つのが「歯科用CT」という、3Dであごの状態を確認できる機器です。
 
従来のレントゲンに比べて、歯科用CTではあごの骨の状態や神経の位置などを詳しく調べることができます。Toki Dental Clinicでは術前検査の段階からこの歯科用CTを使って、インプラント治療に必要な骨の情報を把握できるようにしています。

取り組み2:インプラント治療支援システムを導入している

インプラント体は、適切な角度や位置に埋入する必要があります。そこでToki Dental Clinicでは、インプラント体の埋入位置を決定するために「インプラント治療支援システム」を用いているそうです。このシステムについて詳しいお話を、加藤院長にお伺いしました。

インプラント治療支援システムとは、CT画像からコンピュータ上で診断し、インプラントの埋入位置をシミレーションして、正確な位置を定めるシステムのことです。これにより挿入の位置ずれを極力防ぐことが可能になります。

このほかにも、インプラント治療支援システムを使用することで、「歯茎をメスで切開しない手術(フラップレス手術)」ができるようになります。歯茎を切開しないため、短時間で治療が終り、手術による身体的な負担が少ないなどのメリットがあります。

 

適切な治療を受けてこそ、メリットを得ることができる

取り組み3:ストローマン社とノーベル・バイオケア社のインプラントを採用している

インプラント治療を行った場合、基本的には長期間そのインプラント体を埋め込んでおくことになります。そのため、Toki Dental Clinicでは埋入するインプラント体は、ストローマン社とノーベル・バイオケア社のものにしているとのことです。この理由についても、加藤院長に伺いました。

当院では、ストローマン社とノーベル・バイオケア社のインプラント体を導入しております。2社は昔からある信頼・実績のあるメーカーです。長く体に残るものなので10年、15年先にアフターフォロー用の修理パーツが製造されていないということがないよう、歴史あるインプラントメーカーのものを用いています。
適切な治療を受けてこそ、メリットを得ることができる

さらにToki Dental Clinicでは、院内に人工歯を作るためのセレックや口腔内スキャナーなども導入して、できる限り患者の負担を軽減するように工夫しているとのことです。

【自由診療に関する記載事項】
Toki Dental Clinic 治療費用
インプラント治療 300,000円~400,000円(税抜)
インプラント治療支援システム 25,000円~55,000円(税抜)

治療前には納得できるまで歯科医師に相談しよう

インプラントには自然な見た目や噛み応えなど、さまざまなメリットが期待できます。ただし、一口にインプラント治療といっても、歯科医院ごとに重視していることは異なります。

もしこれから義歯治療が必要であれば、インプラントだけでなく、入れ歯やブリッジなども十分に比較検討しましょう。また、治療にあたって不安や心配などがあれば歯科医師に相談して、納得した状態でインプラント治療を受けるようにしてください。

医院情報

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診療内容 虫歯治療 入れ歯 小児歯科 小児矯正歯科 予防治療 インプラント 口腔外科 審美治療 ホワイトニング