目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. ドクターインタビュー
  3. 治療後の将来までも見据えたインプラント治療のポイントは、「設計」にあり【東京都武蔵野市吉祥寺 アキュラデンタルクリニック】

治療後の将来までも見据えたインプラント治療のポイントは、「設計」にあり【東京都武蔵野市吉祥寺 アキュラデンタルクリニック】

 更新日:2023/03/27

アキュラデンタルクリニック
アキュラデンタルクリニック

吉祥寺駅から徒歩2分、おしゃれなショッピングビルにあるデンタルクリニックに、インプラント治療について特徴的な方針を堅持している腕利きの歯科医・飯塚智彦先生がいる。そのカギは「設計」。失った歯の替わりにただ1本施術することの手軽さや、あるいは実績数が喧伝されがちなインプラント治療の世界にあって、将来の口腔内の健康のためにも、しっかりした最初の治療設計が一番のポイントであると力説する。

 

Doctor’s Profile
飯塚 智彦
アキュラデンタルクリニック 院長

東京歯科大学卒業後、東京女子医科大学歯科口腔外科入局。千葉県内の歯科医院にて分院長として勤務。その後、東京歯科大学大学院歯学研究科補綴学専攻、歯学博士号取得。2010年、吉祥寺にアキュラデンタルクリニック開業。
日本口腔インプラント学会専修医。アメリカ国際インプラント学会。
日本口腔外科学会、日本補綴歯科学会、ICOI国際インプラント学会など参加学会多数。

インプラント治療医院をお探しの方へ

インプラント治療を行う歯科医院がずいぶん増えてきました。でも、多くの人にとって、どの歯科医院でインプラント治療をやってもらえばいいのかわかりにくいのが現状だと思います。" >

インプラント治療医院を探すポイントを教えてください。

インプラント治療を行う歯科医院がずいぶん増えてきました。でも、多くの人にとって、どの歯科医院でインプラント治療をやってもらえばいいのかわかりにくいのが現状だと思います。
まずは各医院の方針や治療方法などを調べたり、実際に治療を受けた方の評価を探したりしてはいかがでしょうか。

インプラント治療医院を探すなら、単純な治療実績数よりも確実な成功例を判断基準に

インプラント治療はどのような方針で行われているのです?" >

アキュラデンタルクリニック様のインプラント治療はどのような方針で行われているのです?

当院では、私が責任を持って失敗のない施術を目指してプランを立て、無理のない治療を行えるよう1週間に1~2件程度しかインプラント手術を行いません。
もちろん、インプラント治療をしようかどうしようか迷っている方には、当院ではメリット・デメリットのすべてを説明します。それで納得していただき、治療も当院で行いたいということであれば続けて通っていただきます。

インプラント治療を行ったにも関わらず、それがうまくいかなかった、インプラントが脱落してしまったといったケースも聞かれます。そのような方にもご対応いただけるのでしょうか。" >

インプラントが脱落してしまったといったケースも聞かれます。そのような方にもご対応いただけるのでしょうか。

もちろん対応させていただいております。
ただし、インプラントが脱落する原因は患者さんそれぞれで異なりますので、まずは原因を突き止めるために検査を行います。
その原因に合わせて、患者さんに適切な治療やリカバリーのご提案をさせていただいております。
インプラントの治療は、患者さんのほうから希望されることが多いのでしょうか?" >

インプラントの治療は、患者さんのほうから希望されることが多いのでしょうか?

歯を抜いたあと、患者さんから即インプラント希望というケースも少なくはありませんが、インプラントは治療の1手段であり状況によっては他の手段が望ましいケースもあります。
お口の状況を診て、こちらから提案しますが、別の手段を提案する場合もございます。
ただ、なかには「むし歯になったからインプラントを」と最初からリクエストされるような方もいらっしゃいますね(笑)。インプラントは、むし歯や歯周病で歯を抜いたあとに、その歯茎の下の骨に人工の歯根を植えて歯を作る治療のことですから、そもそも歯を抜く必要のない場合にはインプラントは実施しません。インプラントの実態やリスクはさておき、「歯の治療=インプラント」という言葉だけが情報として広まっている印象があります。
インプラントをおすすめする条件などはあるのですか?" >

歯を失ったとき、患者さんにインプラントをおすすめする条件などはあるのですか?

歯を失ったからといって、すべての患者さんにインプラントを推奨するわけではありません。「抜いた歯の周辺の歯が健全」「歯並びが問題ない」「人工歯根を埋める骨の状態が良好」、そして「歯周病がひどくない」などの条件が必要で、それらが適合してはじめて、インプラントは失った歯の代替のファーストチョイスになります。
お口の状況によっては、ブリッジや入れ歯など、ほかの方法をおすすめせざるを得ないこともあります。そのようなことを正直に話してくれる良心的な姿勢が、皆さんが通うべき歯医者の基準かもしれませんね。

その選択のために、先生は患者さんとどのようなやりとりをされるのでしょうか? 

当院では、インプラントに限らずどんな治療でも、まず治療内容の詳細の説明にかなりの時間を費やします。そうして、患者さんにご理解、納得いただいてから治療を始めます。そうでないと、せっかくの治療が奏功しない場合があるからです。
特にインプラントの場合には、治療のメリットやデメリット、手術概要、費用などを詳細に説明します。その際には「丁寧にわかりやすく」を心がけていますし、患者さんの質問にも率直にお答えしています。

インプラント治療医院を探すなら、単純な治療実績数よりも確実な成功例を判断基準に

最終的に治療の選択は患者さん自身が行うということですね。

もちろんです。最終的な結論は患者さんに委ねるのが私のやり方ですし、決定を迫るようなこともしません。インプラントは決して魔法の治療ではありません。患者さんが納得して、インプラント治療をすると決断したら、後日でも構わないのでご自身からご連絡していただき、治療日の決定や別の方法などの相談をします。

インプラント治療のポイントは的確な事前の設計にあり

インプラント治療のキモは的確な事前の設計にあり

インプラント治療の流れについてお聞かせください。" >

改めて、アキュラデンタルクリニックでのインプラント治療の流れについてお聞かせください。

基本的には、まずコンサルティングにてインプラントについての説明を行い、治療を決心されたら検査を行います。また、事前に必要な別の治療がある方は先にそちらを済ませます。
検査としては、レントゲン+歯科用CT(3D)+口腔内の3種類の撮影のほか、型取りを行い、その資料をもとにさまざまな角度からの視点で綿密な治療計画を立てます。その資料は、プリントして患者さんにもお渡ししています。

その後に手術ですね。

はい、それから手術に進みます。まず、顎の骨にインプラントを埋め込みます。骨とインプラントがしっかり接合したら、次に歯肉を開いて人工歯をはめ込む部品(アバットメント)をインプラントに取り付ける手術を実施。さらに型取りをした人工歯をその部品に取り付ければ完了です。

最終的な治療期間としてはどれくらいをみておけばいいですか?

手術の最初のステップから完了まで必要な期間は患者さんによってまちまちですが、約半年はみておいたほうがいいでしょう。その後は、自宅でのケアと定期的な通院によるメンテナンスを行います。治療をきちんとした完成形にするには、それ相応の期間や通院回数が必要だと心得ておいたほうがいいかもしれません。

インプラント治療にあたって、先生が一番重視しているのはどんな点でしょうか?" >

インプラント治療にあたって、先生が一番重視しているのはどんな点でしょうか?

ひと言で言うなら「設計」。いわば治療計画がポイントですね。つまり、患者さんの患部の状況は実にさまざまなので、1本抜けたから替わりに1本埋めればいいという治療では適切な治療とはいえません。抜けた歯は口の中のひとつのパーツにすぎないので、その歯を再現するためには、その下の骨の状態、埋めるインプラントの位置、隣の歯の状態、他の歯の状態、かみ合わせなど、お口全体に関わるチェックポイントを細かく精査した上で、総合的にどうするか決めていくべきなんです。
1口腔を支える1パーツとして機能させる設計にしておかないと、他の歯を失ったときに再び苦労することになります。
インプラント治療で、「設計」という言葉は初めて聞きました。" >

インプラント治療で、「設計」という言葉は初めて聞きました。

インプラントは口腔内手術なので、やはり技術が優先して考慮されがちです。しかし、技術はあって当たり前で、その技術を生かすためにも「設計」が大事だと私は考えています。
最終的にインプラントで支える人工歯がなじんで長持ちするように、将来を見据えて設計し、リスクや問題がないか確認すること、そしてこの先にダメになる可能性のある歯のアレンジを盛り込んだり、最初から将来の補強を想定したりするなど、将来の健康なお口の状態につなげることが本来のインプラント治療のあり方ではないでしょうか。
そうした綿密な設計を構築することこそが、失敗や不具合のない完成形を目指す私流のインプラント治療です。それを成功させるためにも、技術の研鑽や知識収集に励んできましたし、患者さんとのコミュニケーションにも努めています。

インプラント治療のキモは的確な事前の設計にあり

日頃のメンテナンスがインプラント治療の成功のカギを握る

インプラント治療で、患者側が注意すべき点などはありますか?" >

では、インプラント治療で、患者側が注意すべき点などはありますか?

インプラント施術した後が大事なんですよ。日頃のケア次第では、せっかくのインプラント治療が失敗に終わってしまうこともあります。歯科医の指導どおりに、自宅と歯科医院でのメンテナンスを遵守することで、そのインプラント治療が完結すると言っても過言ではありません。

日頃のメンテナンスがインプラント治療の成功のカギを握る

何よりもメンテナンスということですね。

そうです。たとえば高級乗用車を所有しても、日頃ちゃんとメンテナンスしていなければ汚れたボロボロの車になってしまいますよね。それと同じで、インプラント治療も患者さんが自主的に大事にしなければ、その価値がまったく違ってしまいます。今まで、あまり丁寧にケアしてこなかった方は、それが原因で歯を失っているケースが多いので、インプラント治療を契機に、自分の歯のメンテナンスに徹してほしいと思います。

日頃のメンテナンスがインプラント治療の成功のカギを握る

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

手術が怖いとか、入れた歯がどれくらいもつのかなど、インプラントについて疑問をお持ちの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。そういった不安要素を持った方にこそ、設計第一のインプラント治療を行う当院の方針が回答になるからです。特に、ご自分の歯の治療に興味を持つ患者さんと私のやりとりの結果が、よりリスクの少ない治療計画をきちんと立て、安心安全の治療を提供することにつながるのは確かです。

編集部まとめ

インプラント治療において、設計第一の考え方は、補綴科で学んだ成果だと語る飯塚院長。そのほかにもこれまでに積んできた研鑽の成果の数々を、目の前の患者さんの治療にきっちりと生かしていることがわかりました。インプラント治療は患者にはわかりにくい点が多いのも事実ですが、「先生におまかせします」ではなく、患者自身が考え、決めて、主体的に治療やメンテナンスに参加してはじめて治療の完結が可能だということがわかりました。その点、飯塚先生のような本音で付き合える歯科医による治療こそ、費用対効果に満足できるのかもしれません。

医院情報

アキュラデンタルクリニック

アキュラデンタルクリニック
所在地 〒180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16
F&Fビル(コピス吉祥寺A館)2階
アクセス JR中央本線・総武線・京王井の頭線 吉祥寺駅 徒歩2分
診療内容 歯科一般 インプラント 審美治療 予防 歯周病治療

この記事の監修歯科医師