マウスピース型矯正装置は手軽な矯正方法?知っておくべきメリットとデメリット【江戸川区 アルファー歯科】
そこで今回は、マウスピース型矯正に詳しい歯科医師【アルファ歯科 廣光敦先生】に、次のようなテーマでお話を伺いました。
- マウスピース型矯正装置のメリットとデメリット
- マウスピース型矯正の治療期間
廣光 敦
アルファー歯科 院長
1990年に城西歯科大学を卒業後、6つの大手歯科医院にて歯科医師を経験。その経験を活かし2008年に矯正治療をはじめとし口元の美を追求した治療を行うアルファー歯科を開院。また、できる限り患者さまの負担を軽減したいという思いから、歯を抜かない治療を心がけている。日本アンチエイジング歯科学会や国際審美学会など参加し、積極的に多くの医療情報を習得できるよう努めている。
目次 -INDEX-
マウスピース型矯正装置のメリットとデメリット
【メリット】食事や生活への影響が少ない
まずは、マウスピース型矯正装置のメリットからご紹介します。
ワイヤーとブラケットを装着する表側矯正と比べて、目立ちにくいことがメリットです。人前で歯を見せて笑ったり、食事をしたりしても気になりにくいというのは嬉しい特徴ではないでしょうか。
取り外せるため食事や歯磨きへの影響が少ない
マウスピースは、自分の意志で自由に取り外すことが可能です。食事前に外せば、咀嚼(そしゃく)のときに違和感を覚えることもありません。また、歯磨きのときにマウスピースを外すことで、磨き残しを減らせるでしょう。
異物感が少ない
表側矯正や裏側矯正では、ワイヤーやブラケットが口の中の粘膜に触れるため、異物感や痛みを伴う場合があります。それに対してマウスピースは凹凸がないため、異物感や痛みが比較的少なくなっているのです。同時に、矯正装置で口の中の粘膜が傷つく心配もほとんどないでしょう。
矯正中の痛みが少ない
矯正治療では、歯を動かすときに多少の痛みを伴うこともありますが、マウスピース型矯正は表側矯正や裏側矯正と比べて少ない痛みで受けられることが特徴です。
金属を使用しないため金属アレルギーの人にも対応
マウスピースには金属を使用しないため、金属アレルギーのために表側矯正や裏側矯正を受けられない人も受けられる可能性があります。
装着したままスポーツもできる
金属がついていないため、装着したままスポーツをしても口の中を傷つける心配がほとんどありません。また、気になる場合は、マウスピースを外してスポーツを楽しむことも可能です。
【デメリット】使い勝手や取り扱いの手間は△
続いて、マウスピース型矯正装置のデメリットを詳しくみていきましょう。
使用方法を守らないと正しく矯正できない
マウスピースは、決められた時間を毎日装着しなければ、十分な矯正効果が期待できません。症状やマウスピース型矯正装置の種類で異なりますが、毎日約20時間以上の装着が必要とされています。つまり、食事中や歯磨きのとき以外は、基本的に装着しておくことになるのです。そのため装着時間を管理できない方にとっては、デメリットといえるのではないでしょうか。
適用できる症例が限られている
歯を大きく動かしたり、骨格が大きくずれていたりする場合には、マウスピース型矯正装置を適用できない可能性があります。つまり、歯や周辺の状態によっては、必ずしもマウスピース型矯正装置を適用できるわけではない、ということを覚えておきましょう。
マウスピース型矯正装置の装着に面倒を感じる可能性がある
自由に取り外せることはマウスピース型矯正装置のメリットですが、一方でこのことを面倒に感じる方もいらっしゃるといいます。またマウスピースを人前で外すことに抵抗があり、わざわざ化粧室などに行くことになれば、さらに面倒に感じるでしょう。
マウスピースが完成するまでに時間がかかる
マウスピースは、完全オーダーメイドで作製するため、完成までに時間がかかります。この点も、すぐに矯正治療を始めたい方にとってはデメリットといえるでしょう。
【歯科医師談】マウスピース型矯正装置のデメリットについて
前述したようなデメリット、さらにはその解決策について、アルファー歯科 廣光敦先生に詳しくお話をお伺いしました。
編集部
マウスピースは取り外しに手間を感じるといいますが、マウスピースの脱着は、外出先でも簡単にできるものなのでしょうか?
廣光先生
簡単に脱着できますが、唾液が出るため人前では外しづらいかもしれませんね。ハンカチで抑えながら外す方が多い印象です。
また、食後は歯を磨いてから装着したい方もいらっしゃいます。実際のところ、必ずしも歯磨きをとは言いませんが、せめて、うがいや洗口剤でのケアはしたほうがいいでしょう。
編集部
デメリットを極めて少なくするためにも、どのような場合にマウスピース型矯正を選べばいいのでしょうか。
マウスピースの装着期間と注意点
【装着期間】医師の指示に従い、定期的に交換
マウスピースの装着期間は、医師の指示に従い、定期的に新しいマウスピースにつけかえながら、正しく使用する必要があります。
1日の装着時間:1日17~20時間以上
通院頻度:1~3ヶ月に1回程度
矯正期間:約2~3年
※上記の数値は、いずれも「目安」です
※リテーナーとは:矯正治療後の後戻りを防ぐために装着する装置のことです。ワイヤータイプとマウスピースタイプがあります。
【注意点】食事でのマウスピースへの影響
食事の際、マウスピースを外せない場合は、【粘着力が強い、硬い、色素が濃い】食べ物や飲み物を避けましょう。マウスピースの汚れや破損、着色の原因となります。
また、マウスピースを装着したまま糖分を含む飲食物を摂ると、虫歯のリスクが高まるため、注意が必要です。
医師の指示に従うことで、十分な効果を得られる可能性がある
このように装着時間や期間に関する注意点も多い、マウスピース型矯正装置。では、このような注意事項を守らなかった場合、どのような問題が起きる可能性があるのでしょうか?
廣光先生は、次のようにおっしゃっています。
マウスピースの装着時間を守らなかった場合、噛み合わせに問題が起き、改善に余計な時間がかかってしまうこともあります。
せっかく時間も費用も使ってマウスピース型矯正を行っても、このような問題に発展してしまうのは問題ないですよね。だからこそ、医師の指示に従い、正しい装着期間、方法を心がけることが大切になるのです。
子どものマウスピース型矯正のメリット
編集部まとめ
マウスピース型矯正装置は目立ちにくく生活への支障が少ない
メリットも目立つマウスピース型矯正装置ではありますが、実際にどのようなケースでマウスピース型矯正を検討すべきか、廣光敦先生より次のようなご意見をいただきました。
さらにアルファー歯科では、後方に歯を移動させたり、顎の幅を広げたりできます。適したマウスピースを紹介しますので、悩んでいる方は一度ご相談ください。
そもそもマウスピース型矯正は、ブラケット矯正とは異なり、目立ちにくいというメリットがあります。ただし、装着時間を守らなければ十分な効果が現れない可能性があるため、自己管理できる方に向いているでしょう。また、すべての症例に適用できるわけではないため、まずは歯科医院で診察を受けることが大切なのではないでしょうか。
矯正費用 | 透明マウスピース型矯正装置(診断料込) 698,500円(税込) 裏側矯正 979,000円(税込) |