「急にむせる咳」ですぐに病院に行くべきサインとは?受診の目安を医師が解説!

急にむせる咳が起きるとき、身体がどんなサインを発している?メディカルドック監修医が何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『「急にむせる咳」は何が原因?考えられる病気や対処法を解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
伊藤 陽子(医師)
目次 -INDEX-
すぐに病院へ行くべき「急にむせる咳」に関する症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
息苦しさやゼーゼー音がある症状の場合は、呼吸器内科へ
呼吸が苦しい、胸が締めつけられる、ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴(ぜんめい)が聞こえるなどの場合は、喘息発作や気管支炎などによって気道が狭くなっている可能性があります。放置すると呼吸困難に陥るおそれがあるため、早めの受診が必要です。とくに夜間や早朝に悪化する、安静時にも息苦しいと感じる場合は、速やかに呼吸器内科を受診してください。症状の悪化が激しいなら、救急外来の受診も検討しましょう。
咳が止まらずに発熱や強いだるさがある症状の場合は、内科へ
咳が長く続き、発熱や全身のだるさを伴う場合は、ウイルスや細菌による感染症の可能性があります。代表的な病気は、新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ、肺炎などです。これらの病気は早期に診断し、必要な治療を始める必要があります。とくに高齢の方や基礎疾患のある方は症状が急速に悪化するリスクが高いため、早めの内科受診をおすすめします。
食事や水分で頻繁にむせる症状の場合は、耳鼻咽喉科へ
飲食のたびに頻繁にむせたり咳き込んだりする場合は、食べ物や飲み物が誤って気管に入る「誤嚥」が起きている可能性があります。とくに高齢の方は加齢や神経疾患によって嚥下機能が低下しやすく、誤嚥を放置すると口腔内の細菌が肺に入り「誤嚥性肺炎」を引き起こすリスクがあるため注意が必要です。誤嚥を繰り返す、声のかすれ、飲み込みにくさが続く場合は、早めに耳鼻咽喉科で嚥下機能の評価を受けましょう。
「急にむせる咳」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「急にむせる咳」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
市販薬を飲んだり塗っても良いか?
伊藤 陽子(医師)
市販の咳止め薬やのど飴、喉のスプレーなどは、一時的な症状の緩和に役立つことがあります。ただし、市販薬で対応しても症状が数日以上続く、咳が悪化する、発熱や息苦しさがあるといった場合は、自己判断を避けて医療機関を受診してください。持病がある方や妊娠中の方は、使用前に薬剤師や医師に相談するのが安全です。
急にむせる咳は予防できる?
伊藤 陽子(医師)
急な咳を完全に防ぐことは困難ですが、環境や体調の管理によってリスクを下げることは可能です。具体的な予防法を、いくつか紹介します。
・ 室内の湿度を保ち、喉を乾燥させないようにする
・花粉やハウスダストを避けるためにマスク着用やこまめな掃除をする
・食事中はよく噛んで飲み込むようにする
また、ストレスの蓄積や睡眠不足も咳のきっかけになることがあるため、規則正しい生活を意識することも大切です。
激しい咳や1週間以上持続する咳は呼吸器内科へ
急にむせる咳は、乾燥やアレルギー、誤嚥、感染症など、さまざまな原因で起こります。多くの場合は一過性のもので、適切な対処によって症状は軽快しますが、なかには重い病気が隠れていることもあるため、注意が必要です。咳が長引く、発熱や苦しさを伴う、夜間に眠れないなどの症状がある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。自己判断せず、症状の経過を観察しながら、必要に応じた診察や検査を受けましょう。
「急にむせる咳」症状で考えられる病気
「急にむせる咳」から医師が考えられる病気は9個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
呼吸器系の病気
- 新型コロナウイルス感染症
- 肺炎
- 気管支喘息
- 咳喘息
- COPD
- アトピー咳嗽
消化器系の病気
急にむせる咳が出て治まらない、息苦しさがある、何度も繰り返すなどの場合は病気が隠れている可能性があります。必要に応じて医療機関を受診しましょう。