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「朝起きられない」を卒業するために。生活習慣の改善と最新の薬物療法とは

 公開日:2026/04/14
起立性調節障害の治療法

起立性調節障害の治療は、生活改善を基本にしながら必要に応じて薬物療法を組み合わせます。症状や生活状況に応じた個別対応が重要です。本章では、治療の全体像や具体的な方法についてわかりやすく解説し、回復への道筋を示します。

本多 洋介

監修医師
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

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群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

起立性調節障害の治療法

起立性調節障害の治療は、生活習慣の改善を基本としながら、必要に応じて薬物療法を組み合わせて行われます。症状の程度や日常生活への影響に応じて、個別に治療計画が立てられます。

非薬物療法と生活指導

治療の第一段階は、生活習慣の見直しです。規則正しい生活リズムの確立、十分な水分・塩分の摂取、適度な運動、ストレス管理などが重要です。また、起立時の動作をゆっくりと行う、弾性ストッキングの着用、頭を高くして寝るといった具体的な工夫も推奨されます。学校との連携も欠かせません。保健室での休息、午前中の授業への柔軟な対応、体育の授業の調整など、学校側の理解と協力を得ることで、学業の継続が可能となります。心理的なサポートも重要であり、カウンセリングや家族療法が必要な場合もあります。

薬物療法の種類と効果

生活習慣の改善だけでは症状が十分に改善しない場合、薬物療法が検討されます。主に用いられる薬剤には、血圧を上げる作用のあるミドドリン、循環血液量を増やす作用のあるフルドロコルチゾン、過剰な心拍数の上昇を抑えるプロプラノロール(β遮断薬)などがあります。これらの薬剤は、サブタイプや症状に応じて選択され、個々の患者さんの状態に合わせて用量が調整されます。薬物療法は、症状の軽減に一定の効果が期待できますが、副作用のリスクもあるため、医師の指導のもとで慎重に使用することが重要です。定期的な診察で効果と副作用を確認しながら、継続の可否を判断します。

まとめ

起立性調節障害は、朝起きられない、立ちくらみ、午前中の不調といった症状が特徴的な疾患であり、思春期の子どもに多く見られます。自律神経の調節機能の問題が背景にあり、適切な診断と治療、生活習慣の改善、周囲の理解が症状の軽減につながります。症状が続く場合は、早めに専門の医療機関を受診し、個々の状態に合わせた対処法を見つけることが大切です。家族や学校と連携し、焦らず長期的な視点でサポートを続けることで、多くの方が日常生活を取り戻すことができます。

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