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起立性調節障害の攻略法。自律神経のスイッチを入れる「朝と夜」の工夫【医師解説】

 公開日:2026/04/11
朝起きるための工夫と対処法

朝起きにくい症状は、日常の工夫によって軽減できる可能性があります。無理に起きるのではなく、身体の状態に合わせた対策が大切です。本章では、起床時の具体的な工夫や生活リズムの整え方を紹介し、実践しやすい改善方法を解説します。

本多 洋介

監修医師
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

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群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

朝起きるための工夫と対処法

起立性調節障害の方が朝起きやすくするためには、いくつかの工夫が有効です。これらは、自律神経の働きを助け、脳への血流を改善することを目的としています。

起床時の血圧を上げる方法

朝起きるときには、急に立ち上がらず、段階的に身体を起こすことが大切です。まず、目が覚めたらベッドの中で手足を動かし、血流を促します。その後、上半身だけを起こして数分間座った状態を保ち、血圧が安定してから立ち上がるようにします。また、起床前にコップ1杯程度の水を飲むことで、血液量を増やし、血圧の上昇を助けることができます。枕元に水を用意しておくと便利です。さらに、起床後に軽いストレッチや深呼吸を行うことで、自律神経の働きを促し、覚醒状態へと移行しやすくなります。

生活リズムの整え方

規則正しい生活リズムを保つことは、起立性調節障害の改善に欠かせません。毎日決まった時間に起床し、朝日を浴びることで、体内時計がリセットされます。朝食をしっかり摂ることも、血圧を上げ、活動モードに切り替える助けとなります。夜は、就寝時刻を一定にし、スマートフォンやパソコンの使用を控えて、質の良い睡眠を確保することが重要です。また、適度な運動習慣を持つことで、自律神経の機能が向上し、日中の活動性が高まります。ただし、無理な運動は逆効果となることもあるため、身体の状態に合わせて調整することが必要です。

まとめ

起立性調節障害は、朝起きられない、立ちくらみ、午前中の不調といった症状が特徴的な疾患であり、思春期の子どもに多く見られます。自律神経の調節機能の問題が背景にあり、適切な診断と治療、生活習慣の改善、周囲の理解が症状の軽減につながります。症状が続く場合は、早めに専門の医療機関を受診し、個々の状態に合わせた対処法を見つけることが大切です。家族や学校と連携し、焦らず長期的な視点でサポートを続けることで、多くの方が日常生活を取り戻すことができます。

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