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「機能性表示食品」と「トクホ」なにが違うのかご存じですか?【医師監修】

 公開日:2026/04/11
機能性表示食品とトクホの制度上の違い

機能性表示食品とトクホ(特定保健用食品)は、いずれも機能性を表示できる食品である点は共通していますが、審査や科学的根拠の示し方において大きな違いがあります。両者を正しく理解することで、目的に応じた製品選択ができるようになります。本章では、審査・許可制度の違いと、表示内容の違いについて説明します。

武井 香七

監修管理栄養士
武井 香七(管理栄養士)

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帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科卒業 横浜未来ヘルスケアシステム、戸塚共立第一病院3年7ヶ月勤務 株式会社コノヒカラ、障がい者グループホーム半年勤務 その後フリーランスを経て株式会社Wellness leadを設立。栄養士事業と健康事業を行なっている。

保有免許・資格
管理栄養士資格

機能性表示食品とトクホの制度上の違い

機能性表示食品とトクホ(特定保健用食品)は、いずれも機能性を表示できる食品ですが、制度の仕組みには大きな違いがあります。これらの違いを正しく理解することが、適切な製品選択につながります。

審査・許可制度の違い

トクホは国の個別審査を受け、消費者庁長官の許可を得た食品です。事業者は商品ごとに有効性や安全性について審査を受け、許可された製品のみがトクホマークを表示できます。審査には臨床試験データの提出が必須で、厳格な基準をクリアする必要があります。この審査には時間と費用がかかりますが、国によるお墨付きを得られる点が特徴です。一方、機能性表示食品は事業者の責任において科学的根拠を評価し、消費者庁に届け出る制度です。国による個別審査はなく、届出が受理されれば販売が可能になります。科学的根拠としては、臨床試験だけでなく、既存の研究論文を系統的に評価した研究レビューでも認められています。このため、トクホと比べて比較的短期間かつ低コストで製品化できる利点があります。ただし、あくまで事業者の責任において科学的根拠を示す必要があり、その妥当性は事後的にチェックされる仕組みとなっています。

表示内容と科学的根拠の違い

トクホは「血圧が高めの方に適する」「コレステロールの吸収を抑える」など、具体的な保健の用途を表示できます。これは個別の製品について国が有効性を確認したうえでの表示です。機能性表示食品も類似した表現が可能ですが、「機能性表示食品」という文言と、「本品には〇〇が含まれます。〇〇には△△の機能があることが報告されています」という定型的な表現を用いる必要があります。科学的根拠の示し方においても違いがあり、トクホでは原則として最終製品を用いた臨床試験が求められます。一方、機能性表示食品では最終製品での試験のほか、機能性関与成分に関する研究レビュー(システマティックレビュー)でも認められます。研究レビューとは、複数の研究論文を系統的に収集・評価し、総合的な科学的根拠を示す手法です。この違いにより、機能性表示食品のほうが多様な製品開発が可能となり、消費者の選択肢が広がっている状況です。

まとめ

機能性表示食品は、科学的根拠に基づいて機能性を表示できる制度として、私たちの健康的な生活をサポートする選択肢の一つとなっています。その定義や種類、トクホとの違い、期待される効果、そして使用上の注意点を正しく理解することで、自身の健康状態や目的に合った製品を適切に選ぶことができます。機能性表示食品はあくまで健康の維持や増進を目的としたものであり、疾病の治療を目的とするものではありません。バランスの取れた食事や適度な運動といった基本的な生活習慣のなかに、補助的な手段として位置づけることが大切です。製品選びの際にはパッケージの表示をしっかりと確認し、疑問や不安がある場合は医師や薬剤師などの専門家に相談することをおすすめします。正しい知識と適切な利用により、機能性表示食品を健康づくりに役立てていきましょう。

この記事の監修管理栄養士

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