目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 『睡眠時無呼吸症候群』のサインは「何」? 症状とチェック法【医師監修】

『睡眠時無呼吸症候群』のサインは「何」? 症状とチェック法【医師監修】

 公開日:2026/03/18

睡眠時無呼吸症候群の症状は、就寝中の呼吸異常と日中の身体の不調という2つの側面から現れます。夜間の無呼吸や激しいいびき、日中の強い眠気や集中力の低下など、さまざまなサインがあります。ご自身では気づきにくい症状も多いため、家族からの指摘やセルフチェックを活用することが早期発見につながります。本記事では、睡眠時無呼吸症候群の代表的なサインと、それを見逃さないための方法について解説します。

松本 学

監修医師
松本 学(きだ呼吸器・リハビリクリニック)

プロフィールをもっと見る
兵庫医科大学医学部卒業 。専門は呼吸器外科・内科・呼吸器リハビリテーション科。現在は「きだ呼吸器・リハビリクリニック」院長。日本外科学会専門医。日本医師会認定産業医。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の基本的なサイン

睡眠時無呼吸症候群の症状は、就寝中に現れる呼吸の異常と、日中に感じる身体の不調の両面から捉えることができます。

夜間に現れる代表的なサイン

睡眠中に現れるサインとして、呼吸が10秒以上止まる無呼吸状態が繰り返されることが挙げられます。ご自身では気づきにくいものですが、パートナーや家族から「いびきが突然止まり、しばらくしてから再び大きないびきをかいて呼吸を再開する」と指摘されることがあります。このパターンは睡眠時無呼吸症候群の典型的なサインの一つです。また、呼吸が止まったあとに「ハッ」と息を吸い込むような動作を伴うことも特徴的です。寝汗を多くかいたり、夜間に何度もトイレに起きたりする症状も、睡眠の質が低下していることを示すサインとなります。寝相が悪く、頻繁に寝返りを打つ様子も、身体が酸素不足を補おうとしている可能性があります。

日中に感じる身体のサイン

日中の症状としては、十分な睡眠時間を確保しているにもかかわらず強い眠気を感じることが代表的です。会議中や車の運転中など、本来であれば集中すべき場面で眠気に襲われる場合は注意が必要です。朝の目覚めが悪く、起床時に頭痛や頭重感、口の渇きを感じることもあります。これは夜間の酸素不足が影響していると考えられています。集中力や記憶力の低下、イライラしやすくなるといった精神面での変化も、睡眠の質が低下しているサインです。倦怠感や疲労感が抜けず、日常生活に支障をきたすこともあります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインを見逃さないために

睡眠時無呼吸症候群のサインを早期に発見するためには、ご自身の睡眠状態を把握することが重要です。

家族や周囲の人からの指摘の重要性

睡眠中の呼吸の異常は、ご本人では気づきにくいため、家族やパートナーからの指摘が診断のきっかけになることが少なくありません。いびきの音が大きい、いびきが突然止まる、息苦しそうにしている、といった観察情報は医療機関での診察時に役立ちます。同居している方がいる場合は、睡眠中の様子を観察してもらうことをおすすめします。単身で生活している方は、スマートフォンのアプリなどで睡眠中の音を録音し、いびきや呼吸の状態を確認する方法もあります。こうした記録は医師への相談時にも有用な情報となります。

セルフチェックで確認できるサイン

ご自身で確認できるサインとしては、エプワース眠気尺度(ESS)と呼ばれる質問票を用いた評価があります。これは日常生活のさまざまな場面での眠気の程度を点数化するもので、11点以上の場合は日中の過度な眠気があると判断されます。朝起きたときの状態も重要なチェックポイントです。熟睡感がない、口が渇いている、頭痛がある、身体が重いといった症状が続く場合は、睡眠の質に問題がある可能性があります。また、BMI(体格指数)が25以上の方、首回りが太い方、顎が小さい方は睡眠時無呼吸症候群のリスクが高いとされているため、これらの身体的特徴も参考になります。

まとめ

睡眠時無呼吸症候群は、いびきや呼吸停止といった夜間のサインと、日中の眠気や疲労感という形で現れます。放置すると高血圧や心疾患などの深刻な合併症を引き起こす可能性があるため、早期の発見と適切な治療が重要です。治療法はCPAP療法、口腔内装置、外科的手術、生活習慣の改善など、重症度や原因に応じて選択されます。気になる症状がある方は、医療機関への相談をおすすめします。

この記事の監修医師