食物アレルギー原因の第4〜6位!学童期以降の発症は治りにくい「そばアレルギー」の脅威

そばアレルギーは食物アレルギーの中でも特に注意が必要なもので、重篤なアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。そばに含まれる特定のタンパク質に対して免疫系が過剰に反応することで、さまざまな症状が引き起こされます。学童期以降で発症することが多く、一度発症すると治りにくいという特徴があります。ごく微量のそばでも症状が出ることがあるため、徹底した除去が必要です。

監修管理栄養士:
中西 真悠(管理栄養士)
2020年3月 女子栄養大学 栄養学部 実践栄養学科 卒業
2020年4月 株式会社野口医学研究所 入社
同年よりフリーの管理栄養士として活動開始、現在に至る
・法人向け健康経営支援サービスの立ち上げと推進(新規および既存顧客への営業活動を主導)
・食と健康に関する指導プログラムの実施(延べ2000人以上を対象にセミナーや測定会を通じて個別指導を実施)
・SNSでの情報発信によるブランディング
∟ Instagramにて食と健康に関する情報を発信し、フォロワー5万人超を達成
∟ 企業のSNS商品撮影代行やレシピ開発を400件以上実施
・サプリメントや雑貨のお客様相談室にてコールセンター業務を担当
・保険調査業務の実務を担当
目次 -INDEX-
そばアレルギーの基礎知識
そばアレルギーは、食物アレルギーの中でも特に注意が必要なものの一つです。そばに含まれる特定のタンパク質に対して免疫系が過剰に反応することで、さまざまな症状が引き起こされます。そばアレルギーは重篤なアナフィラキシーショックを起こす可能性があり、命に関わることもあるため、正しい知識と対応が求められます。
日本におけるそばアレルギーの頻度は、原因食物の第4位〜6位前後に位置することが多く、特に重症例の原因として重要視されています。学童期以降で発症することが多く、一度発症すると治りにくいという特徴があります。そばアレルギーの方は、ごく微量のそばでも症状が出ることがあるため、そばそのものだけでなく、つなぎや茹で汁、製造ラインでの混入(コンタミネーション)を含めた徹底した除去が必要です。
そばアレルギーの原因物質
そばアレルギーの主な原因となるのは、そばに含まれるタンパク質です。これまでに複数のアレルゲンが同定されており、中でもFag e 1からFag e 4と名付けられたタンパク質が主要なアレルゲンとして知られています。これらのタンパク質は、そばの実に含まれており、そば粉を使った食品全般がアレルゲンとなり得ます。
そばアレルギーのアレルゲンは熱に対して比較的安定しており、加熱調理してもアレルギーを引き起こす能力(抗原性)は失われません。また、水溶性の成分も含まれるため、そばを茹でた湯やそば湯にもアレルゲンが含まれます。そばアレルギーの方は、そばそのものだけでなく、そばを調理した器具や、そばを茹でた湯で茹でた他の麺類も避ける必要があります。(徹底した除去を行う)
そばアレルギーの症状
そばアレルギーの症状は、摂取後数分から2時間以内に現れることが多く、皮膚症状、消化器症状、呼吸器症状、循環器症状など多岐にわたります。皮膚症状としては、じんましん、かゆみ、赤み、腫れなどが見られます。消化器症状では、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などが起こります。
呼吸器症状としては、鼻水、くしゃみ、咳、喘鳴(ぜいぜい、ひゅーひゅーという呼吸音)、呼吸困難などが現れることがあります。重症例では、血圧低下、意識障害を伴うアナフィラキシーショックに至ることがあり、生命を脅かす危険があるため、直ちに救急車を呼ぶなどの緊急の対応が必要となります。アナフィラキシーは急速に進行する可能性があるため、複数の症状が同時に出たり、急激に悪化したりする場合は、迷わず医療機関を受診(または救急要請)することが重要です。
まとめ
そばは日本の伝統的な食材として親しまれているだけでなく、ルチンを含む栄養価の高い食品です。ルチンによる毛細血管の強化や抗酸化作用や種類によりますが比較的低GI値であるといった特性は、血圧管理や血糖値管理に役立つ可能性があります。一方で、そばアレルギーは重篤な症状を引き起こすことがあり、該当する方は徹底した除去が必要です。そばを日々の食事で健康的に活用するためには、その効果と注意点を正しく理解し、自分の体質に合った食生活を送ることが大切です。気になる症状がある場合や、アレルギーが疑われる場合は、医療機関を受診し、医師や管理栄養士などの専門家の指導を受けることをおすすめします。