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なぜ甘い物でむし歯になる?酸の産生を抑えてエナメル質を守るための口腔ケア3選

 公開日:2026/01/02
お菓子に含まれる糖質とむし歯の発生

お菓子に含まれる糖質は口腔内の細菌によって分解され、酸を産生します。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かし、むし歯の原因となります。むし歯は口腔内の環境、食事内容、歯磨き習慣などが複合的に関わる疾患であり、適切な予防行動が重要です。お菓子の種類や摂取頻度、口腔内に留まる時間によってむし歯のリスクは異なります。口腔内細菌と酸の産生メカニズムを理解することで、効果的な予防策を講じることができます。

滝村 英幸

監修医師
滝村 英幸(医師)

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2006年3月 聖マリアンナ医科大学医学部医学科卒業
2006年4月 聖マリアンナ医科大学病院 初期臨床研修医
2008年4月  済生会横浜市東部病院 循環器内科
2016年12月  総合東京病院(東京都中野区) 循環器内科
2017年 総合東京病院(東京都中野区) 心臓血管センター
2022年4月 総合東京病院(東京都中野区) 心臓血管センター 循環器内科 心臓血管インターベンション科 科長

【専門・資格・所属】
内科・循環器内科一般
冠動脈カテーテルインターベンション治療
末梢血管カテーテル治療
フットケア
心血管超音波検査

日本内科学会認定内科医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定心血管カテーテル治療専門医
日本心エコー図学会SHD心エコー図認定医

お菓子に含まれる糖質とむし歯の発生

お菓子に含まれる糖質は、口腔内の細菌によって分解され、酸を産生します。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かし、むし歯の原因となります。むし歯は、口腔内の環境、食事内容、歯磨き習慣などが複合的に関わる疾患であり、適切な予防行動が重要です。

口腔内細菌と酸の産生メカニズム

口腔内には多種多様な細菌が常在しており、その中にはミュータンス菌をはじめとするむし歯の原因菌が含まれます。これらの細菌は、食事で摂取した糖質を代謝し、乳酸などの酸を産生します。産生された酸は、歯の表面のエナメル質を構成するハイドロキシアパタイトという物質を溶かし、脱灰と呼ばれる現象を引き起こします。脱灰が進むと、エナメル質に微細な穴が開き、やがてむし歯へと進行します。口腔内のpHは通常、中性に近い状態に保たれていますが、糖質を摂取すると細菌が酸を産生し、pHが酸性に傾きます。唾液には酸を中和し、脱灰した部分を修復する再石灰化という作用がありますが、頻繁に糖質を摂取すると、酸性状態が長時間続き、再石灰化が追いつかなくなります。この結果、むし歯のリスクが高まります。お菓子の摂取頻度や口腔内に留まる時間が、むし歯の発生に大きく影響します。

お菓子の種類と口腔内への影響

お菓子の種類によって、むし歯のリスクは異なります。キャラメルやキャンディーなど、口腔内に長時間留まるお菓子や粘着性の高いお菓子は、歯の表面に付着しやすく、細菌に糖質を供給し続けるため、むし歯のリスクが高くなります。一方、チョコレートやアイスクリームなど、比較的速やかに飲み込まれるお菓子は、口腔内に留まる時間が短く、リスクはやや低いとされています。ただし、糖質の総量が多ければ、リスクは依然として存在します。また、炭酸飲料や果汁飲料など、糖分を含む飲み物を頻繁に摂取することも、むし歯のリスクを高める要因です。これらの飲み物は液体であるため、歯全体に広がりやすく、酸性度も高い場合があります。むし歯を予防するためには、お菓子の種類を選ぶだけでなく、摂取後の歯磨きや口腔ケアを徹底することが重要です。

まとめ

お菓子への依存傾向は、脳の報酬系の働きや習慣化、血糖値の変動といった複数の要因が絡み合って生じます。摂取量の増加や欲求のコントロールの難しさを感じる場合は、行動パターンの見直しや環境調整、専門家への相談が有効です。お菓子の過剰摂取は、血糖値の急激な変動を引き起こし、長期的にはインスリン抵抗性や糖尿病のリスクを高める可能性があります。また、カロリー過多による肥満は、メタボリックシンドロームをはじめとする生活習慣病のリスク因子となり、心血管疾患などの重篤な合併症につながる恐れがあります。さらに、お菓子に含まれる糖質は、口腔内細菌による酸の産生を促し、むし歯の発生リスクを高めます。これらのリスクは、食事内容の見直し、規則正しい生活習慣、適切な口腔ケア、定期的な健康診断や歯科受診といった予防行動により軽減できます。無理のない範囲で継続可能な対策を選び、自身の健康状態を把握しながら、お菓子との適切な付き合い方を見つけることが大切です。気になる症状がある場合や、改善が難しいと感じる場合は、医師や管理栄養士、歯科医師などの専門家に相談し、個別の助言を受けることを検討してください。

この記事の監修医師