目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 「ビタミンD欠乏症」になる”5つの特徴”とは? 治療法や過剰摂取のリスクも医師が解説!

「ビタミンD欠乏症」になる”5つの特徴”とは? 治療法や過剰摂取のリスクも医師が解説!

 公開日:2026/02/09
「ビタミンD欠乏症」になる”5つの特徴”とは? 治療法や過剰摂取のリスクも医師が解説!

ビタミンD欠乏症を知っていますか?
本記事ではビタミンD欠乏症について以下の点を中心にご紹介します。

・ビタミンD欠乏症の治療など

ビタミンD欠乏症について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

※この記事はメディカルドックにて『「ビタミンD欠乏症」を発症する原因や主な症状・予防法はご存じですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

中路 幸之助

監修医師
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

プロフィールをもっと見る
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

ビタミンD欠乏症の治療について

ビタミンD欠乏症の治療について

ビタミンD欠乏症は治療できますか?

ビタミンD欠乏症は、適切な治療と管理によって改善します。治療方法は主に以下のようなものです。
医師の指導のもとでビタミンDのサプリメントや処方薬を適切な量で摂取します。これにより、体内のビタミンDレベルを補充し、欠乏症の改善を促進します。
ビタミンDを多く含む食品をバランスの取れた食事に取り入れることも重要です。これにより、食事からのビタミンD摂取量を増やします。
適度な日光浴や戸外活動を通じて、皮膚が紫外線Bを受けることでビタミンDの合成が促進されます。ただし、日焼けや紫外線過剰曝露には注意が必要です。
ビタミンD欠乏症の治療は、個人の状態や欠乏の程度によって異なる場合があります。また、治療後もビタミンDの血中濃度を適切に維持するためには、定期的な検査と医師のフォローアップが必要です。

ビタミンD欠乏症の治療にはどのような期間が必要ですか?

ビタミンD欠乏症の治療には、通常、1カ月以上の期間が必要です。
ビタミンD欠乏症の治療期間は個人によって異なりますが、一般的には約1カ月間の高用量のビタミンDの投与が実施されます。通常は毎日服用し、その後は徐々に推奨量まで減量します。筋肉のけいれんやカルシウム不足の症状があれば、カルシウムサプリメントが投与されます。リン不足の場合にはリンサプリメントも使用されます。完全な回復は通常期待されますが、慢性の肝疾患や腎疾患の場合は専門的な調剤が必要なことがあります。

ビタミンDはどの程度必要ですか?

ビタミンDの1日の摂取基準量は年齢や性別によって異なります。日本人の食事摂取基準(2020年版)によれば、18歳以上の男女ともにビタミンDの目安量は1日に8.5㎍です。耐容上限量は1日に100㎍とされています。年齢や妊娠・授乳の状況によっても目安量は変わります。ビタミンDは日光によっても生成されるため、摂取量は食事だけでなく日光への曝露も考慮する必要があります。適切なビタミンD摂取量は、骨の健康維持や免疫機能のサポートなどに関与しています。しかし、過剰摂取も問題となりますので、上限量を超えないよう注意が必要です。

日常生活で気を付けることはありますか?

ビタミンD欠乏症に意識を向けた際に、日常生活で以下の点に気を付けることでビタミンD欠乏症のリスクを低減する可能性があります。
日光にさらされる時間やタイミングに注意し、毎日の短時間の日光浴や日中の戸外活動を心掛けましょう。ただし、紫外線の過剰な曝露には注意が必要です。

ビタミンDを多く含む食品をバランスの取れた食事に取り入れることが重要です。食事内容を見直し、脂肪魚、乳製品、卵黄、キノコ類などを積極的に摂取しましょう。
日光や食事だけではビタミンDの摂取が十分でない場合は、医師の指導を受けながらビタミンDのサプリメントを検討することも考えましょう。
高齢者や肥満の人、腸管吸収障害のある人はビタミンDの吸収に影響を受けやすいため、定期的な健康チェックと医師による指導が重要です。
適度な運動やストレスの管理、バランスの取れた食事、十分な睡眠など、健康的な生活習慣を維持することもビタミンDの状態に影響を与えます。

どのような人がビタミンD欠乏症になりやすいですか?

ビタミンD欠乏症になりやすい人の特徴は以下の通りです。
日光への暴露が不足している人は、十分にビタミンDの合成ができず、欠乏症になりやすくなります。屋内での生活や日焼けを避けるための対策をしている人、高緯度地域に住んでいる人などが該当します。
高齢者は、皮膚のビタミンD合成能力が低下するため、欠乏症のリスクが高まります。また、高齢者は日光浴や戸外活動が制限される場合があり、食事からのビタミンD摂取も不十分な場合があります。
日焼け止めや化粧品などの肌の保護剤を頻繁に使用している人は、紫外線Bの吸収が妨げられるため、ビタミンDの合成が減少し、欠乏症になりやすくなります。
消化器疾患や手術による腸管吸収障害のある人は、ビタミンDの吸収が妨げられるため、欠乏症のリスクが高まります。
肥満の人は、ビタミンDが脂肪組織に取り込まれるため、血液中の利用可能な量が減少し、ビタミンD欠乏症になりやすくなります。
これらの要因が重なることによって、ビタミンD欠乏症のリスクが高まります。特に高齢者や腸管吸収障害のある人は、積極的なビタミンDの補充や適切な日光浴を心掛けましょう。

子供はビタミンD欠乏症になりますか?

子供もビタミンD欠乏症になる可能性 があります。日本での調査によると、6ヶ月までの子供の50%でビタミンDが不足しており、特に母乳栄養児では75%が不足していると報告されています。現代の子供は室内での生活が増えているため、日光にあたる機会が減少し、ビタミンD不足のリスクが高まっています。ビタミンDはカルシウムの吸収に必要なため、不足すると成長や発達に影響を及ぼす可能性があります。実際に、ビタミンD欠乏状態だった子供は思春期に入ると問題行動や不安感、抑うつ症状を持ちやすい傾向があると報告されています。子供の健康な成長のためには、ビタミンDの適切な摂取と日光への適度な曝露が重要です。

ビタミンDは、取りすぎても大丈夫ですか?

ビタミンDは健康にとって重要な栄養素ですが、摂りすぎることも健康問題を引き起こす可能性 があります。ビタミンDは脂溶性ビタミンであり、過剰摂取すると高カルシウム血症と呼ばれる状態が起こることが知られています。高カルシウム血症では、血管壁や腎臓、心筋、肺などに過剰なカルシウムが沈着し、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。腎機能障害、食欲不振、嘔吐、神経の興奮性の亢進などの症状が現れることがあります。
したがって、ビタミンDの摂取量は推奨量を守ることが重要です。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

ビタミンD欠乏症は、日光不足や食事の偏りなどが原因で起こる病気です。日常生活での気を付ける点や予防法、治療方法などがあります。日光浴やビタミンDの摂取、健康的な生活習慣の維持が重要で、特に高齢者や肥満の人、腸管吸収障害のある人は注意が必要となります。

編集部まとめ

ビタミンD欠乏症
ビタミンD欠乏症についてお伝えしてきました。ビタミンD欠乏症についての要点をまとめると以下の通りです。

・ビタミンD欠乏症は身体がビタミンDを十分に取り入れられない状態のことを指し、骨や筋肉の健康に関する症状を呈する
・ビタミンD欠乏症は、症状や血液中のビタミンDレベルの測定によって診断される
・適度な日光浴、食事からのビタミンD摂取、適度な運動やストレスの管理によって、ビタミンD血病床の予防および症状の改善が見込まれる

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の監修医師

注目記事