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「メッケル憩室がん」はお腹の症状の他に何が現れる?なりやすい人の特徴も解説!

 公開日:2026/03/02
「メッケル憩室がん」はお腹の症状の他に何が現れる?なりやすい人の特徴も解説!

シンガーソングライターのKANさんが患った病気として有名になったメッケル憩室がんは、小腸にまれにできるメッケル憩室と呼ばれる突出部にできたがんのことです。

メッケル憩室自体が珍しく、通常は生まれつきのものです。さらに小腸がんも胃がんほど多くの症例があるわけではありません。そのためメッケル憩室がんは症例が少なく特にまれながんと認識されています。

メッケル憩室がんとはどういった症状が出るのでしょうか。ここでは、メッケル憩室がんの予後と注意点について詳しく解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「メッケル憩室がん」を疑う症状・生存率はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

プロフィールをもっと見る
大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

メッケル憩室がんの予後と注意点

点滴

メッケル憩室がんの予後について教えてください。

メッケル憩室がんの予後は、他のがんと同様にさまざまな状況や条件によって変わってきます。しかし、一般的には他の消化器のがんに比べ良好であると言われています。
ステージに関しては、早期に発見された場合は、腫瘍も小さいこともあり、予後は良好です。しかし、ステージが進行している場合は、治療や予後に影響を及ぼす可能性があります。
転移に関しては、他の臓器やリンパ節に転移している場合は予後は悪くなります。特にリンパ節に関しては注意が必要です。転移がない場合は良好です。患者のプロフィールも予後に影響を与えます。年齢や基礎体力の状態は、予後に影響を与える要素となります。

早期発見のための注意点はありますか?

メッケル憩室がんの早期発見のためには、常日頃から体調に変化がないかを気にしておくことが大切です。
メッケル憩室がんは初期段階では症状が現れにくいため、ちょっとした体調変化を見落とすと進行を許してしまいます。腹部の痛み・胃腸の不快感・血便や黒色便など・触った時のしこりなど腹部に関する症状もそうですが、貧血の症状でも早期発見に至る場合があります。定期的な健康診断や健康チェックを受けることは、早期発見に貢献しますので必ず受けるように心がけましょう。
また、メッケル憩室がんは、50歳以上の方やメッケル憩室の先天的な異常を持っている人にはリスクが高くなる可能性があります。そういった方は特に頻繁に検査を受けることをおすすめします。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

メッケル憩室がんは、まれながんであるため、診断が遅れてしまうことが多いがんです。また、進行がんとなることが多いことも特徴です。そのため、早期の発見と治療が重要となります。
適切な治療計画を立てるためには、医師との相談が不可欠です。ちょっとしたことでも気になる場合にはかかりつけ医に相談しましょう。

編集部まとめ

医師の説明を受ける患者
今回取り上げたメッケル憩室がんは、まれな部位にまれに発症するがんであることから初期の発見がしにくい状況にあります。そのため定期的で適切な検査が必要です。一般的でない分、個別の症例に関しては、かかりつけ医と相談して総合的な判断を受けることが大切です。

この記事の監修医師

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