年末に大掃除をしてたら「ぎっくり腰」に…対処法はご存じですか? 治療法や治る期間を解説!
年末の大掃除中に「ぎっくり腰」になったら、まずは無理をせずに安静にすることが重要です。まずは冷やして、痛みが落ち着いたら適切な運動療法で回復を目指します。多くは1~2週間で改善しますが、症状が続く場合はほかの疾患の可能性も考えられます。今回は、ぎっくり腰の対処法や治療法について「あおぞら整骨院」の水野先生に解説していただきました。
監修柔道整復師:
水野 雄介(あおぞら整骨院)
編集部
ぎっくり腰はどのように治療するのですか?
水野先生
ぎっくり腰を発症した当日から翌日までは痛みが強く、体を動かすことができないことも多いと思います。この時期を「急性期」と言い、無理せず安静にすることが大切です。腰が痛くて横になれないという場合には、腰を軽く曲げて横向きの体勢をとると、腰の負担が軽減されます。
編集部
冷やすのと温めるのでは、どちらがいいのですか?
水野先生
急性期は患部で炎症が起きているので、冷やすと炎症を鎮静させることができます。ただし、よく保冷剤を使う人もいますが、それだと温度が低すぎます。炎症を取るには0℃付近がいいとされています。そして、冷やすのに最もおすすめなのが「氷嚢(ひょうのう)」です。氷をビニール袋などに詰めて、患部に当てて冷やしましょう。
編集部
痛みが落ち着いたら、どのようにしたらいいでしょうか?
水野先生
安静にしすぎると、逆に治りを遅くします。もし体を動かすことができるなら、整形外科や整骨院などを受診して、専門家の指導のもとで運動療法やストレッチなどをおこないましょう。
編集部
痛みが残っていても安静にせず、治療を開始した方がいいのですか?
水野先生
そう思います。できるだけ早く治療を開始することが、速やかな治癒につながります。痛みが残っているときには、その状況に適した治療法がありますから、ぜひ治療を開始してほしいと思います。
編集部
だいたい何日で治りますか?
水野先生
多くの場合、1~2週間で症状が落ち着きます。ただし、ぎっくり腰と間違いやすい疾患に「椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄症」があります。1~2週間経っても症状が治らなかったり、症状が悪化したりする場合には、これらの疾患の可能性もあります。適切な治療が必要となるので、念のため整形外科を受診して診察を受けましょう。
※この記事はMedical DOCにて【「繰り返すぎっくり腰…」その原因や再発を防ぐ方法を整骨院院長が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。