蜂蜜入り「コーヒーの効果」は何の症状を抑えるかご存知ですか?【管理栄養士解説】
公開日:2025/12/03

コーヒーの効果とは?メディカルドック監修医が蜂蜜入りコーヒーや朝に飲むコーヒーなど、種類やタイミング別にコーヒーの効果を解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「コーヒーの効果」はご存知ですか?ブラックコーヒーやダイエット効果も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修管理栄養士:
前原 尚子(管理栄養士)
プロフィールをもっと見る
病院で委託栄養士として給食管理業務や調理業務を担当。その後カフェで菓子製造に携わり製菓衛生師取得。保育園栄養士として従事しながら管理栄養士資格取得し現在15年目。母子栄養指導士(母子栄養協会)取得。
目次 -INDEX-
「コーヒー」とは?

バターコーヒーの効果

腸内環境の改善
バターコーヒーとは、温かいブラックコーヒーに「良質なバター」と「MCTオイル」を加えたものです。この「MCTオイル」に含まれる中鎖脂肪酸が腸の蠕動運動を促して便通を改善し、腸内環境を整える効果が期待されます。認知機能向上
バターコーヒーのМCTオイルに含まれる中鎖脂肪酸(MCT)は、体内への消化吸収が早く、「ケトン体」というエネルギー源に変換されやすくなります。脳のエネルギー源としてブドウ糖が必要ですが、このケトン体は素早く脳のエネルギー不足を解消することが、最近の研究などでも発表されています。ダイエット効果
朝食の空腹時にバターコーヒーを飲み、昼と夕食は糖質を控えめにするダイエット法があります。血糖値上昇が抑制され、ケトン体効果により体内に蓄積された脂肪をエネルギーに変えるため体重減少が期待されます。しかし、喉が渇くことや、お腹がゆるくなりやすいなどの症状がでることがありますので、体調に合わせて調整することが大切です。朝に摂取するコーヒーの効果

覚醒作用
カフェインは、脳内のアデノシン受容体をブロックし、覚醒感を高める効果があります。この作用により、スムーズな朝の目覚めがサポートされます。集中力や注意力も向上します。また、朝のコーヒーを飲む行動が、プラセボ効果となる研究も報告されています。血行の促進
カフェインの交感神経刺激により、血管が拡張し、血行が改善されます。血行が良くなると、酸素や栄養素が全身に行き渡りやすくなり体が活発化します。腸の動きを活性化
カフェインは腸の動きを活発化し、胃酸の分泌を促進します。そのはたらきにより、食欲が増進し、朝食をしっかり摂る意欲が高まります。しかし、コーヒーだけを摂取すると、下痢や、腹痛を引き起こすことがありますので注意が必要です。コーヒーに蜂蜜を入れた場合の効果

疲労回復
はちみつにはビタミンB1やミネラルなど150種類以上の栄養素が含まれています。ビタミンB1は、疲労やストレスの緩和、ミネラルは、体の調子を整えるなどの働きがあります。また、蜂蜜は、消化吸収も良く、効率よくエネルギーを吸収できます。風邪予防
風邪は、免疫力が低下することで引き起こされます。蜂蜜には、免疫力を高めるために必要なビタミン、ミネラル、アミノ酸が豊富といわれています。しかし、基本的には、バランスの良い食事や適度な運動、質の良い睡眠などを心掛けることが大切です。喉の痛みや咳を抑える
蜂蜜には、保水力と殺菌力があり、炎症や腫れなどが起きた喉の粘膜を、保護するはたらきがあるといわれています。また、コーヒーに含まれるカフェインなどの成分にも、喉の粘膜の炎症を鎮める抗炎症作用や気管支を、拡張させる作用があるとされ、一緒に摂取することでより効果が期待されます。「コーヒーの効果」についてよくある質問

ここまでコーヒーの効果を紹介しました。ここでは「コーヒーの効果」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
コーヒーの摂取量は一日何杯までにした方がいいですか?
前原 尚子
日本ではカフェインの摂取量についてはカフェイン耐性に個人差が大きいことなどから、明確な基準はありませんが、WHO(世界保健機構)などの国際機関や各国の見解を元に情報が提供されており、カップ(150ml)を1日3〜4杯が適量とされています。妊婦や授乳中の女性の場合は、1日1〜2杯程度に抑える事が推奨されています。
コーヒーを多量に摂取すると、体にどんな影響を及ぼしますか?
前原 尚子
コーヒーを過剰に摂取すると、カフェイン作用により中枢神経が過剰に刺激され、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠が引き起こされます。長期的な過剰摂取の影響として、高血圧リスクが高くなることや、妊婦においては貧血を引き起こし、胎児の発育を阻害(低体重)する可能性が報告されています。
編集部まとめ
コーヒーの効果とは、目覚めを良くし香りによるリラックス効果をはじめ、中枢神経の刺激による血行の促進、脂肪燃焼作用によるダイエット効果、ポリフェノールの抗酸化作用により生活習慣病発症抑制効果と、様々な効果があることがわかりました。また、バターや蜂蜜などの食品と一緒に摂取することで、健康や美容にさらに良い効果が発揮されます。 コーヒーは覚醒作用や抗酸化作用、ダイエットサポートなどさまざまな効果が期待できますが、日々のバランスの良い食事や適度な運動が基本です。コーヒーを適量取り入れ、健康的な生活をサポートしていきましょう。「コーヒー」と関連する病気
「コーヒー」と関連する病気は4個ほどあります。 各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。婦人科の病気
「コーヒー」と関連する症状
「コーヒー」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。 各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。関連する症状
- めまい.心拍数の増加
- 興奮
- 震え
- 不眠
- 不安