「ビタミンD」の不足・過剰摂取で起きる症状は?管理栄養士が解説!

ビタミンD不足や過剰摂取による体調不良とは?メディカルドック監修医が、腰痛や骨密度低下、高カルシウム血症による喉の渇き、腎臓への影響を詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「ビタミンDは肌に何の効果」がある?不足すると現れる症状についても解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修管理栄養士:
落合 晴美(管理栄養士)
目次 -INDEX-
「ビタミンD」とは?

ビタミンDは脂溶性ビタミンの一種で、カルシウムの吸収を促進し、骨や歯の形成を助ける重要な栄養素です。また、近年の研究では、免疫機能の調整、心血管系の健康維持、さらには特定のがんリスクの低減にも関与する可能性があると注目されています。
ビタミンDの一日の摂取量

日本人の食事摂取基準(2025年版)では1日の摂取の目安量が、18歳以上の男女ともに9.0㎍、耐用上限量が100㎍と設定されています。
ビタミンDが不足すると現れる症状

腰痛
ビタミンD不足は骨密度の低下を招き、骨粗鬆症のリスクを高めることがあります。骨粗鬆症は、骨がもろくなり、軽い転倒や些細な動作でも骨折しやすくなる病気です。また、腰痛は骨密度低下の初期症状の一つとして現れることがあり、骨粗鬆症の診断につながる場合もあります。
左右に揺れながら歩く
くる病は、骨が変形し、痛みが現れる病気です。ビタミンDの不足は歩き始めの時期に左右に揺れながら歩くなどの症状が現れます。極端な外出制限や日焼け止めの塗りすぎには気をつけましょう。
けいれん
低カルシウム血症は、カルシウム濃度が正常範囲を下回る状態です。初期症状として、しびれやチクチク感、筋肉のけいれん、筋力低下、さらには全身のけいれん発作がみられることもあります。
カルシウムは、筋肉の収縮や神経伝達、血液凝固など、生命維持に欠かせない働きも担っています。
ビタミンDを過剰摂取すると現れる症状

喉の渇き
高カルシウム血症は、カルシウム濃度が非常に高い状態です。
初期症状は便秘、吐き気、嘔吐、腹痛、食欲不振など、尿量の増加による脱水や激しい喉の渇きが現れます。
むくみ
長期的に過剰摂取すると、腎臓が永続的な損傷を受けて機能不全に陥り、腎不全になる場合もあります。むくみ(浮腫)、食欲低下、全身倦怠感などが起こります。
嘔吐、食欲不振
長期的に過剰摂取すると、血中のカルシウム濃度を上げ、筋肉や臓器などの石灰化が見られることがあります。嘔吐や食欲不振、体重減少など。
「ビタミンDの効果」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「ビタミンDの効果」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ビタミンDの摂取は体の何に効きますか?
落合 晴美
ビタミンDは体のさまざまな細胞に良い影響を与えます。たとえば、免疫系の細胞や皮膚の細胞、さらには筋肉や腸の細胞の働きをサポートし、これらの細胞の成長や分化を助けることがわかっています。最近の研究では、骨の健康だけでなく、心臓や免疫の健康にも関わっていることが報告されています。
ビタミンDは毎日摂取した方がいいのでしょうか?
落合 晴美
はい、毎日摂取した方がいいでしょう。ビタミンDは、食事だけでなく、紫外線の影響で皮膚でも生成されます。しかし、その量は地域や季節、屋外活動量、日焼け対策により左右されます。日光が十分に当たらない地域や日照時間が短い時期には、食事からの摂取が特に重要です。食事から十分に摂取が出来ない場合は、サプリなども活用しましょう。
まとめ
ビタミンDは、私たちの体にとって欠かせない非常に重要な栄養素です。しかし、現代社会では多くの人々がビタミンD不足に陥っていると指摘されています。ビタミンDを十分に摂取するためには、バランスの取れた食事と適度な日光浴、必要に応じたサプリメントの利用が大切です。健康を維持し、長期的な疾病リスクを抑えるためにも、日常的にビタミンDの摂取を意識しましょう。
「ビタミンD」と関連する病気
「ビタミンD」と関連する病気は7個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
内分泌科の病気
- 骨軟化症(くる病)
- 低カルシウム血症
- 高カルシウム血症
整形外科の病気
糖尿内科の病気
腎臓内科の病気
- 腎障害
精神科/心療内科の病気
「ビタミンD」と関連する症状
「ビタミンD」と関連している、似ている症状は12個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。



