へバーデン結節・ブシャール結節の痛みはどう治す? 「動注治療」と手術の判断基準【医師解説】

「指の第一関節が痛い」「関節が腫れてきた」「指が変形してきた」といった症状がある場合、「へバーデン結節」や「ブシャール結節」の可能性があります。今回は、へバーデン結節とブシャール結節の治療法について、「はにゅう整形外科」の羽生先生に解説していただきました。

監修医師:
羽生 亮(はにゅう整形外科)
編集部
動注治療について、もう少し詳しく教えてください。
羽生先生
そもそも、へバーデン結節もブシャール結節も、痛みの出る関節のまわりには異常な血管(モヤモヤ血管)が増えていることが判明してきました。異常な血管とともに神経も一緒になって増えるため、少しぶつかっただけで強い痛みが出てしまいます。動注治療は2014年に開発された治療法で、非常に細い針を使って肘や膝などの動脈に薬を直接注入する方法です。保険適用外ではありますが、抗生物質でできた微小な粒子を血管内に投与し、痛みの原因となるモヤモヤ血管に効果的に働き疼痛を軽減させる治療です。ただし、動注治療も根治治療ではなく対症療法となります。
編集部
手術をすることもあるのですか?
羽生先生
一般的に、へバーデン結節やブシャール結節は保存療法が基本ですが、痛みが強く日常生活に支障をきたす場合は、関節を固定する手術などが検討されることもあります。ただし、手術をしても完全に元の状態に戻るわけではないため、慎重な判断が求められます。
編集部
いずれの治療法でも、完全に治すことは難しいのですね。
羽生先生
そうですね。完全に治すことは難しいですが、早めの対策をとることで痛みを軽減し、進行を遅らせることはできます。痛みや違和感があれば、先延ばしせずに整形外科を受診しましょう。そして、診断を受けた後も日常生活の工夫や適切なケアによって症状と上手に付き合うことが大切です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
羽生先生
変形や痛みが強い人でも、諦めずに保存的治療をおこなっていると痛みが減ることがあります。すぐに手術的治療を選択するのではなく、様々な保存的治療をぜひ試してみてください。気になる症状があれば、ぜひ整形外科へご相談いただきたいと思います。
※この記事はメディカルドックにて<「へバーデン結節」になりやすい人の特徴はご存じですか? 初期症状・ブシャール結節との違いも医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

