健康診断で「脂肪肝」と診断されたらどうする?進行を防ぐために見直すべき生活習慣【医師解説】

肥満の人やお酒をよく飲む人などは、健康診断で脂肪肝を指摘されることがあるかもしれません。そんなとき、一体どうすればいいのでしょうか。何科を受診して精密検査を受ければいいのかも気になるところです。今回は健康診断で脂肪肝と診断されたらどうするのがよいのかについて「渕上医院」の渕上先生に詳しく教えていただきました。

監修医師:
渕上 彰(渕上医院)
編集部
健康診断で脂肪肝と言われたらどうすればいいのでしょうか?
渕上先生
まずは、食事内容と運動習慣を見直してみましょう。お酒を飲み過ぎている人は節酒を心がけてください。一般的には、1日あたり日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、ワインならグラス2杯を目安にすることが必要です。運動習慣のない人は定期的に運動するよう意識しましょう。
編集部
お酒との付き合い方を見直すことが必要ですね。
渕上先生
量を見直すだけでなく、お酒を飲まない“休肝日”を作ることも大切です。毎日お酒を飲むことをやめ、まずは1日おきに飲まない日を作ることを目指してみてください。
編集部
そのほか、食事で気をつけることは?
渕上先生
肥満や糖尿病の人はインスリンの働きが悪くなり、肝臓に脂肪が溜まりやすくなります。減量を心がけ、食べ過ぎに注意しましょう。また、肥満体型でなくても、糖質や脂質の摂り過ぎは脂肪肝の原因となります。食物繊維やビタミンなどもしっかり摂取して、バランスの良い食事を意識しましょう。
編集部
脂肪肝は食事や運動などに気をつけることで改善できるのですか?
渕上先生
はい。医療機関では脂肪肝に対する薬物治療をおこなうこともありますが、生活習慣の改善が最も大切です。食事と運動に気をつけ、肝臓に脂肪を蓄積しないようにしましょう。
編集部
日常生活を改めることで改善が期待できるのですね。
渕上先生
日常生活を見直すことに加え、定期的な検診を受けることも必要です。気づかないうちに肝硬変や肝がんが進行していることもあるので、治療と並行して年1回、お腹の超音波検査などを受け、異常がないか確認しましょう。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
渕上先生
脂肪肝の患者数は増加傾向にあり、特にお酒の飲み過ぎや肥満などを原因として発症する人が増えています。肝硬変や肝がんは自覚症状がないまま進行していくこともあるので、日頃から生活習慣に気をつけるとともに、定期的に検診を受けることが重要です。血液検査だけでなく画像検査も受け、病変の早期発見に努めましょう。また、「自分は痩せているから脂肪肝ではない」と考える人もいますが、実際は痩せていても脂肪肝になることもあります。油断せず、食事や運動を改めて見直してみましょう。
※この記事はMedical DOCにて<健康診断で「脂肪肝」と指摘されたときの対処法はご存じですか? 放置リスクと生活習慣の改善法も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。




