日帰り「網膜硝子体手術」の手順を解説!術後の視力回復期間とうつむき姿勢の必要性【医師解説】

近年、日帰りでの「網膜硝子体手術」が可能な医療機関も増えてきました。しかし、「手術当日はどのような流れなのか」「術後の過ごし方や注意点は?」といった不安を抱える人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、日帰り網膜硝子体手術の流れについて、「森田眼科」の森田先生に解説していただきました。

監修医師:
森田 修(森田眼科)
編集部
網膜硝子体手術は、日帰りでできると聞きました。
森田先生
そうですね。基本的には、日帰りで対応可能です。従来は入院が必要でしたが、手術機器や技術の進歩により、傷口が非常に小さくて済むようになったため、日帰りで手術ができるようになりました。日帰り手術は主に局所麻酔でおこなうため、全身麻酔のような体への負担も少ないことも利点の1つです。
編集部
手術当日の流れを教えてください。
森田先生
網膜剥離などの緊急手術以外の場合は、事前に検査や診察、手術の説明を受けます。手術当日は、受付をしてから目の状態の確認をおこなって、手術室に向かいます。手術室では、麻酔の点眼や術前の準備をおこない、手術が開始されます。病気の状態にもよりますが、手術時間は30分〜1時間程度が一般的です。術後はしばらく安静にし、問題がなければ医師の指示のもとで帰宅できます。
編集部
術後の過ごし方で特に注意することはありますか?
森田先生
網膜のような繊細な組織に対する手術後は、一時的に視界がぼやけることがあります。また、感染症などの合併症を防ぐため、しばらくの間は点眼薬を使用してケアをおこないます。それに加えて、黄斑円孔や網膜剥離で硝子体手術を受けた場合、手術中に眼内へガスを注入することがあり、その影響で手術後はうつむき姿勢を維持する必要があります。うつむき姿勢は早ければ術後翌日に解除されますが、状態によっては数日間必要となることもあります。
編集部
すぐに見えるようになるわけではないのですね。
森田先生
はい。すぐに回復するわけではなく、術後早期は視界がかすんだり、違和感を覚えたりすることがあります。疾患や症状の程度によって、視力の回復には個人差がありますが、多くの場合、数週間〜数カ月かけて徐々に改善していきます。
※この記事はメディカルドックにて<網膜硝子体手術」は入院不要? 日帰りでできる? 手術の流れや術後の注意点を眼科医が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。




