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「双極性障害」薬物治療や心理社会的療法は何をするの? 治療方法や再発の可能性を医師に聞く

 公開日:2026/01/18

双極性障害の治療には、薬物治療と心理社会的療法を組み合わせることが基本です。ただし、治療を始める前に、まずは正確に診断することが重要です。本記事では、双極性障害の治療法や治療に必要なポイントについて、よりどころメンタルクリニック桜木町の斎藤先生に詳しくお聞きしました。

斎藤知之

監修医師
斎藤知之(よりどころメンタルクリニック桜木町)

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横浜市立大学医学部医学科卒業、医学博士(横浜市立大学)。横浜市立大学附属病院精神科(助教)、横浜舞岡病院(認知症治療病棟)などを経てよりどころメンタルクリニック横浜駅西口院長などを経て現職。日本精神神経学会専門医、精神保健指定医、コンサータ錠登録医師(ADHD適正流通管理システム)。

編集部編集部

双極性障害はどのようにして治療するのですか?

斎藤 知之先生斎藤先生

医療機関では基本的に薬物治療と心理社会的療法を併用して治療します。しかし、治療にあたって大切なのは、本当に双極性障害か見極めることです。

編集部編集部

それはどういうことですか?

斎藤 知之先生斎藤先生

ほとんどの患者さんはうつ状態の時に受診するので、双極性障害ではなくうつ病と診断されることが多いのです。そのほか統合失調症にも似ていますし、さまざまなホルモンの病気(甲状腺疾患など)も双極性障害と似た症状が表れることが知られています。そのため問診やテストなどで、それらの疾患ときちんと鑑別することが必要です。

編集部編集部

双極性障害と診断された場合、薬物治療ではどのようなことを行うのですか?

斎藤 知之先生斎藤先生

双極性障害に有効な薬は炭酸リチウムや非定型抗精神病薬(ルラシドン、アリピプラゾール、オランザピン、クエチアピンなど)、抗てんかん薬(ラモトリギン、バルプロ酸、カルバマゼピンなど)があります。その時の状態により、使用する薬を選択します。

編集部編集部

一方、心理社会的療法とはどのようなことを行うのですか?

斎藤 知之先生斎藤先生

病気に対する理解を深めて対処法を学ぶ治療法で、心理教育や認知行動療法などがあります。ただし、心理社会的療法を行う際にも必ず薬物治療を併用します。

編集部編集部

治療はどれくらいの期間継続するのですか?

斎藤 知之先生斎藤先生

双極性障害は非常に再発率の高い疾患です。そのため治療は長く続くことが多く、症状が安定してからも薬物治療を継続し、気分が安定している状態を維持することが必要です。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージがあれば。

斎藤 知之先生斎藤先生

双極性障害は一般的にうつ病と間違われやすい病気です。人によって躁状態がわかりにくいこともあるので、もし、うつ病を繰り返す場合は双極性障害を疑ってみても良いのではと思います。気分の落ち込みや意欲の低下など、うつっぽい状態が続く場合には早めに医療機関を受診することをお勧めします。

※この記事はメディカルドックにて【双極性障害(躁うつ病)って何? 専門医が治療法や鬱との違いを解説≪医師監修≫】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師