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「訪問診療」は高い? 保険適用でも費用が変わる理由と利用開始の流れ【医師解説】

 公開日:2025/11/27
訪問診療を利用する流れや費用について

なんとなく知っているけど、実際にどんな人が利用できるのか、どうやって始めたらいいのかわからないなど、ハードルが高い印象を持つ人が多い「訪問診療」。しかし、実際には思ったより気軽に利用してもいいのだそうです。そこで今回は、訪問診療を利用する流れや費用について、「ふじたあんしんクリニック」の藤田先生に解説していただきました。

藤田 正彦

監修医師
藤田 正彦(ふじたあんしんクリニック)

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東海大学医学部医学科卒業。東京慈恵会医科大学附属病院初期研修修了、南多摩病院総合診療科、調布市・川崎市のクリニックなどで経験を積む。2022年、神奈川県横浜市西区に「ふじたあんしんクリニック」を開院。2024年、医療法人縁を設立。日本救急医学会専門医。日本在宅医療連合学会、難病指定医。

編集部編集部

訪問診療を始めるには、どうすればいいですか?

藤田 正彦先生藤田先生

まずは、かかりつけ医や訪問診療をおこなっている近くの医療機関に相談してみましょう。介護認定を受けている場合は、ケアマネジャーなども相談に乗ってくれます。その後は、医師が患者さんの状況を評価し、適切な訪問診療プランを提案してくれます。その際、「内科は訪問診療を利用し、リハビリのある整形外科は通院で」といった希望があれば伝えておきましょう。

編集部編集部

費用面についても気になります。

藤田 正彦先生藤田先生

在宅医療は保険が適用されますが、通常の診療費よりもやや高くなる場合があります。また、訪問の回数や提供されるサービス内容によって費用が異なるため、事前に医療機関で詳しく確認しておくと安心です。

編集部編集部

医師が訪問する際、家族が必ず立ち会わないといけないのですか?

藤田 正彦先生藤田先生

そんなことはありません。患者さん1人でも対応しますし、どんな検査や処置をしたかはその都度ご家族に情報共有します。1人暮らしの場合や、仕事などでご家族が日中不在という場合にも訪問診療は利用できます。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

藤田 正彦先生藤田先生

慢性疾患は、長く付き合っていく必要があります。そのため、通院を続けるうちに、身体的・精神的・時間的な負担が大きくなってくることもあるでしょう。もし負担を感じ始めたら、訪問診療への切り替えを検討してみるのも1つの方法です。以前は病院で受け取る必要があった血糖測定器や注射針などの医療材料も、保険点数の範囲内であれば、訪問診療診察時に受け取ることが可能です。通院の負担を減らしながら適切な医療を受けるために、訪問診療を選択肢の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。

※この記事はメディカルドックにて<「訪問診療」が受けられる人の特徴はご存じですか? メリット・デメリットや始め方も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師