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「うつ病」患者に見られる特徴をご存じですか? 放置しているとどうなる?

 公開日:2025/02/20
うつ病の特徴

うつ病は、単なる「気分の落ち込み」ではなく、心と体の両方に影響を及ぼす深刻な病気です。しかし、周囲からは気づかれにくく、本人も「まだ大丈夫」と放置してしまうことが少なくありません。うつ病の特徴的な症状や行動を知ることで、早期発見・早期対応が可能になります。そこで、うつ病患者に見られる特徴や、放置するとどうなるのかについて医師が詳しく解説します。

種市 摂子

監修医師
種市 摂子(Dr.Ridente株式会社 代表取締役)

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香川大学医学部、名古屋大学医学部大学院卒業。救急医療、脳神経外科診療、睡眠診療、精神科診療などを経て、予防医療を目的に、2008年より産業医サービス提供開始。これまでに、楽天株式会社をはじめ、IT企業、ベンチャー企業、IPOを目指す企業を中心に、650事業所以上を支援、ハラスメントゼロ・休職者ゼロのカスタマーサクセスにつなげている。日本精神神経学会専門医・指導医。Well-being向上委員会委員、日本スポーツ精神医学会会員、日本精神神経学会(精神保健に関する委員会委員)、健康経営アドバイザー、睡眠衛生コンサルタント、ストレングスファインダー認定コーチ、日本産業精神保健学会優秀賞、T-PEC優秀専門医。

編集部編集部

うつ病では、どのような症状が出ますか?

種市 摂子先生種市先生

うつ病では、いくつかの症状が出ます。「気分が落ち込む」「悲しい気持ちが続く」「普段楽しんでいたことに興味や喜びを感じられなくなる」などの精神的な症状や、「疲れやすくなる」「睡眠が浅くなったり、逆にたくさん眠っても疲れがとれなくなったりする」などの身体的な症状が現れます。ほかにも食欲が減ったり、増えたりして体重が変わる、考えることや行動が遅くなり、集中力や決断力が落ちることもあります。

編集部編集部

うつ病患者にみられる特徴についても教えてください。

種市 摂子先生種市先生

うつ病の患者さんは、表情や行動に変化が起こります。表情でいうと「無表情が多い」「ボーっとしている」「表情が暗い」「顔色が悪い」などの特徴があります。また、特徴的な行動では「口数が減る」「遅刻や欠勤が増える」「効率が悪くミスが目立つ」などが挙げられます。周りの人が「いつもと違う」と感じたら、もしかしたら本人はうつ状態で苦しんでいるのかもしれません。

編集部編集部

うつ病を放置しているとどうなるのですか?

種市 摂子先生種市先生

うつ病を放置すると、ほかの病気と同じように、症状が悪化していきます。イライラや不安などが募り、仕事や人間関係に支障が出ることが考えられます。放置していた結果、最悪の場合自殺に至ることも考えられますので、「うつ病かも」と思ったら早めに受診することが大切です。

※この記事はMedical DOCにて【「うつ病」の原因・症状を医師が解説 うつ病の人に現れる特徴とは?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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