40代以上必見! 「緑内障」のリスクが特に高い人とは? 検査頻度や検査の重要性を医師が解説

緑内障は高齢者の病気と思われがちですが、実は40代から発症リスクが高まり、年齢とともに増加していきます。特に「強い近視がある」「家族に緑内障の人がいる」「もともと眼圧が高め」といった方は注意が必要です。では、緑内障のリスクを減らすためにできることはあるのでしょうか? 「安藤眼科クリニック」の安藤先生にお聞きしました。
編集部
緑内障は、いつくらいから現れる病気なのでしょう?
安藤先生
加齢とともにリスクが高まります。グラフにすると斜めの直線のようなイメージで、「40代 2.2%」、「50代 2.9%」、「60代 6.3%」、「70代 10.5%」、「80以上 11.4%」といった増え方をします。もちろん、若くても発症することがある病気です。男女別や職業別のような傾向は、とくにありません。
編集部
緑内障の眼科検診を受けるとしたら、やはり40歳が目安でしょうか?
安藤先生
そうなりますね。40歳を過ぎたら、1年に1回の頻度で受診するといいでしょう。緑内障の特定健診を実施している自治体もあります。緑内障に限らず、目の病気があれば、そのほとんどは発見できるはずです。
編集部
とくに検診を受けたほうがいい人は?
安藤先生
緑内障でいえば、先ほどのリスクファクターをお持ちの方です。「近眼が強い」「遺伝も含めた家族歴がある」「もともと眼圧が高め」の方は注意してください。あとは、糖尿病、ステロイド薬を使用している方、目の外傷歴のある方も注意が必要です。
編集部
普段の生活で、緑内障にいいことやいけないことはありますか?
安藤先生
とくにはないですね。逆に言うと、目を使っていても使っていなくても、緑内障リスクは変わりません。とにかく、早い段階からの検査が、失明を避ける最善手です。特定の疾患に限らず、「現在の見え方を維持する」ためにも、眼科をご活用ください。

監修医師:
安藤 靖恭(安藤眼科クリニック)
※この記事はメディカルドックにて【失明原因第1位の緑内障を予防することは可能?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。