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40代以上必見! 「緑内障」のリスクが特に高い人とは? 検査頻度や検査の重要性を医師が解説

 公開日:2025/02/23

緑内障は高齢者の病気と思われがちですが、実は40代から発症リスクが高まり、年齢とともに増加していきます。特に「強い近視がある」「家族に緑内障の人がいる」「もともと眼圧が高め」といった方は注意が必要です。では、緑内障のリスクを減らすためにできることはあるのでしょうか? 「安藤眼科クリニック」の安藤先生にお聞きしました。

編集部編集部

緑内障は、いつくらいから現れる病気なのでしょう?

安藤 靖恭安藤先生

加齢とともにリスクが高まります。グラフにすると斜めの直線のようなイメージで、「40代 2.2%」、「50代 2.9%」、「60代 6.3%」、「70代 10.5%」、「80以上 11.4%」といった増え方をします。もちろん、若くても発症することがある病気です。男女別や職業別のような傾向は、とくにありません。

編集部編集部

緑内障の眼科検診を受けるとしたら、やはり40歳が目安でしょうか?

安藤 靖恭安藤先生

そうなりますね。40歳を過ぎたら、1年に1回の頻度で受診するといいでしょう。緑内障の特定健診を実施している自治体もあります。緑内障に限らず、目の病気があれば、そのほとんどは発見できるはずです。

編集部編集部

とくに検診を受けたほうがいい人は?

安藤 靖恭安藤先生

緑内障でいえば、先ほどのリスクファクターをお持ちの方です。「近眼が強い」「遺伝も含めた家族歴がある」「もともと眼圧が高め」の方は注意してください。あとは、糖尿病ステロイド薬を使用している方目の外傷歴のある方も注意が必要です。

編集部編集部

普段の生活で、緑内障にいいことやいけないことはありますか?

安藤 靖恭安藤先生

とくにはないですね。逆に言うと、目を使っていても使っていなくても、緑内障リスクは変わりません。とにかく、早い段階からの検査が、失明を避ける最善手です。特定の疾患に限らず、「現在の見え方を維持する」ためにも、眼科をご活用ください。

安藤 靖恭

監修医師
安藤 靖恭(安藤眼科クリニック)

プロフィールをもっと見る
慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部眼科入局、同眼科専任講師、北里研究所病院眼科部長などを経た2017年、東京都練馬区に「安藤眼科クリニック」開院。慶應義塾大学病院やその関連病院で体得した診療・研究内容を、地域医療に生かしている。医学博士、日本眼科学会認定眼科専門医。日本眼科手術学会、日本眼炎症学会、日本緑内障学会の各学会所属。

※この記事はメディカルドックにて【失明原因第1位の緑内障を予防することは可能?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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