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緑内障は予防できる? 気がつかないうちに進行する緑内障の早期発見のコツを医師に聞く

 公開日:2025/02/15

気づいたときには進行していることが多く、最悪の場合は失明に至ることもある緑内障初期段階ではほとんど自覚症状がなく、知らないうちに進行してしまうことが特徴です。では、緑内障とは具体的にどのような病気で、どのように対策すればよいのでしょうか。「安藤眼科クリニック」の安藤先生にお聞きしました。

編集部編集部

失明の可能性もある緑内障とは、どのような病気なのでしょう?

安藤 靖恭安藤先生

眼圧の上昇によって視神経が障害され、「視野の欠け」などを起こす病気のことです。ただし、加齢などの理由で視神経が弱ってくると、正常な眼圧でも緑内障を起こすことがあります。ですから、「眼圧と視神経の兼ね合いによって起きる視野異常」全体のことを、緑内障と考えていただければいいのではないでしょうか。

編集部編集部

眼圧が高い場合に限らないのですね。予防は可能なのですか?

安藤 靖恭安藤先生

基本的には予防できませんので、早期発見と早期治療開始がカギとなります。なりやすい傾向としては、「近視が強い」「遺伝も含めた家族歴がある」「もともと眼圧が高め」などです。また、糖尿病やステロイド薬との関連も指摘されています。

編集部編集部

自覚症状はどうでしょう?

安藤 靖恭安藤先生

初期の緑内障には、何の自覚症状もありません。見え方の異変などに気付いた段階では、緑内障がかなり進行しています。また、ひとたび弱った視神経は、元に戻すことができません。

編集部編集部

自覚もなく、わかったときは手遅れ! ではどうすればいいのですか?

安藤 靖恭安藤先生

何の異常も感じない段階から検査を励行し、早期発見するしかないでしょう。昨今、長寿を全うできるようになってきましたので、それだけ、ケアしなければいけないことが増えているはずです。目にも定期検診が必要なのではないでしょうか。

安藤 靖恭

監修医師
安藤 靖恭(安藤眼科クリニック)

プロフィールをもっと見る
慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部眼科入局、同眼科専任講師、北里研究所病院眼科部長などを経た2017年、東京都練馬区に「安藤眼科クリニック」開院。慶應義塾大学病院やその関連病院で体得した診療・研究内容を、地域医療に生かしている。医学博士、日本眼科学会認定眼科専門医。日本眼科手術学会、日本眼炎症学会、日本緑内障学会の各学会所属。

※この記事はメディカルドックにて【失明原因第1位の緑内障を予防することは可能?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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