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子どもが「不安症」になったとき親がやるべきこと気をつけるべきこと【医師解説】

 公開日:2025/01/22
不安症の子への接し方

子どもの「不安症」は、親にとっても見逃せない心のサインです。日常生活の中で子どもの不安を和らげるためには、親がどう接し、どのようにサポートすれば良いのでしょうか? また、発達障害との関係や、教育機関や医療機関との連携の重要性とは? 本記事では、岡琢哉先生が子どもの不安症に対する適切な対応や親が気をつけるべきポイントについて詳しく解説します。

岡 琢哉

監修医師
岡 琢哉(株式会社カケミチプロジェクト)

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岐阜大学医学部卒業後、羽鳥市民病院にて初期研修を修了。岐阜大学医学部附属病院精神神経科、東京都立小児総合医療センター児童思春期・精神科、医療法人社団神尾陽子記念会発達障害クリニック(現:神尾陽子クリニック)、岐阜大学医学系研究科博士課程を経て現職。株式会社カケミチプロジェクト代表取締役。NPO法人カケルとミチル理事、医療法人社団あやなり理事。

編集部編集部

もし子どもに不安症の症状が見られる場合にはどうしたら良いのでしょうか?

岡琢哉先生岡先生

まずは身体的な問題がないかどうか、小児科の先生に診察してもらうことが重要です。メンタルヘルスの問題のように見える身体疾患もあるため、まずは身体の病気でないことを評価することが最も大事です。

編集部編集部

その上で不安症とわかった場合は、何をすべきでしょうか?

岡琢哉先生岡先生

不安症で重要なことは子どもが「不安を乗り越えられるように」サポートしていくことです。一定の休息期間は必要ですが、不安をずっと避けてしまうと症状がよくなる機会を失ってしまいます。家族だけでなく教育機関や医療機関・心理支援を行う機関と連携して、子どもと一緒に不安と立ち向かう体制を整えることが必要です。

編集部編集部

そのほかに気をつけることは何かありますか?

岡琢哉先生岡先生

発達障害を持つ子どもは、不安症を発症するリスクがとても高いことが知られています。幼少期に発達障害と診断されることがなかった子どもが不安症を発症し、不登校になることで初めて発達の評価が行われることも少なくありません。このような子どもの場合、不安症の症状が落ち着いた段階で発達障害の特性やその子どもの得意不得意について改めて評価することが、再発を防ぐためにも重要になります。

※この記事はMedical DOCにて《【親必見】子どもの「不安症」の症状を精神科医が解説 じつはあなたも昔患っていたのかも?》と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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