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検便で引っかかったら大腸カメラを受けるべき? 大腸がんの可能性を医師が解説

 公開日:2025/01/29

健康診断で「検便」が陽性になった場合、どう対応すればよいのでしょうか。佐々木先生によると、9割以上のケースで精密検査の結果は「異常なし」となるものの、まれに大腸がんが発見されることもあるそうです。特に早期の大腸がんは自覚症状がほとんどないため、検便は重要な発見手段です。大腸カメラを用いた検査内容や、検査後の対応について詳しくお聞きしました。

佐々木 大樹

監修医師
佐々木 大樹(佐々木医院)

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2009年東邦大学医学部を卒業後、東邦大学医療センター佐倉病院初期に研修医として入職、その後、香取小見川医療センターでも経験を積む。2021年、佐々木医院院長に就任。日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本内視鏡学会専門医。

編集部編集部

健康診断で検便に引っかかったらどうすればいいですか?

佐々木 大樹先生佐々木先生

なるべく早く消化器内科に行き、検査を受けましょう。統計的には、健康診断で検便に引っかかっても、9割以上の方は精密検査で「異常なし」になることが多いですが、まれに大腸がんなどが見つかる場合もありますので、大腸カメラで検査してもらいましょう。

編集部編集部

大腸カメラはどんな検査ですか?

佐々木 大樹先生佐々木先生

大腸カメラは「大腸内視鏡検査」と呼ばれる検査で、肛門からカメラを入れて大腸全体(約80cm)を観察する検査です。検査中にポリープやがんを疑う病変が見つかった場合には、組織を一部採取したり、ポリープの切除を行ったりすることも可能です。

編集部編集部

検便で引っかかる原因は、大腸がんの可能性もあるということなのですね。

佐々木 大樹先生佐々木先生

はい。早期の大腸がんは自覚症状がほとんどなく、また、仮に血便が出たとしても、初期の場合は量も少ないため、気が付かない方も多いのです。目で見てわかるほどの血便が出てからではかなり遅い可能性があるため、検便で引っかかったら、まずは一度、精密検査を受けましょう。

※この記事はメディカルドックにて【便潜血検査が陰性なら大腸カメラの必要はない? 検便で引っかかる原因と対応を医師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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