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閉経後は「骨粗しょう症」になりやすくなるってホント? 女性ホルモンとの関係を医師が解説!

 公開日:2025/01/13
閉経後の骨粗しょう症

閉経後に女性が骨粗しょう症になりやすいのは、女性ホルモン「エストロゲン」の減少が原因です。エストロゲンは骨を健康に保つ役割を担っていますが、閉経後はその分泌量が低下し、骨量が減少してしまいます。この状態が進行すると骨折リスクが高まり、寝たきりや寿命の短縮にもつながるのです。今回は「藤沢駅前順リハビリ整形外科」の渡邉先生に、骨粗しょう症の原因とリスクについて詳しく解説していただきました。

渡邉 順哉

監修医師
渡邉 順哉(藤沢駅前順リハビリ整形外科)

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2004年鎌倉学園高等学校卒、2011年東邦大学 医学部卒、横浜医療センター 初期臨床研修。2013年横浜市立大学附属市民総合医療センター 整形外科、2014年神奈川県立汐見台病院(現・医療法人社団康心会 康心会汐見台病院)整形外科、2016年平成横浜病院 整形外科医長、2018年渡辺整形外科 副院長、2019年藤沢駅前順リハビリ整形外科 院長。日本整形外科学会専門医、日本骨粗鬆症学会認定医、認定運動器リハビリ・スポーツ・リウマチ医など。

編集部編集部

閉経後、骨粗しょう症になる女性が多いと聞きました。それはなぜですか?

渡邉 順哉先生渡邉先生

女性は閉経を迎えると、女性ホルモンの分泌が減少します。これにより骨粗しょう症を発症しやすくなるのです。

編集部編集部

骨粗しょう症の発症に、女性ホルモンが関係しているのですか?

渡邉 順哉先生渡邉先生

女性ホルモンのひとつ、エストロゲンは骨の健康を保つのに深く関与しています。簡単にいうと人間の骨は、古い骨を取り壊す「破骨細胞」と、新しい骨を作る「骨芽細胞」の働きによって、常に健康な状態に保たれています。通常、エストロゲンはこの2つの細胞に作用しています。

編集部編集部

それが閉経後、エストロゲンの分泌量が低下するとどうなるのですか?

渡邉 順哉先生渡邉先生

エストロゲンが減ると破骨細胞の働きが盛んになり、骨芽細胞の働きが追いつかなくなってしまいます。そのため、骨量や骨密度が減って骨がスカスカになってしまいます。この状態を「閉経後骨粗しょう症」といいます。

編集部編集部

骨粗しょう症になると、どうなるのですか?

渡邉 順哉先生渡邉先生

骨の強度が低下するため、簡単に骨折しやすくなり、場合によっては何もせずとも折れることがあります。特に高齢者の場合、さらに骨粗しょう症が悪化していくため、背骨や大腿骨を骨折することでかなり高い確率で寝たきりになるリスクが高くなるので、注意が必要な状態です。

編集部編集部

そのほか、骨粗しょう症のリスクにはどのようなものがありますか?

渡邉 順哉先生渡邉先生

研究データにより、骨粗しょう症により背骨や大腿骨を骨折すると寿命が短くなることがわかっています。それは、背骨が圧迫骨折を起こしたり、大腿骨を骨折したりすると、健康寿命が縮まるからです。特に骨粗しょう症により大腿骨を骨折すると、がん以上に寿命が短くなるというデータもあります。

※この記事はMedical DOCにて【閉経後に骨粗鬆症になりやすくなるのはなぜ? 医師が解説する原因と予防・治療法】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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