目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 自己流の「糖質制限」は危険!? 糖質制限ダイエットに潜む悪影響を医師が解説

自己流の「糖質制限」は危険!? 糖質制限ダイエットに潜む悪影響を医師が解説

 公開日:2025/01/11

糖質制限ダイエットは本当に安全なのでしょうか?極端な糖質制限が体に与える危険性や、糖質が持つ本来の役割について尾山台ゆあさ内科クリニックの湯浅先生に解説していただきました。健康的に痩せるための栄養バランスの重要性を知りましょう。

湯浅 幸子

監修医師
湯浅 幸子(尾山台ゆあさ内科クリニック 院長)

プロフィールをもっと見る

東海大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部腎臓・内分泌・代謝内科助手、東京都立大塚病院内科、 東京都済生会中央病院総合健診センターなどを経て、尾山台ゆあさ内科クリニックを開設。糖尿病外来などで培ってきた経験を生かし、患者さんの生活に寄り添った医療を提供している。医学博士、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内科学会認定総合内科専門医、日本糖尿病協会療養指導医などの資格を有する。

編集部編集部

糖質制限ダイエットという言葉をよく聞きますが、これって危険なのですか?

湯浅先生湯浅先生

米や麺類などを一切食べない、という糖質制限をしている人がよくいますよね。米や麺類には確かに糖質が多く含まれていますが、まったく食べないというのは、体にとって危険です。

編集部編集部

そもそも糖質とはなんなのでしょうか?

湯浅先生湯浅先生

糖質とは人間の体を動かすエネルギーになる栄養素なのです。基本的には肝臓や筋肉にグリコーゲンという物質に変換され貯蔵されますが、それでも糖質が余った場合に体脂肪として蓄積されるのです。つまり、糖質を全く摂らないということは、生活に必要なエネルギーも摂取できないということになるのです。

編集部編集部

糖質を摂らないとどうなるのでしょう?

湯浅先生湯浅先生

極端な糖質制限を行うと、脂肪を分解してエネルギーに変換します。しかし、これによりケトン体 という物質が増えて、体内の細胞を傷つけてしまいます。重症だと命に関わることもあります。

編集部編集部

なるほど。その他、悪影響がありましたら教えてください。

湯浅先生湯浅先生

糖質を減らして、その分脂質やタンパク質の摂取量が増えると、栄養バランスが崩れ、コレステロール値が増えてしまいます。その結果、血管を痛めたり、腎臓の働きを悪化させたりしてしまいます。

※この記事はメディカルドックにて【自己流の糖質制限は危険!? これってなんで?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師