低糖質のおつまみ3選! ダイエット中でも食べられるおつまみを管理栄養士が解説
ダイエット中でも食べられる、血糖値を上げにくいおつまみを知りたいと悩んでいませんか? 実は、低糖質で太りにくいうえお酒によく合うおつまみは、コンビニやスーパーなどの市販で簡単に手に入ります。ただし、選び方を知らないと、太りやすいおつまみを選択してしまうことも……。そこで今回は、おすすめの低糖質なおつまみとその選び方を、管理栄養士の丹羽さんに解説していただきました。
監修管理栄養士:
丹羽 琴美(管理栄養士)
目次 -INDEX-
おつまみは糖質が高い? 低糖質おつまみの特徴・選ぶ際のポイントを解説
編集部
ダイエットでの糖質制限中は、おつまみを食べない方がいいのでしょうか?
丹羽さん
低糖質なおつまみを選べば、ダイエットへの影響を少なくできます。低糖質かつ低カロリーのおつまみは、スーパーやコンビニなどの市販で簡単に手に入ります。さらに、居酒屋でも低糖質なおつまみを選択できますよ。
編集部
低糖質で血糖値を上げにくいおつまみは、どのように選べばいいですか?
丹羽さん
野菜や肉、魚などを原料としたおつまみを選ぶのがポイントです。これらの食品は糖質が少ないためです。さらに、野菜の食物繊維や、魚・肉のタンパク質はダイエットに役立つ作用があります。逆にいも・麺類・小麦類を使用したおつまみは糖質が高いのが特徴です。フライドポテトや焼きそば、ピザなどは要注意です。また、糖質に縛られずにいろいろなものが食べたくなってしまう人には、ロカボ商品もおすすめですよ。
編集部
ロカボとはなんですか?
丹羽さん
ロカボとは、厳しすぎない糖質制限をして、血糖値の上昇を抑えるという考え方です。1食あたりの糖質量を20~40g、1日の糖質摂取量を70~130gにするのが推奨されています。また、ロカボの考え方に基づいて適度に糖質がカットされた食品を、ロカボ商品といいます。ロカボ商品は、低糖質で満足感があるためおつまみにもピッタリです。
編集部
太りにくいおつまみ選びのポイントや注意点はありますか?
丹羽さん
※参照:e-ヘルスネット「食物繊維の必要性と健康」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-001.html
晩酌時に注意するのはおつまみだけじゃない! 低糖質のお酒を選ぶのも重要
編集部
おつまみの選び方についてはわかりました。お酒自体も糖質が高いと思うのですがいかがでしょうか?
丹羽さん
お酒は糖質が高いものもありますが、種類によっては糖質が少ないお酒もあります。ダイエット中の飲酒は、糖質が少ないお酒を選ぶのが大切です。
編集部
糖質が少ないお酒はどんなものがありますか?
丹羽さん
比較的糖質が少ないお酒として、ハイボールや焼酎、ワインなどがあります。また、糖質オフやカロリーオフのお酒もおすすめです。逆に、果実酒や日本酒、リキュールは糖質が高い傾向にあるため注意しましょう。
編集部
糖質が少なくても、アルコール自体のカロリーが高いと聞いたことがあるのですが本当でしょうか?
丹羽さん
※参照:e-ヘルスネット「アルコールのエネルギー(カロリー)」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-059.html
編集部
ほかに、ダイエット時に晩酌する際の注意点はありますか?
丹羽さん
晩酌時だけではなく1日全体で、カロリーや糖質の量を意識するのが大切です。例えば、晩酌でお酒を多めに飲む予定のときは、昼食をヘルシーにしてバランスを取るなどの工夫ができます。加えて、遅くても21時までに晩酌を終えるのがおすすめです。なぜなら、脂肪をつきやすくする「ビーマルワン」という物質が、特に夜22時から深夜2時に多く分泌されるからです。ちょっとした工夫で効率的にダイエットができますよ。
管理栄養士おすすめの低糖質おつまみ3選! ダイエット中でも食べられるおつまみとは
編集部
コンビニやスーパーなど市販で買える、ダイエットにおすすめのおつまみはありますか?
丹羽さん
市販で手軽に買えるおすすめのおつまみは、「あたりめ」や「するめ」ですね。コンビニの小袋の量(25g)のするめは、カロリー約76kcal、糖質約1.1gであり、低糖質でダイエットに向いています。さらにあたりめやするめは、タンパク質が豊富なのも魅力です。また、噛み応えがあり満腹中枢を刺激できるため、食べ過ぎ防止にもなりますよ。ただ、甘辛味などで調味料が多めに使われていると、糖質が増えてしまうため要注意です。
編集部
美容にも気をつかえて、低カロリーのおつまみはありますか?
丹羽さん
美容の効果も狙うなら冷奴(ひややっこ)がおすすめです。冷奴1人分(1/4丁)は、カロリー約48kcal、糖質約1.0gであり、低糖質で低カロリーです。また、大豆製品に豊富に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをして、肌を健康に保つ効果があります。そのため、美容に気をつかっている人にはうってつけです。また、冷奴はお手頃なうえ、簡単にできるのも魅力の一つ。納豆やキムチをかけてアレンジすると、飽きずにいろいろなレパートリーが楽しめます。
編集部
ワインやビールなどさまざまなお酒に合う、低糖質・高タンパクのおつまみがあれば教えてください。
丹羽さん
さまざまなお酒によく合うおすすめのおつまみはチーズです。6pチーズ2つ分ほどの大きさ(30g)のチーズのカロリーは、約94kcal、糖質は約0.4gで、カロリーはやや高めですが、糖質は低くダイエット向きです。また、チーズはタンパク質が豊富なのもポイントです。さらにカルシウムやビタミンAなど、不足しがちな栄養素も補えます。ただ、チーズは脂質が高めであるため、食べ過ぎには注意しましょう。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
丹羽さん
ダイエットや健康づくりで糖質制限をしているときも、少しの工夫で罪悪感なくお酒とおつまみを楽しめます。今回紹介した、低糖質のおつまみやお酒、ロカボ商品を活用して、なるべくストレスや我慢のないダイエットをしてくださいね。
編集部まとめ
低糖質のおつまみは、野菜や肉・魚などのタンパク質製品を選ぶのがポイントです。また、おつまみだけでなくお酒も、比較的低糖質なハイボールやワイン、焼酎などをチョイスしましょう。ただし、低糖質だからといって食べ過ぎたり飲み過ぎたりすると、逆に太る原因になるので要注意。1日全体のカロリーや糖質を考えながら、効率的なダイエットをしてください。