「低GI食品」で食後高血糖を防ぐ! 管理栄養士おすすめの摂取方法とは
近年、スーパーやコンビニで「低GI食品」と書かれている食品を見かけます。なんとなくカラダに良さそうというイメージはありますが、そもそも「GI」は何を示しているのでしょうか。おすすめの摂取方法を併せて、管理栄養士の石本さんに詳しく伺いました。
※この記事はMedical DOCにて【食後高血糖を抑える食事とは? 管理栄養士が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修管理栄養士:
石本 めぐみ(管理栄養士)
編集部
食べることで食後高血糖を抑えることができる食材はありますか?
石本さん
食物繊維が豊富な野菜や海藻以外では、GI値が低い食品をおすすめします。GI値とは、食後の血糖値がどれだけ上昇するかを示す指数のことです。低GI食品を摂れば、食後の血糖値の上昇は緩やかになります。
編集部
低GI食品にはどのようなものがありますか?
石本さん
GI値が低い食材には、きのこや乳製品があります。野菜の中でも、ほうれん草などの葉物野菜のGI値は低めです。一方で、糖質が多く含まれるじゃがいもやにんじんはGI値が高いので、食べ過ぎないようにしましょう。白米やパンのGI値は高く、そばやスパゲッティのGI値は低いことを覚えておくと、外食時にメニューを選ぶ基準になります。
編集部
低GI食品の上手な摂り方はありますか?
石本さん
低GI食品を使って血糖値をコントロールする食事法に、「セカンドミール効果」を利用したものがあります。セカンドミール効果とは、最初に摂る食事(ファーストミール)が次に摂る食事(セカンドミール)の後の血糖値に影響を与えるという考え方です。ファーストミールに低GI食品を摂れば、血糖値の上昇を緩やかにする作用はセカンドミールまで持続すると考えられています。この効果は、食後高血糖の抑制にも利用できるでしょう。
編集部
食事以外で気をつけることがあれば教えてください。
石本さん
食後高血糖の予防には、運動が効果的です。食後15分から1時間の間に運動すると、血液中の糖が消費されて食後高血糖を抑えられます。ウォーキングなどの軽い運動を15分程度行うことで、効果が期待できるでしょう。また、筋肉トレーニングに取り組むこともおすすめです。筋肉量を増やせば、それだけ糖をエネルギーへ換えやすい体になります。ただし医師によって運動を制限されている人は、医師の指示に従ってください。