命を落とすこともある!? 「ヒートショック」の実態を医師に聞く
冬になると、入浴中の事故死が増えることをご存知でしょうか。実は「ヒートショック」という現象が関係しているのです。ヒートショックが増える原因は「急激な変化」と厚木胃腸科医院の寒河江先生は言います。詳しい解説をお願いしました。
監修医師:
寒河江 三太郎(厚木胃腸科医院)
編集部
ヒートショックが死亡につながることもあるのですか?
寒河江先生
年間約5000人が入浴関連の事故で死亡しているようです。やはり、入浴時のヒートショックに最も注意すべきでしょう。バスタブの中で発症すると、そのまま意識を失ったり、身動きが取れなくなったりします。
編集部
あまり、熱いお風呂に入らないほうが良さそうですね?
寒河江先生
動脈疾患を抱えている方は、ぜひ、そうしてください。健常で、どうしても熱いお風呂がお好きな方は、事前のかけ湯といった一工夫をしてみましょう。問題なのは「急激」な変化ですから、体を徐々に慣らすのが効果的です。
編集部
浴室のほか、「ヒートショック」が考えられる場面は?
寒河江先生
寒い季節に宅配便を玄関先で受け取るときなど、さまざまに考えられますよね。夏でも、空調の効いた涼しい室内と暑い屋外の往復には注意しましょう。「急な温度変化は体に良くない」という点に着目してください。
※この記事はメディカルドックにて【[漫画付き]冬の「ヒートショック」を予防する方法はありますか?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。