「加齢黄斑変性」を予防するために覚えておきたい“3つのコト”とは【眼科医が解説】
加齢黄斑変性の予防には、眼科医によると「禁煙」「紫外線対策」「特定のサプリメント」の3つが重要です。タバコの有害成分や紫外線が病気のリスクを高めることがわかっており、これらを避けることで予防効果が期待できます。具体的なサプリメントや加齢黄斑変性の対策について「シオノアイクリニック」の塩野先生に解説していただきました。
監修医師:
塩野 陽(シオノアイクリニック)
編集部
加齢黄斑変性を予防することはできますか?
塩野先生
日本眼科医会は、加齢黄斑変性の予防の“最も大切な項目”として「禁煙」を掲げています。(※)タバコに含まれる成分や喫煙による血管収縮が関係していると考えられているのでしょう。
※日本眼科医会「知っておきたい加齢黄斑変性―治療と予防―」
https://www.gankaikai.or.jp/health/51/
編集部
市販されているサプリメントは効果がありますか?
塩野先生
加齢黄斑変性の予防効果が確認されている特定のサプリメントはあります。片目がすでに加齢黄斑変性だったり、老廃物がたまったりしているような人は、医師と相談のうえ、サプリメントを飲んでおくといいでしょう。また、紫外線も加齢黄斑変性の原因の1つと考えられています。したがって、加齢黄斑変性に対しての予防方法は、「禁煙」と「一部のサプリメント」「紫外線予防」の3点です。
編集部
特定のサプリメント以外の、いわゆる「目にいいサプリメント」では意味がないということですか?
塩野先生
飲んで悪いことはないものの、「ハイリスクではない人に対して、どれだけ予防効果があるのか」が示されていません。また、「目にいいとされる食材」も同様で、食事指導が万人の加齢黄斑変性予防に効果的かと聞かれると微妙ですね。
※この記事はMedical DOCにて【加齢黄斑変性を予防するために覚えておきたい3つのコト】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。