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「認知症」は予防できるのか? 医師が推奨する生活習慣や運動と知的活動の目安を解説

 公開日:2024/11/14

親が認知症にならないために未然にできることは何か。今回は、認知症の予防に効果的な運動や知的活動を「ふくろうクリニック自由が丘」の伊澤先生に伺いました。

伊澤 真理子医師

監修医師
伊澤 真理子(ふくろうクリニック自由が丘 副院長)

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東邦大学医学部卒業。東邦大学医療センター大橋病院勤務後の2021年、東京都世田谷区に位置する「ふくろうクリニック自由が丘」の副院長就任。脳を中心とした疾患にチーム医療で対応している。日本脳神経外科学会専門医、日本認知症学会専門医・指導医、日本プライマリ・ケア連合学会認定医。

編集部編集部

そもそも、認知症の予防は可能なのでしょうか?

伊澤 真理子医師伊澤先生

認知症の原因物質は発症の20~30年前から蓄積が始まっているとされます。しかし、対処が可能な認知症のリスク因子もいくつかあげられており、理論的には認知症の発症リスクを40%程度低下させることが可能という報告もあります。そのなかで、生活習慣病予防、身体活動(運動)、社会的活動、知的活動は重要な項目とされています。

編集部編集部

認知症対策としての運動量の目安はありますか?

伊澤 真理子医師伊澤先生

WHO(世界保健機関)は、認知症予防策として、「週に150分以上の中等度以上の有酸素運動」を推奨しています。そのため、できれば毎日、20分強の運動に取り組ませてください。社会活動としては、ご友人とのつながり、習い事やカルチャーセンターなどのコミュニティへの参加があります。また、知的活動としては、囲碁将棋やパズルゲーム、音楽演奏、絵画、書道、園芸、手芸などがあります。

編集部編集部

実際にどのように取り組み始めたら良いのでしょうか?

伊澤 真理子医師伊澤先生

屋外の散歩や、自宅でオンラインの体操・ヨガなどを利用されている人も実際にいらっしゃいます。

編集部編集部

なるほど。ただ、運動は本人が嫌いだとなかなか受け入れてくれませんよね。

伊澤 真理子医師伊澤先生

運動不足が目に余るけれど家族の勧めでは動かないようなら、外部のサービスを積極的に導入してみてはいかがでしょうか。介護保険では、訪問や通所のリハビリを受けることができます。

※この記事はMedical DOCにて【親が認知症にならないために覚えておきたい知識・対策】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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