「大人の喘息(ぜんそく)」のチェックリスト 2週間以上続く咳には要注意!?
「突然、激しい咳や痰が出る」ことはありませんか? それは、もしかすると大人の喘息の症状かもしれません。そのほかに、どういう症状があると大人の喘息が疑われるのか、梅屋敷さわもとクリニックの澤本先生に教えてもらいました。
※この記事はMedical DOCにて【「大人の喘息(ぜんそく)」を医師が解説 咳が出る人は注意!? 症状セルフチェックと治療法も】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修医師:
澤本 修一(梅屋敷さわもとクリニック)
編集部
どんな症状に注意したら良いのでしょうか? セルフチェックの目安などはありますか?
澤本先生
・呼吸をするたび、「ゼーゼー、ヒューヒュー」という喘鳴が起きる
・突然、激しい咳や痰が出る
・労作時に動悸や息切れが起きる
・空咳が出る
・呼吸が苦しくなる
・胸が痛くなる
・咳のために入眠ができない
編集部
どれくらい咳が続いたら、受診したら良いでしょうか?
澤本先生
一般的な風邪の場合、咳の症状は長くても2週間くらいで治ります。しかしそれ以上、咳が続く場合には受診した方が良いでしょう。もしかしたら喘息ではなく、「咳喘息」や「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」などほかの疾患のリスクもあります。
編集部
咳喘息は、喘息とどう違うのですか?
澤本先生
咳喘息は喘息と似たような症状ですが、喘鳴が起きたり、呼吸困難が生じたりすることはありません。しかし咳喘息は、いってみれば喘息の一歩手前の状態。そのまま放置すると、喘息へ進行することがあるので注意が必要です。
編集部
一方、COPDとはなんですか?
澤本先生
タバコを吸う人、あるいは過去に吸っていた人に発症する疾患で、タバコの煙などの有害物質を吸入することで肺が炎症を起こしている状態のことです。悪化すると肺機能が低下し、日常生活に支障が及びます。この疾患では喘息のような喘鳴が起きることがあるので、医療機関を受診して正しい診断をつけることが必要になります。