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花粉症に対する「漢方薬の選び方」 ポイントは“症状にあわせて選ぶこと”

 公開日:2024/02/22
花粉症 症状別 漢方の選び方

花粉症対策に市販薬を使用している方のなかには、「薬を服用すると眠くなる」「口が渇く」など副作用が出る方も多くいるでしょう。そんな方におすすめなのが「漢方薬での花粉症対策」です。今回は「代官山パークサイドクリニック」の岡宮先生に症状別の漢方薬の選び方について伺いました。

岡宮 裕

監修医師
岡宮 裕(代官山パークサイドクリニック)

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杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院腎臓・内分泌・代謝内科入局。その後、横浜市立市民病院、静岡赤十字病院、練馬総合病院などに勤務。2009年、「代官山パークサイドクリニック」を開院。「体に負担の少ない、一人ひとりに最適な治療」をモットーに、症状やニーズにじっくりと耳を傾けながら診療をおこなっている。

編集部編集部

症状によって漢方薬を使い分けるのですね。

岡宮 裕医師岡宮先生

そうです。漢方薬は現在、薬局やドラッグストアなどで市販されていますが、漢方の専門医に自分の体質に合った漢方薬を処方してもらうといいでしょう。

編集部編集部

自分の体質に合ったものを使用するのが大事なのですね。

岡宮 裕医師岡宮先生

はい。例えば、水のような鼻水が出るという場合でも、本人の体質によって使用する漢方薬が異なります。体力が平均的であれば、先ほどお話しした小青竜湯を用いますが、体力がなかったり胃が虚弱だったり、不整脈など循環器の問題を抱えていたりする場合には「苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)」を用いることがあります。このように、その人の体調や状態を見ながら漢方薬を処方していきます。

編集部編集部

漢方薬の治療は保険が適用になるのですか?

岡宮 裕医師岡宮先生

医療機関によって異なりますが、保険診療の範囲内で漢方を処方しているクリニックもあります。興味がある人は、漢方内科など漢方を扱っているクリニックを探してみるといいのではないでしょうか。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

岡宮 裕医師岡宮先生

花粉症で悩んでいる人は非常に多く、薬を服用している人も少なくありません。しかし、多くの人が「薬を飲むとボーッとする」「眠くなる」などの副作用に悩んでおり、仕事や勉強の妨げになっています。そういう人にこそ、ぜひ漢方薬を試してほしいと思います。漢方薬は抗アレルギー薬と併用することもでき、双方の弱点を補うことができます。例えば、漢方薬で目のかゆみを抑えるのは困難ですが、点眼剤を使えばすぐに症状を解消できます。このように、自分の症状やライフスタイル、仕事内容などを考慮して、一人ひとりに適した薬を調合するのが、花粉症治療では大切です。ぜひ、つらい症状に悩んでいる人は、抗アレルギー薬だけでなく、漢方薬による治療も検討してみてはいかがでしょうか。

この記事の監修医師

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