「不整脈になりやすい人の5つの特徴」はご存知ですか?医師が解説!

不整脈になりやすい人の特徴とは?Medical DOC監修医が解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「ストレスで不整脈」を発症する原因はご存知ですか?なりやすい人の特徴も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
小鷹 悠二(おだかクリニック)
目次 -INDEX-
「不整脈」とは?
心臓は上下2つずつの部屋で構成されており、上の部屋が左右の心房、下の部屋が左右の心室と計4つの部屋があります。
心臓が血液を送るポンプとして働くためには、それぞれの部屋が連動して動く必要があります。そのために、心臓の筋肉は電気刺激によって連動して規則的に動いています。
しかし、この電気刺激に異常が生じて、脈の速さがおかしくなる(極端に速い、又は遅い状態)、リズムが乱れてしまう状態となるのが不整脈です。
不整脈になりやすい人の特徴
不整脈になりやすい人の特徴としては、以下のようなものがあります。
高齢者
高齢になると、動脈硬化が進行することで生活習慣病を起こしやすくなり、心臓の病気を起こしやすくなります。不整脈も例外ではなく、高齢者では発症頻度が明らかに増加し、合併する心臓病や生活習慣病などの持病の影響で出現することもあります。
心臓の病気がある人
下記のような病気がある人は、心臓に負担がかかりやすく、不整脈が起こりやすいです。
・虚血性心疾患:心臓への血流が悪くなる狭心症や心筋梗塞などの病気。
・心筋症:心臓の筋肉が障害を受ける病気。
・心不全:心臓の機能が低下した状態となる病気。
・心臓弁膜症:心臓の部屋を区切っているフタ(弁)が逆流する、又はうまく開かなくなる病気。
生活習慣病がある人
高血圧や糖尿病などの生活習慣病があると、心臓に負担がかかりやすく、虚血性心疾患などの心臓の病気も発症しやすくなるため、不整脈のリスクが高くなります。
ストレスが多い、生活が不規則な人
精神的なストレス、過労などの肉体的なストレス、睡眠不足などは、自律神経の乱れから不整脈を発症しやすいです。さらにこれらのストレスは、高血圧などの生活習慣病も起こしやすくなるため、より不整脈を生じるリスクが高くなってしまいます。
生活習慣が乱れている人
アルコール摂取量が多い、塩分やカロリー摂取が多い、喫煙をしている、運動習慣がないなど、生活習慣が乱れている人では不整脈のリスクが高くなります。
不整脈を発症すると心電図にどのような特徴が現れる?
心電図とは、心臓の電気刺激を記録した波形です。電気刺激が乱れて、不整脈が発生すると心電図の波形が変化します。
代表的な変化としては、下記のようなものがあります。
・脈が飛ぶ、ずれる:規則的に出ていた心電図波形の中に、1拍だけ早いタイミングで脈が入っている状態です。期外収縮がこれに該当します。単発で出るだけでなく、連続して出現することもあります。
・脈が極端に速い(頻脈):心電図では脈の間隔が短くなり、ぎゅっと詰まったような波形に見えます。
・脈が極端に遅い(徐脈):脈の波形の間隔が広くなって見えます。
・脈のリズムに規則性がなくなる:心房細動を生じると、脈のリズムが全て一定ではなくなってしまい、不規則な脈になります。
・脈の波形が変わる:不整脈の異常な電気刺激が発生した場所によっては、波形の幅が広くなったり、形が変化することがあります。
不整脈の対処・治療法
不整脈を起こした際の対処法、治療法としては以下のようなものがあります。
まずは落ち着いて、脈を確認する
動悸や脈の異常など、不整脈を起こしてしまった場合には、まず自分の脈を確認しましょう。手首の内側の親指側で、2-3本の指を使って脈を確認しましょう。
確認すべきことは2つあります。
① 脈の速さ:1分間の脈拍が何回かを確認しましょう。1分ずっと数えなくても、20秒数えて3倍にする、といった数え方で問題ありません。
② 脈のリズム:脈が規則的などうか、飛んだり抜けたりしないかを確認しましょう。
上記の2つがわかるだけでも、不整脈らしいか、どんな種類の不整脈かが、だいぶ絞れるため、受診した際に医師に伝えられるようにしましょう。
冷水で顔を洗う、息こらえをする
不整脈を起こした際、種類によっては自分でも初期対応ができることがあります。
脈が速く(脈拍が1分間に100回を超えるくらい)、尚且つ規則的な場合には、以下の対応をすることで神経の反射が起こり、脈がもとにもどったり、ゆっくりにできることがあります。
① 冷たい水で顔を洗う。
② 大きく息を吸って、お腹に力を込めて10秒間息をこらえる。
1回で効果がない時には、2-3回繰り返しやってみると有効なこともあります。ただし、効果が出ないことも少なくないため、この方法で治まらないときには速やかに受診することが必要です。治まったとしても、また繰り返し不整脈が起こることが多いため、動悸があった、ということを医師に相談することが大切です。
薬剤による治療
不整脈を抑える、抗不整脈という薬剤や、脈をゆっくりにする薬剤を使用して治療することがあります。
また、高血圧など合併する病気がある場合には、それに対する治療も並行して行います。
電気ショック
薬剤で脈が元に戻らない、強い動悸症状が持続する、血圧低下などがあり急を要する、危険な不整脈が出現している、といった場合には電気ショック(正式名称は電気的除細動)で不整脈を止めて、正常な脈に戻す処置を行うこともあります。
カテーテルアブレーション
不整脈を起こしている異常な電気の発生源や通り道を、カテーテルという特殊な細い管を用いて焼き切る手術です。最近では冷凍やレーザーを用いて行うこともあります。
入院して行い、数日から1週間程度の入院となることが多いです。
長期間持続している不整脈や、不整脈の種類、異常な電気の発生する場所によってはカテーテル治療が困難なこともあり、その適応は医師が慎重に判断します。
ペースメーカー、ICD(植込み型除細動器)
脈がゆっくりになりすぎる、止まった状態になる場合には、心臓に電気刺激を与えるペースメーカーという機械を植え込む必要があります。
突然死につながるような危険な不整脈に対しては、ICD(植込み型除細動器)という、小型の電気ショックを起こす機器を植え込むこともあります。
「不整脈とストレス」についてよくある質問
ここまで不整脈とストレスの関係性について紹介しました。ここでは「不整脈とストレス」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
不整脈で危険な合併症はありますか?
小鷹 悠二 医師
不整脈の種類によっては、以下のような合併症を生じることがあります。
・脳梗塞:心房細動などの不整脈では、心臓内に血栓を生じやすく、脳梗塞を引き起こすことがあります。
・心不全:不整脈によって心臓に負担がかかることで、心臓の機能が低下した心不全状態となることがあります。
・虚血性心疾患:心房細動等によって生じた血栓が心臓を栄養する血管に詰まると、心筋梗塞などの虚血性心疾患を合併することがあります。
・突然死:不整脈の中には非常に危険なものもあり、生じてしまうと心臓が止まったように痙攣した状態となり、突然死となってしまうものもあります。
編集部まとめ
今回は非常に身近な病気である不整脈について解説をしました。
持病がなくてもストレスなどによって若い方でも発症することがあるため、これまでなかった動悸などの胸の症状が出現する際には、まず一度病院を受診して相談することをお勧めします。
適切な知識を持つことで、適切な対応が取れるようになりますので、今回の解説が少しでも皆さんの健康に役立つことを願っております。
「不整脈」と関連する病気は10個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
以上のような病気が原因となっていることもあります。
「不整脈」と関連する症状
「不整脈」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
不整脈は動悸のほかに、胸痛、めまい、息切れ、失神などを引き起こします。疑わしい症状がある場合には、早めに医療機関を受診して検査を受けることをお勧めします。