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「心筋梗塞の主な3つの予防法」はご存知ですか?医師が徹底解説!

 公開日:2024/12/28

心筋梗塞を発症すると体のどこに痛みを感じる?Medical DOC監修医が心筋梗塞の初期症状・痛みを感じる部位・原因・予防法や何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

※この記事はMedical DOCにて『「心筋梗塞」を発症すると体のどこに「痛み」を感じるの?初期症状も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

佐藤 浩樹

監修医師
佐藤 浩樹(医師)

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北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。

「心筋梗塞」とは?

心筋梗塞とは、心臓の筋肉に酸素を供給する血管である冠動脈が閉塞し、心臓の筋肉が壊死する疾患です。胸の痛み、胸部圧迫感、冷汗などの症状が現れます。命に関わる緊急性の高い疾患であり、迅速な診断と治療が必要です。治療には、血栓を溶かす薬物療法、閉塞した動脈を広げる経皮的冠動脈インターベンション(PCI)があります。その他、外科的治療である冠動脈バイパス術もあります。

心筋梗塞の予防法

摂取エネルギーを適正にする

食生活において摂取するエネルギーに留意して、適正な体重をめざすことが重要です。一般的に適正な体重は、22×(m換算での身長)2と計算されます。次に、総摂取エネルギーに対して、脂肪の割合は20~25%、炭水化物の割合は50~60%が理想とされています。

脂質の摂取に注意する

脂質の中でも飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の摂取は控えましょう。いずれの物質も、血管を傷めて、動脈硬化の進展を助長します。バター、ラード、ココナッツ油などは、飽和脂肪酸を多く含む食品なので摂取を控えましょう。また、マーガリン、ショートニング、ファットスプレッドを用いた菓子や揚げ物などの加工食品は、トランス脂肪酸を多く含む食品なので要注意です。

運動

予防のためには、有酸素運動(ウオーキング、ジョギング、自転車など)がお勧めです。強度は、中等度を目標にして、毎日30分以上(少なくとも週に3日)運動しましょう。中等度の運動の目安は、自覚的に「きつい」と感じない程度で、運動時の心拍数が100~120拍/分となる程度とされます。ただし、50歳以上の方は100拍以内にするとよいでしょう。人によって運動強度の感じ方は異なりますので、自分の自覚症状に合った運動強度を実践することが重要です。

「心筋梗塞の痛み」についてよくある質問

ここまで心筋梗塞の痛みなどを紹介しました。ここでは「心筋梗塞の痛み」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

心筋梗塞を発症しても痛みを感じないことはありますか?

佐藤 浩樹佐藤 浩樹 医師

無痛性心筋梗塞は無痛性心筋虚血の1つです。胸の痛みが出ない代わりに、息切れ、疲労感、胃部不快感、吐き気、冷や汗などが起こることがあります。病態として、以下のようなものが考えられています。
① 心臓に起きた虚血の範囲が狭かったり、程度が軽かったりして、痛みを感じない場合
② 痛みの閾値が上昇することにより、本来感じるはずの痛みがわからなくなった場合
などが原因として考えられています。高齢者、糖尿病患者、女性にみられることが多いです。無痛性心筋梗塞は、通常の心筋梗塞と同様に危険であり、早急な対応が必要です。心筋梗塞=胸の痛みは必ずしも当てはまらないことがあり注意を要します。

編集部まとめ

心筋梗塞は、胸の痛みが主症状ですが、胸部以外にも症状が起きる、緊急性の高い疾患です。迅速な診断と早期の治療がなにより重要です。発症には、悪い生活習慣が大きく関わります。生活習慣を改善して、予防に努めましょう。

「心筋梗塞」と関連する病気

「心筋梗塞」と関連する病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

循環器科の病気

呼吸器科の病気

消化器科の病気

整形外科の病気

心筋梗塞と似た症状を呈する疾患は多いです。経過をみてよいものから、緊急性を要するものまでさまざまです。鑑別を要しますので、医療機関を早期に受診することをお勧めします。

「心筋梗塞」と関連する症状

「心筋梗塞」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

これらの症状は心筋梗塞以外の疾患でも起こります。命に関わる疾患も多いです。早めに医療機関を受診して、病気の鑑別、および治療の有無を診断してもらうことが極めて重要です。

この記事の監修医師