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「心筋梗塞」を発症すると体のどこに「痛み」を感じるの?初期症状も医師が解説!

 公開日:2024/12/27
「心筋梗塞」を発症すると体のどこに「痛み」を感じるの?初期症状も医師が解説!

心筋梗塞を発症すると体のどこに痛みを感じる?Medical DOC監修医が心筋梗塞の初期症状・痛みを感じる部位・原因・予防法や何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

※この記事はMedical DOCにて『「心筋梗塞」を発症すると体のどこに「痛み」を感じるの?初期症状も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

佐藤 浩樹

監修医師
佐藤 浩樹(医師)

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北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。

「心筋梗塞」とは?

心筋梗塞とは、心臓の筋肉に酸素を供給する血管である冠動脈が閉塞し、心臓の筋肉が壊死する疾患です。胸の痛み、胸部圧迫感、冷汗などの症状が現れます。命に関わる緊急性の高い疾患であり、迅速な診断と治療が必要です。治療には、血栓を溶かす薬物療法、閉塞した動脈を広げる経皮的冠動脈インターベンション(PCI)があります。その他、外科的治療である冠動脈バイパス術もあります。

心筋梗塞の前兆となる初期症状

早期発見・治療が予後に大きく影響するので、初期症状を知っておくことは非常に重要です。以下が代表的な症状です。

胸の痛み

心筋梗塞の最も一般的な症状です。左側胸部を中心とする、胸が締めつけられるような感じ、重石が乗っかっているような感じ、焼けるような感じなど、感じ方は人さまざまです。一般的に、20分以上続くことが多く、安静や運動に関わらず起こります。安静にしても、ニトログリセリンを服用しても、症状が改善しないことが特徴です。これらの症状が起きた際は、緊急性が高いので、できるだけ早期に内科や循環器科を受診して下さい。救急車による搬送を考慮することも重要です。

左腕、肩、顎などの痛み

胸の痛みに加えて、左腕、肩、顎などに痛みや痺れが広がることがあります。放散痛と言います。これらの痛みは、筋肉痛や関節痛と誤解されることがたびたびあります。継続する場合は、他の疾患との鑑別が必要なので、早期に内科や循環器科を受診して下さい。

冷や汗

冷汗が起こり、継続する場合は要注意です。交感神経系が過度に緊張するためです。吐き気や嘔吐を伴うこともあります。緊急性が高い場合が多く、早期に内科や循環器科を受診して下さい。

心筋梗塞を発症すると体のどこに痛みを感じる?

主な部位は胸部ですが、他の身体部位にも広がることがあります。以下に、主要な部位をまとめます。

胸部

最も典型的な部位で左側に起きることが多いです。痛みばかりではなく、胸が締めつけられるような感じ、重石が乗っかっているような感じ、焼けるような感じ、など人さまざまです。一般的に、20分以上続きます。安静や労作に関係なく起こります。また、狭心症の発作を改善する薬である、ニトログリセリンを使用しても改善しません。緊急性が高く、早期の治療が必要な場合が多いため、できるだけ早期に内科や循環器科を受診して下さい。

左腕と左肩

胸部の症状と共に、左腕に痺れや痛みを感じたり、 左肩に痛みや重だるさを感じたりすることがあります。放散痛といいます。筋肉痛や関節痛と誤解されることがたびたびあります。継続する場合には、他の疾患との鑑別が必要です。内科、循環器科、整形外科を受診して下さい。

胸部の症状と共に、 顎の痛みを感じることがあります。放散痛といいます。歯の痛みや顎関節症と誤解されることがあります。継続する場合には、鑑別診断を必要としますので、内科や循環器科を受診して下さい。

背中

背中の上部に痛みを感じることがあります。これも放散痛の1つです。背中の筋肉痛や脊椎の疾患と誤解されることがあります。継続する場合は、鑑別診断が必要です。内科、循環器科、整形外科を受診して下さい。

胃部

胃痛や胃部不快感が起こることがあります。吐き気や嘔吐を伴うこともあります。これも、放散痛の1つです。食道、胃、十二指腸などの消化器疾患と誤解されることがしばしばあります。継続する場合は、鑑別診断を要しますので、内科、消化器科、循環器科を受診して下さい。

「心筋梗塞の痛み」についてよくある質問

ここまで心筋梗塞の痛みなどを紹介しました。ここでは「心筋梗塞の痛み」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

心筋梗塞を発症しても痛みを感じないことはありますか?

佐藤 浩樹佐藤 浩樹 医師

無痛性心筋梗塞は無痛性心筋虚血の1つです。胸の痛みが出ない代わりに、息切れ、疲労感、胃部不快感、吐き気、冷や汗などが起こることがあります。病態として、以下のようなものが考えられています。
① 心臓に起きた虚血の範囲が狭かったり、程度が軽かったりして、痛みを感じない場合
② 痛みの閾値が上昇することにより、本来感じるはずの痛みがわからなくなった場合
などが原因として考えられています。高齢者、糖尿病患者、女性にみられることが多いです。無痛性心筋梗塞は、通常の心筋梗塞と同様に危険であり、早急な対応が必要です。心筋梗塞=胸の痛みは必ずしも当てはまらないことがあり注意を要します。

編集部まとめ

心筋梗塞は、胸の痛みが主症状ですが、胸部以外にも症状が起きる、緊急性の高い疾患です。迅速な診断と早期の治療がなにより重要です。発症には、悪い生活習慣が大きく関わります。生活習慣を改善して、予防に努めましょう。

「心筋梗塞」と関連する病気

「心筋梗塞」と関連する病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

循環器科の病気

呼吸器科の病気

消化器科の病気

整形外科の病気

心筋梗塞と似た症状を呈する疾患は多いです。経過をみてよいものから、緊急性を要するものまでさまざまです。鑑別を要しますので、医療機関を早期に受診することをお勧めします。

「心筋梗塞」と関連する症状

「心筋梗塞」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

これらの症状は心筋梗塞以外の疾患でも起こります。命に関わる疾患も多いです。早めに医療機関を受診して、病気の鑑別、および治療の有無を診断してもらうことが極めて重要です。

この記事の監修医師