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「バリウム検査」は受けたほうがいい?胃カメラとの違いや見つかる病気も医師が解説!

 公開日:2026/03/11
「バリウム検査」は受けたほうがいい?胃カメラとの違いや見つかる病気も医師が解説!

バリウムはどのくらい出れば完全排出なのでしょうか?メディカルドック監修医がバリウム検査で発見できる病気について解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「バリウムがどのくらい出れば完全排出」なのかご存じですか?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

木村 香菜

監修医師
木村 香菜(医師)

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名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

胃部X線検査ではなぜバリウムを飲むの?

胃部X線検査(上部消化管X線検査)は、胃がん検診の一つとして現在でも多く用いられる検査方法です。胃だけでなく、食道から十二指腸下行脚までの上部消化管の健康診断でもあります。
検査では、バリウムを陽性造影剤、空気を陰性造影剤として使用し、胃や食道の粘膜の形状や異常を詳しく描き出します。

バリウム検査とは?

胃の健康状態を確認するための上部消化管X線検査(バリウム検査)では、造影剤としてバリウムを飲みます。バリウムは白い粉を水に溶かした硫酸バリウムで、X線を通さない性質があるため、胃や腸の形・動きを映し出すことができます。

胃がん検診の一環として行われる場合は、費用は基本的には自費負担となります。
協会けんぽなどの生活習慣病予防健診の中にはがん検診が含まれており、自己負担額は約5000円となっています。
地域のがん検診でバリウム検査を受けることも可能です。自治体によっては、自己負担額500〜1,000円ほどで受診することもできます。条件を満たす方は無料になることもあります。

胃の痛みや吐き気などの症状があり、病気が疑われる場合には保険が適用されます。この場合には、3割負担の場合で約5,000〜6,000円となる場合が多いでしょう。

X線検査でバリウムを飲むことで分かることとは

バリウムを飲むことで、胃や食道の内側にできた「潰瘍」や「ポリープ」「がん」などの形状異常を確認できます。バリウムが粘膜表面に付着し、レントゲン画像で白く写ることで、病変部分の凹凸や広がりを判断する仕組みです。
特に、胃がんや食道がんの早期発見に役立つため、定期的な検査が推奨されています。

1回の検査で飲むバリウムの量はどれくらい?

バリウム検査では、造影剤として高濃度低粘性硫酸バリウム懸濁液150ml前後を使用します。なお、胃を膨らませるために発泡剤5gも造影剤あるいは少量の水とともに飲みます。

「バリウム検査」で発見できる病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「バリウム検査」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

胃がん

胃がんは胃粘膜にできる悪性腫瘍で、初期は自覚症状が少ないのが特徴です。バリウム検査では胃の粘膜の凹凸や形の異常を確認でき、早期発見につながります。ピロリ菌感染や喫煙、塩分過多が主な原因とされます。上腹部の不快感や腹痛が続く場合は、消化器内科で詳しい検査を受けましょう。

食道がん

食道がんは飲酒や喫煙、熱い飲み物の習慣などが原因で起こる悪性腫瘍です。バリウム検査では、食道にできた狭窄や不整な陰影をとらえることができます。初期は無症状ですが、進行すると食べ物のつかえ感や胸の痛みが出現します。飲み込みづらさを感じたら、消化器内科の受診をおすすめします。

胃・十二指腸潰瘍

胃や十二指腸に粘膜の傷やえぐれた潰瘍ができる病気で、胃酸やピロリ菌、薬の影響が関係します。バリウム検査では潰瘍部分が白く欠けたように写り、早期発見に役立ちます。みぞおちの痛みや黒色便があるときは要注意です。放置すると出血の危険があるため、消化器内科で治療を受けましょう。

胃炎

胃炎は胃粘膜に炎症が起きる病気で、ピロリ菌感染やストレス、薬の副作用が原因となります。バリウム検査では胃壁のムラや変形を確認でき、慢性胃炎の評価にも役立ちます。症状は胃痛や膨満感、食欲不振など。生活習慣の改善と薬物治療で多くは改善します。長引く場合は消化器内科を受診しましょう。

「バリウム検査」は受けたほうが良いのか?

胃カメラと比較すると、バリウム検査は短時間・簡便で痛みが少ないというメリットがあります。一方で、粘膜の細かな変化を直接観察できない点はデメリットです。
胃の異常が疑われる場合は、バリウム検査後に内視鏡で再検査を行うことがあります。
40歳以上の方、または胃がんの家族歴がある方は、年1回の検査を継続することが推奨されます。

「バリウム」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「バリウム」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

バリウム検査後、下剤を飲んで何時間排便がなかったら医療機関を受診すべきですか?

木村 香菜木村 香菜 医師

一般的には下剤服用後12〜24時間以内に排便がない場合、医師に相談してください。48時間以上便が出ない場合は、腸閉塞のリスクがあるため早めの受診を推奨します。

バリウム検査後に便秘で便が出ないのはなぜ危険なのでしょうか?

木村 香菜木村 香菜 医師

腸内でバリウムが固まると、腸の通過が妨げられて腹痛や嘔吐を引き起こすことがあります。重度になると手術が必要なケースもあります。

胃の検査後、白いバリウム便は少しでも出ていれば問題ないでしょうか?

木村 香菜木村 香菜 医師

排便が通常通りにあるようであれば問題はないと考えられます。一方で、少量しか排便がない、腹痛、嘔吐などの症状が現れた場合には、すぐに医療機関に連絡のうえ、適切な処置を受けるようにしましょう。

まとめ バリウム検査後の便通が悪いときは消化器内科を受診しよう

バリウムは1〜2日でほとんど排出されますが、排便がない、嘔吐や腹痛などが続くときは注意が必要です。水分・食事・軽い運動で自然排出を促し、2日以上変化がない場合は消化器内科を受診しましょう。放置せず、早めの対応が安全です。

「バリウム」検査後の異常で考えられる病気

「バリウム」から医師が考えられる病気は11個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

消化器内科系の病気

これらの病気では総じて初期段階では自覚症状が出ないことが多いです。バリウム検査などのがん検診によって、早期発見が可能となる場合もあります。

「バリウム検査」と関連する症状

「バリウム検査」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する病気

  • みぞおちの痛み
  • 腹部の違和感
  • 黒色便
  • 嘔吐
  • 吐き気
  • 体重減少

バリウム検査後にはまれではありますが腸閉塞になってしまう方などがいます。また、バリウム検査でわかるような病気のなかには、これらのような症状を呈するものもあります。

この記事の監修医師

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